2011年07月

2011年07月25日

失敗の自戒

失敗、したのである。

同様に、その原因が甘えであることも分かっている。
今まで大分甘やかされてきたのだ、と自覚すると共に、
今後の自戒にしようと思い、敢えて書き記す。
何度も味わってきた苦汁なのだけれど、これはちょっと、
なるほどと思うと同時に、霧が晴れたようにスッキリしたからでもある。

全てを抱えようとすること自体、土台無理だったのだ。
と、自分で自分を慰めている。
出来ることから一つ一つ、確実に。
現状、出来ることすら思うようにならない日々が続いていた。
そんな状況で、出来なそうなことが出来るわけがないのだ。
出来なそうなことが出来るのは、出来ることが出来てからだ。
至極、当たり前の話である。

そして、自分に出来ることとは何か、そのためには、
どのくらいの時間、どのくらいの準備、どのくらいの思考、
そしてどのくらいの覚悟が必要なのかを冷静に認識しなければならない。
そういったことをきちんと見詰め直す時間が、今の僕には必要だ。
ここまでは「何でもござれ」でやってきたつもりだったが、
それではどうにも回らなくなってきた。
ようやく自分のペースというものを、客観的に理解出来始めている。
出来ること、出来ないこと、出来るために必要なこと。

あとは単純に、インプットする時間が欲しい。
アウトプットしなければならない日々が続くのは有り難いことだが、
それだけではただただ枯渇していく。
たかだか30年しか生きていないのだ。
しかし有り難いことに、インプット欲求は衰えていない。
むしろここ数年でどんどん高まっているとすら感じる。
シンプルに、それが足りてないからなのかもしれないけれど。

嗚呼、解った。

遊びたいとか呑みたいとか何やかんや思いながらそれを出来ずに悶々とする日々を過ごしているわけだけれど、それらは全て、僕のインプットに繋がっているからなのだ。
そういうことだったのだ。


変えるべきは環境でも条件でもない。何より自分自身なのだ。
しかし自分で自分を変えることほど難しいことはない。
ゆえに人は、環境や条件を変えることで、自分自身への変化を求めるのだろう。
それはあながち間違ってはいない。
だが、それによって変われるかどうかが境目である。
変わらない人は変わらないし、変わる人は変わる。
そして変わる人は、環境や条件などを変えなくても、単体で変われる、きっと。


恐らくこの程度の失敗なら、大抵の人が経験しているんだと思う。
要はこれをどう活かすかなのであって、
いつまでもぼんやりしているわけにはいかないのだ。
活かし方が見えているだけ、幸せなのだと思う。
世界は、たとえ失敗したとしても、
そこからどんな教訓を学べば良いのか解らないことばかりなのだから。


以上、自戒でした。

僕は今日、失敗しました。
今回の件でご迷惑をお掛けしてしまった諸氏に、深く、お詫び申し上げます。
迷惑を被った記憶の無い方は、読まなかったことにして下さい。

hakoniwa_enbukyoku at 22:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック  | 

2011年07月20日

「11のささやかな嘘」ご来場の御礼と今後。

ジェットラグ プロデュース「11のささやかな嘘」
2011/7/15〜2011/7/18@銀座みゆき館
無事に幕を降ろしました。
ご来場下さったお客様、キャストの皆様、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

稽古開始から一ヶ月と経たずに千秋楽を迎えるという短期決戦。
これも稽古初日にブラジリィー・アン・山田さんの脚本があったからこそ出来たこと。
早い段階から台本があると、様々なことが本当にスムーズに運ぶのだなあと身をもって実感しました。

また、久々の演出のみのお仕事。
台本初読の時に感じた感覚を、どれだけ新鮮に持ち続けられるか。
二度三度読んで更に発見したポイントを、どれだけ拾い続けられるか。
生きて動いている役者さんの稽古を前にすると、どうしても本からつつーっと離れて行きがちな脳を、ぐりんと引き戻す。
演出のみの時は、台本を100%信じることから始めます。
そんな方針で作り上げた今作、お楽しみいただけましたでしょうか?

今回は、プロデュース公演ならではの、基本も土壌も趣向も違う役者さんたちの様々な個性がぶつかる瞬間を大事にしつつ、僕が求めるコミュニケーション観を体現していただきつつ、そのバランスをどのように取るかが肝でした。
特に開幕してからは、回を重ねるごとにバランスが整っていったように思います。

よくよく考えてみれば、キャストの中で一緒に芝居作りをした経験があったのは清水那保さんのみ。他にはもともと面識があった方もいらしたものの、皆さんほぼほぼ初絡みでした。それでいて、皆さんどんどん作品にコミットしてきて下さり有り難いこと有り難いこと。一介のプロデュース公演とは思えないほど、僕自身が楽しんでしまいました。ちなみに李千鶴は、大学時代の同期であるにも関わらず初絡み(笑)。失礼を承知で書くけれど、大学の頃は、この人がこんなに真摯に芝居するなんて思いもよらなかったなあ。

スタッフワークも安心の布陣で。ハカマ団と初仕事出来たのは結構嬉しかった。あと演出助手の二人。僕は演出助手使いが下手だと言われがちなのですが、村田さんと細谷君のおかげで、演出助手に何をお願いすれば良いか段々分かってきました。また何か手伝ってくんないかな。
プロデューサー武藤さん、制作林さんがほぼ毎日稽古場に居てくれたこと。凄く励みになりました。これって意外と重要。
プロデューサー阿部さんからの気が利きすぎている差し入れも楽しみの一つでしたが、彼の口から直接感想をいただくことが、更なる楽しみでした。阿部さんを満悦させたい。僕も満悦したい。そんな感じ。

散漫な文となってしまいましたが、言いたいことは、感謝、と。
色々、感謝。
今回自覚した自身の課題は、机上のメモに殴り書き。

さー次に踏み出します。


ポストパフォーマンストーク、いわゆるアフタートークに、二夜連続で出演します。

■第一夜
G.com 『実験都市』
@中野MOMO
2011/7/28(木) 19:00〜の回終演後
詳細⇒ http://gggcom.jp/

■第二夜
青☆組 vol.15『パール食堂のマリア』
@三鷹市芸術文化センター星のホール
2011/7/29(金) 19:30〜の回終演後
詳細⇒ http://aogumi.org/

どちらも楽しみであります。

と、その前に締切三つ。
夏バテしている暇など無い。
とりあえずエアコン直さないとな。
冷たい風も出なければ除湿もされないってどういうことだ。
勝手に節電してるつもりか。暑いと怒りの沸点も低くなる。涼もう。

hakoniwa_enbukyoku at 20:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 出演 | 

2011年07月13日

嘘まみれの人生を送ってきました。

だからでしょうか、ここ最近、ぐったり疲れ切っています。
「11のささやかな嘘」という、嘘が入り乱れる芝居の稽古をしているからでしょうか。
それもあると思います。
7月に入ってからというもの、稽古稽古稽古執筆稽古稽古稽古執筆執筆稽古稽古とまあ、
夢幻のような日々を送ってきました。
その一つ一つが着々と形になり、パァーッと光が射す瞬間がやってきました。
昨日は、一日で2回通し稽古をするという暴挙に出てみましたらば、揺り戻しが発生。
掴み掛けた感覚を、また一歩引いて冷静に見詰め直す。
劇場入り前にこれが来るのはとても良いこと。
ここ最近の公演だと、大体中日とか三日目とかにそんな揺り戻しが来ていました。
今日が最終稽古。
スイングバイです。


ジェットラグプロデュース『11のささやかな嘘』
見どころ満載、嘘満載の、たまらない作品に仕上がっています。
7/15(金)開幕!
チケット完売の回も多数出ております。
ご来場心よりお待ちしております。


〜〜〜〜以下公演情報〜〜〜〜〜

ジェットラグプロデュース
『11のささやかな嘘』

2011年7月15日(金)〜18日(月・祝)
銀座みゆき館劇場

作:プラジリィー・アン・山田(ブラジル)
演出:古川貴義(箱庭円舞曲)

出演:
古山憲太郎(モダンスイマーズ)
飛鳥 凛
清水那保
梅舟惟永(ろりえ)
酒巻誉洋
李 千鶴
千紘れいか
岡崎貴宏(アンティークス)
はやし大輔(東京バンビ)
ぎたろー(コンドルズ)
板垣雄亮(殿様ランチ)

■ストーリー■

夏のある日、売れない小説家が死んだ。
死体の額に滲んだ汗は雫となって、頬をこぼれ落ちた。
まるで涙のように。

彼の死を悼み、11人が集う。
それぞれは故人になにかを貸していた。
金であったり、モノであったり、カタチのないなにかであったり―――

だが、本当に貸したかどうか分からない。
分かるのは、当の本人たちだけだ。
いや本当のところ、彼らさえ分かっていないかもしれない。

真実はいつも、ほんのすこしだけ嘘をつく。

11人の個性的な俳優陣で贈るビターでせつない《心理会話劇》。

■スケジュール■

7月15日(金)20:00完売
7月16日(土)13:00完売/16:30完売/20:00○
7月17日(日)13:00△/16:30○/20:00○
7月18日(月祝)13:00△/17:00△

【残席情報】
完売:売り切れです。
△:お早めに
○:余裕あり

■チケット■
全席指定(税込み) 前売り 3,500円 当日 4,000円
ご予約はこちら⇒http://www.jetlag.jp/ticket.html

■劇場■
銀座みゆき館劇場
(中央区銀座6-5-17 銀座みゆき館ビルB1
東京メトロ各線 銀座駅から徒歩3分/JR山手線 有楽町駅から徒歩5分)
PCから→http://www.latestapollo.com/a14b/a14_map.html


■お問い合わせ■
○ジェットラグ
http://www.jetlag.jp/ticket.html
○チケットぴあ
TEL 0570-02-9999(Pコード412-465) http://pia.jp/t


hakoniwa_enbukyoku at 11:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック