2016年11月

2016年11月10日

「ねわせとれやう」って何?

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ご注文を頂きまして誠に有難う御座います。ねわせとれやう
お取引終了まで短い間では御座いますが、何卒宜しく御願い申し上げます。ねわせとれやう
今回ご注文を致しました商品のご確認をお願い致します。ねわせとれやう

HTTP://2156.*************(ダミーURL)

尚、御発送に際しましては改めてメールにてご案内申し上げます。ねわせとれやう
何卒宜しく御願い申し上げます。ねわせとれやう



supports@tajdcne9i.com

ねわせとれやう6616
7544ねわせとれやう
ねわせとれやう

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という迷惑メールが来ました。
URL部分以外は原文ママです。

明らかなフィッシング詐欺メールではありますが、
「ねわせとれやう」って何!?
解釈が難しすぎる。
天下のGoogle先生も存じ上げませんでしたよ!?
「ねわせとれやう」って何・・・?
こんだけ連続して使われている以上、文字化けとも思えない。
改行とか、 とかそういう感じでもなさそう。
ローマ字にすると「newasetoreyau」。
「New Asetre Yau」・・・・。
Yauって何!?

「ねわせとれやう」ってほんと何?
ご存知の方いらっしゃったら教えてください。
気になって気になって、どうしようもなくて、
仕方なくねわせとれやうっています。

ねわせとれやう

hakoniwa_enbukyoku at 15:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote  | 盆栽いじり

2016年11月01日

個性について/演技の話

最近、俳優の個性や演技について、幾人かから連続して質問されたので、その場でお答えした内容をQ&A形式でまとめてみました。
昔は気付かなかったことや、気付いていないだけで俳優に求めていたこと、気付いたことで俳優に求めるものが変わってきたことなどもこの数年で実感しており、自分のためにもまとめます。


【Q1】演出に言われたとおりに演じたり、一字一句台本どおりに演じたりすることは自分の個性を潰すことになりはしないか?

【A1】
結論から言うと、ならないです。
だから安心して、脚本と演出を信じて欲しい。

たとえば学生時代に制服を着たことがある人は分かると思います。
学校指定の制服を着たところで、自然と個性は出ていたはずで。着こなし、丈の長さ、靴やインナーの合わせ方。そもそも顔が違うし声も違っていた。

演劇における脚本は、この制服みたいなものだと考えてみたらどうでしょう。違う人間が同じ台詞を覚えて吐き出していると、やはりどこか違います。
ネイティブの言語や方言の影響かもしれないし、身体や顎骨の構造の違いかもしれない。発声のトレーニングの差異かもしれないし、単純に見た目の違いかもしれない。
それこそが、個性だと思うのです。
『制服』というルールを破って、一人自由に私服を着ていること(脚本や演出を無視して好き勝手やっていること)は、個性とは言えないと思うんです。

演出は、それぞれの制服の着こなしをより見やすく整えたり、当人が今どのような状態であるかを客観的に指摘したり、全体の中における意味合いを調整したりしています。「みんな制服はルール通りに着なさい」という教育指導の先生とはまったく別物です。

出そうとして出している個性なんてたかが知れているんです。
そういう打算を廃して廃して最後に残る、どうしても滲み出してしまうものこそが、個性なんじゃないでしょうか。

しかし、「人と違うことこそが個性」という常識はなかなか拭えないし、俳優はみな、個性を欲しがります。

これはここまでの話と矛盾するのですが、暴論します。
『制服』というルールを破って、一人私服を着続けているうちに、それが自分にとって普通の状態となり、そうじゃないと気持ち悪い、というくらいまで突き詰められたら、それはもう個性と言えるかもしれません。
結論は同じです。
出そうとして出さなくてもにじみ出てしまうものこそが、個性と呼べる、と僕は思っています。

質問のように、演出に言われたとおりに演じ、一字一句台本どおりに演じたとしても、何かはにじみ出てくるものです。その時に嘘さえついていなければ。


【Q2】演技の引き出しが少ないのだが、どうしたら増えるか?

【A2】
単純に経験の差、と言ってしまえば元も子もないのですがが、実際そういう面は否めません。しかし、経験豊富なのに引き出しは少ない俳優もいる。これはなぜでしょうか。

ここで言う「引き出し」とは、自ら表現するキャラクターの種類の話ではありません。
たとえば「驚いて」という演出やト書きがあった際に、何のどこに引っ掛かってどのように驚くのか、という柔軟性の話です。
小手先のテクニックを用いて、いつも通りのタイミングでいつも通りの音程で驚く、という嘘をつくのは、技術的には難しくないでしょう。しかし、演じていて全然楽しくない。俳優ならば、できれば本心から驚きたいはずです。観客も、本心から驚いている(ように見える)人間が観たいはずです。

そう、「引き出し」とは、キャラクターやアクションの手持ちの数ではなく、誰かのアクションに対しての反応、つまりリアクションの柔軟性なのです。

同じ出来事や発言へのリアクションは、人それぞれ違っています。
たとえ同じ「驚く」にしても、目の前で何か事件が起こったときに、その意外性に驚く人もいれば、事件の途中で自分にも累が及ぶと気付いてからようやく驚く人もいます。だから、一度自分の驚きたいタイミングは廃して、その役だったらどう驚くか、そしてそれを驚こうとしないで驚けるかに挑戦する必要があるのです。これが、リアクションの柔軟性の拡張に繋がります。

リアクトするタイミングの調整は、自分の感覚だけを信じてきた(と思われる)俳優は、いつも難しそうにしています。その役としてリアクトすべきポイントと、俳優自身のリアクトしたいポイントがズレてしまうからでしょう。役には、役が自然とリアクトする瞬間が、必ずあるはずなのです。

このように、「経験豊富なのに引き出しは少ない俳優」とは、大抵において、役よりも自分の感覚を重視してしまってきたのではないかと思われるのです。
自分の感覚以外のタイミングでリアクトするという経験を積んでいないから、引き出しの数も増えていない。きっとそういうことだと思います。

ただ経験を積めば良いというものではないのです。様々な役を、それぞれの役として生きられたかどうかが、引き出しの数に繋がるのでしょう。


【Q3】演技が上手くなりたいのだがどうすれば良いか?

【A3】
これは、もう、何でしょう。
質問の時点でアウトです。
漠然と「上手くなりたい」ってそれ、枡野浩一氏が詠んだ短歌、
「ライターに なる方法を 教えてと 聞くような子は なれないでしょう」
これそのものです。

とにかくもう、色んな演出家さんや色んな戯曲と関わって、その中で最も波長が合うもの、こと、人とは何かを考えていくしかないんじゃないでしょうか。

でもさすがにそれを言っちゃおしまいなので、一応は今すぐできるアドバイスとして、「色々真似してみると良いよ」と投げています。
あくまで、『真似』です。『モノマネ』じゃなく。

誰かの真似をしても、絶対にその人そのものにはなれないから、遠慮なく真似したら良いのです。その人の良いところを盗むのです。これは、芸としてのモノマネではありません。

モノマネは、その人を真似していることが誰にでも分かるように、最大公約数的なポイントを真似る芸のことです。
対して真似は、良いと感じる部分のみを取捨選択して模倣するんです。

良いと感じる部分は、人それぞれです。
たとえば綾野剛さんを見て「良い!」と言う人の中には、顔が良いと思っている人もいれば、声が良い、演技が良い、イケメン過ぎないのが良い、目の虚ろさが良い、などなどなどなど、本当に人それぞれなのです。
だから、良いと思うところを真似しても、他の人と100%で被るということはまずありません。

ですから、こうやって色々な人の良いところを好き勝手に模倣していけば、誰のモノマネでもない誰かの真似ができるようになるはずです。
色々な真似をしているうちにやがて、自然とそういう口調になっていたり、そういう表情になっていたり、そういう意識になっていたりします。不思議なものです。


【まとめ】
真似の種類が増えれば増えるほど、Q2で問われた演技の引き出しも増えますし、いつの間にか真似が本当になってしまうことで、Q1で問われた個性が自然とにじみ出る、という風に、今、僕は思っています。

が、これはあくまで一つの手法であって、絶対ではありません。
「個性」「引き出し」「上手い演技」についての考え方なんて、まさに人それぞれ、捉え方はみんな違います。

実際、趣味や好き嫌いの感情は、ほぼほぼ後天的に作られています。今までに見た景色や人、聞いた音や言葉、感じた空気や匂い。それらの中から最も自分に合うものを自然に選んで、自分の都合の良いように編集して、現在の趣味や好き嫌いの感情が形作られているのです。

ですから、何か一つを絶対視するよりも、とにかくたくさんの表現に触れて、ここは良い、ここは合わない、これは分かる、これは苦手、と取捨選択していくこと。
それこそが、結果的に、あなただけの「何か」に繋がるのではないでしょうか。


以上、「個性について」でした。

hakoniwa_enbukyoku at 18:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote  |