2017年01月09日

2016年の取り零し清算/WS、雰囲気メガネ、芝居、DJ、語らい、など。

2016年末にちょびっと書いていてそのまま放置していた取り零しです。
ちゃんと一つ一つ片付けないとね(本当は年末にやるべきだったこと)。

【主催ワークショップ】
「演技という嘘を本当にするには?」をテーマに、台本や台詞を覚える重要性と、それを覚えた上で全部捨てる重要性、そここそに宿る俳優の創造性、みたいなところを肝に、12月中旬に実施しました。

取り扱った戯曲は、
『もっと美人だった』から、美来と乃木坂のやりとりと、
『屋上庭園』(作:岸田國士)の終盤、並木夫妻のやりとり。

参加してくれた皆様のご感想を読んで、非常に好評だったこと、俳優としての気付きを大なり小なり得ていただいたように感じられて、本当にやって良かったなと。
3日間の各日程の中で、俳優さんが各々のやり方でアプローチしてくる中、僕自身も、それぞれに響く言葉の伝え方、気付くために掛かる時間の長短、俳優さんの中に生じた変化を見逃さないための視点の絞り方、その変化を的確に伝える語彙など、演出家として俳優と切磋琢磨するヒントを、たくさんたくさんいただきました。
ご参加くださった皆様、アンケートにご感想を記載してくださった皆様、本当にありがとうございました。

「またやって欲しい」とのお声もありがとうございます。励みになります。
今回は人数の都合でお断りしてしまった方も多数いらっしゃり、その点もとても悔しかったので、またやります。
テキストのボリュームがちょっと多かったことや、戯曲読解と演技の実践が並行してしまった部分があったことなど、個人的に至りたかったところまではもう二段くらい辿り着ききれなかった感が悔やまれ、この反省は次回に生かすこととします。


【雰囲気メガネCM動画】
新しいデバイス、『雰囲気メガネ』。
ひょんな繋がりから、軽い気持ちで引き受けたら、あれよあれよという間に脚本・監督という立場になっており、人生初の映像モノの監督を経験させていただきました。
そんな動画が一挙公開されています。
またまたご縁が繋がって、松田凌くん、阿久澤菜々さん、多根周作さんという何気に豪華メンバーにご出演いただいております。
ぜひご高覧ください。
映像でも、箱庭特有のあの変な空気感を感じていただけたら幸いです。


【劇作家協会新人戯曲賞】
一次選考を通過していた第22回 劇作家協会新人戯曲賞は、二次選考で惜しくも(まんまと)落ちました。
応援してくださった皆様、『俺の酒が呑めない』を観にいらしてくださった皆様、ご声援ありがとうございました。
今回は残念な結果になってしまいましたが、また次回頑張ります。
もう「新人」と言っていいのか?って年ですが、心はまだまだ若輩者です。

12月初旬に、最終選考を兼ねたプレビューリーディングと公開選考会が行われていましたが、
ワークショップの準備に追われていて、伺えませんでした。
そんな中、今回は、ちゃんとお仕事をご一緒したことが無いにも関わらずよく飲んだり喋ったりしていた南出謙吾さんが受賞されました。
めでたい!悔しいけどめでたい!南出さんおめでとう!


【ホテルミラクル4】
短編を提供した「ホテルミラクル4」が10月末〜11月にかけて上演されており、無事終演しました。
ご来場くださった皆様、気にかけてくださった皆様、誠にありがとうございました。
お蔭様でとても楽しく執筆ができ、とても楽しく観覧することができました。
(その分、俳優さんにはかなりの負担になっていたことと思います。反省)
出演してくれた浅見臣樹くんも温井美里さんもびっくりするくらいお客さんが爆笑していて、正直「そこまで笑えるやつか?」とも思いましたが、でも、たぶんそうだったのでしょう。
笑いがある芝居も笑いが一切無い張り詰めた芝居もどちらも大好きですが、やっぱりクスクスでもドッカンでも、笑ってもらえるのは嬉しいなあ。


【観た芝居】
ぜんぜん観られてません。
11月は、
同級生演劇部「悪巧みの夜」
阿佐ヶ谷スパイダース「はたらくおとこ」
ブルドッキングヘッドロック「バカシティ〜たそがれ編〜」
を観られたくらいで。
観たい芝居たくさんあるのにぜんぜん行けなかったのが悔しい。


【DJ】
恵比寿batica、下北沢ARENA、六本木エーライフで回しました。
特に恵比寿baticaで回したときに、とても素敵なDJさんがたくさんいらっしゃって、
DJとして反省というか、選曲も繋ぎももっともっと頑張らないとな、と心を新たにしました。
今までHOUSE、Erectro、J-POPばかりでしたが、ここに2StepとDubを加えることにしました。
六本木エーライフでは、「おしゃれ紳士」という大学時代の盟友たちと久々に共演できて、長野で芝居やってるやつとか実家に戻ったやつとか普段ダンスやってるやつとかがぶばばっと集まって、
それぞれ道は違えど、今でもこうして繋がっていられるっていうのは、本当に有り難いことだなあと思ったのでした。


【語らい】
古い知人や新しい知人とお話する機会がたくさんあって、誰かと会うたびに何かを発見させてもらうという素敵なリズムが続きました。

1.感覚について
古川「匂いって、色々な記憶に結びつきやすいですよね。たとえば今朝、冬の匂いを感じました」
S氏「僕の場合は光だね。その時期、その場所にしかない光で、印象的だった出来事を思い出す。その引き金として五感のどれを使うかは、人によって違うんじゃないかな?」
匂いで記憶が喚起される人もいれば、光で記憶が喚起される人もいる。ということは当然、音で喚起される人もいるだろうし、触感で喚起される人も、味で喚起される人もいる、と。
それぞれ少なからずあるだろうけれど、その中のどれが強いかには個人差があるんだなあと。

2.お水の仕事
I氏「お酒が好きで会話が好きで女の子が好きで、という理由でホストになった男性は多い。そしてホストとキャバ嬢を比較すると、俄然ホストのほうがラブホ同伴が多い。どうでも良いおばさんともラブホ同伴ができるらしい。キャバ嬢はあまりしないらしい。何故だろう」
古川「もちろんセックスという行為に対する性別差はあるだろうけど、キャバ嬢になる女性は、お酒が好きで会話が好きかもしれないが、男の子が好きという理由でなる人はあまりいないからじゃないだろうか」
この違いは決定的で非常に面白かった。
性に対する男性と女性の考え方の違いがそんなところにも現れるなんて。
ホストとキャバ嬢って、本職としてやっていることは似ているようでぜんぜん違うんだなと。
そう言えば、ホストは客の話をよく聞くが、キャバ嬢は自分の話をよくする。らしい(ロクに行ったことないので勘)。

3.台本と楽譜
古川「古川の台本は楽譜のようなものだと言われることがあります。たとえばピアニストが同じ楽譜で演奏しても、演奏者によって様々な違いが発生する。そこが俳優の自由度でもあるのかなと」
I氏「台本は譜面でもある、という考え方には一理ある。たとえば『HELLO』という単語一つとっても、非常に様々な言い方があり、その時の表情や声質、速さ、声量などで、意味合いが大きく変わる。それをコンダクトするのは、演出家の仕事のひとつだ」
そうそう、だからまずは台本を覚える必要があるし、台本を気にしなくなる必要があるのだ。

4.表現活動の目的は?
S氏「自分が仕事をしている、あるいは表現活動している、その目的は? ただしお金以外で。お金に付随する豊かさも除いて」
古川「演劇についてだと、『人間が観たいから』とか『作品を観てもらった後の語らい』とか色々言おうと思えば言えます」
S氏「世の中には、そこを失念して生きちゃってる人が意外と多いんだよね。普通に働いている人にしても、表現活動を行っている人にしても、ほとんどの人はポンと出てこない」
そうなのか。
「何で演劇なの?」は、多くの演劇関係者にとってそこそこの命題だと思うけれど、単純に「好きだから」だけじゃない言葉と状況を作り出せているかどうか。

色んな知見を得た中のほんの一部です。
偶然I氏とS氏ばかりになりましたが、それぞれ別人です。
こうやって気付きを与えてくれる友人知人がいてくれる心強さ。
そして忌憚無く話せるというありがたさ。
どんなに忙しくても暇でも、誰かと会って話して腹割って、ということの大切さ。

2017年も色んな人と話して色々気付かせてもらい、色々吸収させてもらおうと思います。

hakoniwa_enbukyoku at 16:11│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote  

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