脚本作品

2018年03月04日

箱庭円舞曲 第二十五楽章『何しても不謹慎』公演情報

ブログ、何とも不謹慎なまま放置状態となってしまっていました。
4か月前に娘が生まれまして、2か月前に父が逝きました。
こんなことしてる場合じゃない気もしますが、
すみません、間もなく初日の、マイホーム劇団の公演情報です。

凄く面白いんだけどその面白さを言葉にすることができず、
もどかしいのですが確実に他のどこかでは観られない面白の種類だと思います。
今回は戯曲も演出も尖っていると思います。
それはエッジを利かせてお客様に突き刺そうというよりも、
純粋に、人間と日本人について突き詰めるような、そんな尖り方のような気がしています。
まあ、幕が開いてみないと何とも言えないのですが。

ご来場、心よりお待ちしております。


25_omote_big25_ura_big箱庭円舞曲
第二十五楽章
『何しても不謹慎』

【脚本・演出】
古川貴義

【出演】
辻沢綾香
白勢未生

久保貫太郎(クロムモリブデン)
松本寛子
藤田直美(扉座)
佐藤修作(四次元ボックス)
若狭勝也(KAKUTA)
実近順次(てがみ座)

【スタッフ】
舞台美術:稲田美智子
照明:瀬戸あずさ(balance,inc.DESIGN)
音響:岡田 悠
舞台監督:鳥養友美
衣装:小原敏博
宣伝美術:Box-Garden House
制作:飯塚なな子
企画製作:箱庭円舞曲
協力:クリオネ ダックスープ 東宝芸能 レトル
助成:財団法人 芸術文化振興基金

【公演期間】
2018年3月8日(木)〜13日(火)

【開演時間】
3月8日 木 19:30
3月9日 金 19:30
3月10日 土 14:00
3月10日 土 19:00
3月11日 日 14:00
3月10日 日 19:00
3月12日 月 19:30
3月13日 火 14:00
3月13日 火 18:00

【会場】
駅前劇場
〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-11-8 TAROビル
電話: 03-3414-0019

【チケット料金】整理番号付き自由席
前売3,600円 当日4,300円
予約フォーム ⇒ https://www.quartet-online.net/ticket/hakoniwa25?m=0aacaec

【チケット取扱】
箱庭円舞曲 Tel:080-3435-3746 e-mail:mail@hakoniwa-e.com
イープラス http://eplus.jp/
ローチケHMV http://l-tike.com/ Lコード:33151


【あらすじ】
ひとつ、確実なことがある。
私たちは、結論をくださなければならない。
この会議体を解散するか、継続するかだ。

参加している人は、周囲の空気を読み、時に読まず、様々な議題に立ち向かっている。全員が同じ方向を向くことは滅多にない。それは、誰かが誰かに気を遣うからだ。年寄りの悪口を言うと、要介護家族を抱える家族の気持ちを考えろ、と誰かに言われる。子供の話をすると、不妊治療に悩んでいる人たちの気持ちを考えろ、と誰かに言われる。美味しい食べ物の話をすると、貧困国の国民たちの気持ちを考えろ、と誰かに言われる。何の話をしても、誰かの気持ちを考えろ、と言われる。

・・・私が考えているのは、いったい誰の気持ちなのだろう?
実際の誰か本人の気持ちではなくて、「誰かの気持ちを考えろ」と言っている、別の誰かのことばかり考えている。誰なんだお前は。どこにいるのだ。本当にいるのか。
お前は、私の、何なのだ。


【Introduction】
父が急逝した。
今、何をしようにも、不謹慎の謗りを免れない。

何をするにも他人の目を気にしなければならない時代になった。何かを苦手だと言うには、それを好きな人の存在に気を配らなければならない。何かを好きだと言うには、それを苦手な人の存在に気を配らなければならない。気を配れない人間は、「空気が読めない」だの「不謹慎」だのと卑下されてしまう。苦手なものを苦手と言えないのも苦しいが、好きなものを簡単に好きと言えないのも苦しい。様々な技術が発展した現代も、我々は相変わらず、空気との戦いの中に生きている。何をするにも、「不謹慎」というリスクと隣り合わせなのである。

「不謹慎」という言葉がこれほどまでに公共性を帯びたのは、もちろん2011年の東日本大震災の影響もあるだろうし、それまでにじわじわと拡がりながら現在も隆盛を謳歌しているSNSの存在が大きいのだろう。しかしそれ以上に、元来日本人が持っていた気質というものが関係しているような気がしてならない。いわゆるムラ社会の論理、出る杭は打たれる、右に倣えの排他主義的気質である。もともと持っていた、無意識に従っていた大衆意識が顕在化しただけとも言える。

さて、この先にあるのは何なのか。価値観の普遍化か。多様性の先細りか。排他主義の蔓延か。誰かに気を遣えば、誰かを蔑ろにしてしまう。現代人日本人はいわば、一人四面楚歌状態の中にいる、ほぼ全員が。
この事象の先にあるものは、いったい何なのか?

しかし今は、それどころではない。
父の葬儀と法要の準備で忙しいのだ。
他人の目なんてクソ喰らえだ。

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2017年06月02日

『インテリぶる世界』ご来場の御礼と、「演劇」という芸術について

こんにちは古川です。
御礼が遅くなってしまいましたが、箱庭円舞曲 第二十四楽章『インテリぶる世界』無事に幕を降ろすことができました。
ご来場くださった皆様、お気に掛けてくださった皆様、キャスト、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

・・・想定以上の、脳の疲弊度でした。
何だったんでしょうね、あの作品は。
長くなりますので、章立てて振り返って参ります。

【演劇という芸術について】
元々は、「何だかようわからんけどアート」ってことで良しとされちゃってる人々への懐疑、かなあ。
演劇も、ともすると簡単にそちら側に片足突っ込んでしまうところがあって。
「よくわかんなかったし全然面白くなかったけど、芸術的だったと思う」みたいな感想って駄目だと思ってるんです。「芸術」という言葉に逃げている。ここで使われている「芸術」という言葉は、非常にネガティブな印象を持っています。それじゃ、衰退するよね。
「よくわかんなかったけどずっと面白かった」こそが、芸術性を担保して良いのだと、こと、演劇については思うのです。もちろん「とてもわかりやすくて面白かった」でも良いですし、「くだらないけどずっと観てしまった」でも良いと思うんですけど、とにかく、「つまらなかった」⇒「常人には理解しがたい芸術性があったんだろう」みたいな論理の飛躍が嫌だったんです。
芸術ってそんな生易しいもんじゃないだろう、と。
演劇ってそんなところに芸術性を見い出しちゃいかんだろう、と。
本当に素晴らしい演劇は、ずっと面白いし、とても芸術的でもある。
じゃ芸術って何よ。アートって何よ。現代に生きる我々が欲しがるアートって何よ。と。

そんなところが多分発端になっていて、物語的にも、劇構造的にも、演出的にも、「アートとは?」「演劇とは?」「演劇におけるアートとは?」を問い続けることになりました。
その問いは、登場人物であるアーティストたちや家族たち、取材記者、それぞれがそれぞれに持っていて(明言する人もしない人もいて)、そのズレや食い違いの中から、お客様自身が求めるアート(演劇)を見定めて貰えたら嬉しいな、なんて思っていました。

昔からですが、終演後、一緒に観た人同士の感想が割れたら良いな、と思っています。それは「良い/悪い」「好き/嫌い」「面白かった/面白くなかった」ではなくて。作品は面白い前提で、作品の捉え方、感じたこと、好きなシーン、嫌いな人物、など、作品を楽しんだ前提で、意見が割れて欲しい。

経験上、物語における解釈をお客様に完全に委ねてしまったときは、思うように意見が割れないようです。ただ「わからなかった」とだけ言われる。これは何度か経験しています。
今作では、物語における解釈は、実は完全に委ねてはいません。匂いは醸すけど、明言していないだけです。どのシーンにもどの遣り取りにもどの小道具にもどの構図にも、ある種の解釈を配置しながら、明言していないのです。これが功を奏したのだろうと思います。
あのシーンはとある感情の増幅、その台詞はどのシーンへの布石、例の小道具は作品のテーマの提示、この立ち位置はあの絵の構図、と、まあ、これでもかこれでもかと解釈のヒントを散りばめています。
その上で、もう、これしかない、という道筋ははっきりとあるのです。
でもその道筋を伝えるのが本意ではない。
ストーリーを伝えたいのであれば演劇である必要はないのです。
テーマを訴えたいなら演劇である必要はないのです。
小説でも新書でも書けばよろしい。

僕らが創っているのは、演劇である。
俳優がお客様とともに、劇場空間という特殊な状況下、同じ時間を共有するからこそ感じられるもの、得られるものがあって、演劇の創り手は、それを提供できなければ意味がない。
『インテリぶる世界』は、演劇という形式を思い切り信じてみた結果だったのかもしれません。

そうそう、「演劇的」という言い回しも苦手です。
何をもって「演劇的」って言うの?
「演劇」自体がひとつところに収まるようなものじゃないのに、それに「的」を付けちゃうって。そういうこと?
実際「演劇的」という言い回しは、使う人によって捉え方が違います。
だから、時折見掛ける「演劇的か演劇的じゃないか」の議論は、たいてい水掛け論です。
どんな言葉でも、多かれ少なかれそういう部分はあるのだと思います。
「芸術」もそうですね。
「世界」という言葉の捉え方も「インテリ」という言葉の捉え方も、「言葉」という言葉自体の捉え方も、様々です。
「醤油」という言葉からラーメンを連想する人もいるでしょうし、卵かけご飯を連想する人もいるでしょうし、大豆を連想する人も刺身を連想する人もいるでしょう。
これらの違いは、まさに、生きてきた時間と経験の違いです。
この違いがぶつかるところに、ドラマがある、と思っています。
同じ物事に対して違う意見を持ち、それを話し合う。
その行為は、無意識に、自分の人生経験を論拠に戦っていることに他なりません。
なんて素敵なのでしょう。

『インテリぶる世界』は、まさにそこに真正面からトライしたと言えます。
終演後、その作品について誰かと語るときに、絶対にズレが生じる。
それはこの世界そのもの。
人間そのもの。
コミュニケーションそのもの。
何かについて語らえば語らうほど、人は他人との違いを一つ一つ認識していく。
できれば、目の前の、すぐ隣の、生身の人間と語り合って貰えたらと考えています。
SNSで文字と文字で議論するのも良いですが、できれば、生身の人間同士が良い。
その時に見える表情、吊り上がる眉毛、心を守る腕組み、変わる息遣い、頭からではなく口から発せられる言葉、言葉、言葉。
そんなきっかけとしての演劇を、創り続けたいと思っています。

「演劇はコミュニケーションの芸術」なんて言われたりもしますが、これは、舞台上の俳優たちやスタッフとのコミュニケーションだけに限らず、劇場空間におけるお客様とのコミュニケーションにも、終演後のお客様同士のコミュニケーションにも、すべてに言えるんじゃないかと思っています。
個人的には、今作品を通して、お客様に能動的に作品を思考してもらうことが、演劇が演劇として、芸術が芸術として生き残るための道のひとつなのだと確信できました。
同時に、誰でも同じように理解できるエンターテイメントでは満足できないくせに、より多くの人に楽しんでもらいたいという矛盾も抱えています。
この二律背反とも、ずっとずっと戦い続けるのだろうと覚悟しました。
これからも、箱庭円舞曲の切なる戦いを、温かく見守っていただけましたら幸いです。

長くなってしまったので、今日はひとまずここまでにしておきます。

日を改めて、
「自伝的な作品という言葉」
「インテリぶるということ」
「芸術と芸能の違い」
について、書きますね。
ではでは。
次回、箱庭円舞曲 本公演は、2018年3月、駅前劇場です!
ご来場、今からもう、お待ちしております!!

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2017年05月03日

『インテリぶる世界』公演情報

箱庭円舞曲
第二十四楽章
『インテリぶる世界』
-in terrible people-

【脚本・演出】
古川貴義

【出演】
辻沢綾香(箱庭円舞曲)
林和義(VAICE★) 牛水里美(黒色綺譚カナリア派) 岡田一博 鈴木ハルニ(ゲキバカ)
小林さやか(青年座) 金子あい(art unit ai+) 阿久澤菜々 安東信助 大薮丘
扇田拓也(ヒンドゥー五千回)
大谷亮介(壱組印)
白勢未生(箱庭円舞曲 ※声の出演)


【公演日程】
2017年5月10日(水)〜17日(水) 計11ステージ

【開演時間】
5月10日(水) 19:30 ◆プレビュー公演
5月11日(木) 19:30
5月12日(金) 14:00 ◎アフタートーク
5月12日(金) 19:30
5月13日(土) 14:00
5月13日(土) 19:00 ◎アフタートーク
5月14日(日) 18:30 ◎アフタートーク
5月15日(月) 19:30
5月16日(火) 19:30
5月17日(水) 13:00
5月17日(水) 18:00

 ◆:プレビュー公演(前売 3,000円 当日 3,500円)です。
 ◎:終演後アフタートークを開催します。登壇者は公式Websiteにて発表します。

【会場】
ザ・スズナリ
〒155-0031 東京都世田谷区北沢1−45−15  TEL:03-3469-0511

【料金】
全席指定
前売 3,800円 当日 4,300円
◆プレビュー公演・・・前売 3,000円 当日 3,500円

【チケット取扱】
箱庭円舞曲 予約フォーム(古川扱い)
URL https://www.quartet-online.net/ticket/hakoniwa24?m=0aacaec

イープラス http://eplus.jp/
ローチケHMV http://l-tike.com/ Lコード:33150

【お問い合わせ】
箱庭円舞曲 Tel:080-3435-3746(制作)
e-mail:mail@hakoniwa-e.com
URL:http://www.hakoniwa-e.com/

【スタッフ】
舞台美術:稲田美智子 照明:瀬戸あずさ(balance,inc.DESIGN) 
音響:岡田 悠 音楽:modestock 
舞台監督:鳥養友美 衣装:中西瑞美 演出助手:木村恵美子(アマヤドリ/kazakami)
宣伝美術:Box-Garden House 記録写真:鏡田伸幸 制作:林みく(Karte) 
当日運営:飯塚なな子 企画製作:箱庭円舞曲
協力:art unit ai+ 壱組印 ゲキバカ 黒色綺譚カナリア派 青年座 VAICE★ ヒンドゥー五千回
アスタリスク ウィ−ズカンパニー Queen-B クリオネ krei inc. ジェイクリップ
ダックスープ 東宝芸能 ファザーズコーポレーション リベルタ SoundCube



【Introduction】

誰もが専門家ぶる時代になった。
何かが起こると、それに対して誰かが意見を言う。
専門家でも知識人でもない。いち民間人が。
しかしその意見は大抵、どこかからの借り物で。
タイムラインに流れてきたニュースを聞きかじり、GoogleやWikipediaで調べた程度の薄弱な知識で、声高に何かを主張している。
直接主張するだけならまだ穏やかだったかもしれない。
しかし昨今のSNSの隆盛により、発信者の貴賎の別なく、等価値の情報として文字が並ぶようになった。
時にそれらが大々的な圧力となり、いち企業を破滅に追い込むことすらある。

私たちは、そういった、たくさんのインテリぶった主張の中に生きている。
自分の思想や希望と近い主張になびけば、そちらの情報ばかりを手に入れられる。
自分の主張に近い人間同士で共感し合ったり、茶々を入れてくる部外者を排除したり。
反対意見に触れる機会は減り、いつの間にか、反対意見を敵視するようになって。
敵対意見には理屈をこねくり回して立ち向かい、完膚なきまでに(言葉で)叩きのめすことで満足を得る。

何が楽しいのだ。
それで、何が変わった?
相手の思想は変わったのか?
自分を取り巻く世界は変わったのか?
そもそも、世界を変えたいのか?
だとすれば、どんな風に?
叩きのめした誰かさんとのコミュニケーションが途絶えただけではないのか?
それが、あなたの目指す世界なのか?

様々な原因があるのだろう。
理解力不足、共感力不足、コミュニケーション不足。
システムの問題、政治の問題、国際情勢、技術の発展。
しかし根本にあるのは、個人が「誰かから認められたい」という欲求ではないのか?
単なる自己愛性の承認欲求ではないだろうか?

1.人より優れていると信じている
2.権力、成功、自己の魅力について空想を巡らす
3.業績や才能を誇張する
4.絶え間ない賛美と称賛を期待する
5.自分は特別であると信じており、その信念に従って行動する
6.人の感情や感覚を認識しそこなう
7.人が自分のアイデアや計画に従うことを期待する
8.人を利用する
9.劣っていると感じた人々に高慢な態度をとる
10.嫉妬されていると思い込む
11.他人を嫉妬する
12.多くの人間関係においてトラブルが見られる
13.非現実的な目標を定める
14.容易に傷つき、拒否されたと感じる
15.脆く崩れやすい自尊心を抱えている
16.感傷的にならず、冷淡な人物であるように見える

いくつ当てはまっただろうか?
これが、『自己愛性パーソナリティ障害』の症状だそうだ。
すべてである必要はない。
たとえ一部だとしても、障害、なのである。

・・・みんなそうじゃん。
みんな障害持ち。
ああ恐ろしい。
少なくとも私は、そんな誰かさんに、その愚かしさ(可笑しさ)に気付いてほしい。と、思ってはいる。
しかしこうやって理屈をこねて、自分はわかってる風に振る舞っている私こそ、インテリぶっているということなのだろう。
ああ恥ずかしい。

でも。

・・・みんなそうじゃん。

・・・それで良いじゃん。

もっともらしい理屈をこねるのにはもう飽きた。
私たちの日常には、くだらない理屈をこねなくても、インテリぶらなくても、こんなにも笑えて、こんなにも胸に刺さって、こんなにも脳が震えるやりとりがそこらじゅうに転がっている。
そんな作品を、ただ、観たいのだ。

箱庭円舞曲 代表 古川貴義


【Outline】(あらすじ)
すべて自分の手の中にある、世界はどうとでも変えられると信じていた青年と、
自分の手の中には何も無い、世界はどうやら変えられないと気付いてしまった中年。
現代美術の旗手と謳われたアーティスト集団「深八幡朱理子」の本拠地を舞台に、
彼らの活動がどのようにして世界を変え、どのようにして破滅に向かうのか、
あくまでパーソナルな視点から描き出す。
様々な価値観を、人間の哀しい性“自己愛”をキーワードに紐解きつつ笑い飛ばす、
世界のための悲喜劇。

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2016年03月04日

ホテル・ミラクルに書き下ろした『愛(がない)と平和』について少し

さて東京は新宿歌舞伎町のシアターミラクルでは、
feblabo×シアターミラクルプロデュース『ホテル・ミラクル3』が幕を開けます。
こちらは、ラブホテルを舞台にした4本立て短編オムニバスで、そのうちの一本を古川が担いました。
「愛(がない)と平和 -Bagism by Love&Peace.-」
という、ちゃんとセックスするお話です。

あ、舞台上でギャグじゃないキスをする作品書いたの初めてかもしれない。
あと、真っ向からセックスについて語ったのも。
箱庭ではなかなか、やろうとしてもやれない作品を書き下ろさせていただきました。

劇作家として、「ラブホテルを舞台にした作品を」というオーダーをいただいたら、
やっぱり、いかに“セックスしないか”で見せようとしたくなるんですよね。
これはもう、作家の性というか、
例えば「舞台が喫茶店」だったら、喫茶店の日常を描いたって何にも面白くない気がしちゃうわけです。
何か事件が起こるとか、店員や常連客との間にトラブルやドラマがあるとか、
何かしら、普通ではない、観て面白い展開を考えたくなってしまう。
職業病なんです。

そこをね。
あえてね。
ラブホの一室の日常について。
ラブホで行われる確率99%超の行為について。
その意味や価値について。
そしてそれが人類の生存と存在と信仰と、様々な拡がりを内包していることについて。
ちゃんと、描いてみようかな、と。

昨夜、通し稽古で拝見しまして、演出の池田くんをはじめ、
出演してくれる加藤ひろたかくん、永渕沙弥さん、
みんな真摯にこの戯曲と戦ってくれていて、非常に嬉しかったです。
昨夜の時点で、相当密度の高い濃厚な空気を味わえましたが、
まだまだ揉みに揉んで、悶えに悶えて、喘ぎに喘いで、
よりとんでもないところへイッてくれることを期待しております。

公演詳細はこちらです。
平日は20時開演でお仕事帰りに行きやすいし、
25時開演のレイトショーなんてのもあります。
(※3月11日25時〜のレイトショーの後のトークショーに出演することになりました)

本日3月4日初日、3月13日まで@新宿シアター・ミラクル。
ご来場、心よりお待ちしております。

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2016年02月12日

DJ出演2件、短編脚本提供、WS2件のお知らせ。

直近の活動予定です。
2月は公演が何も無いので穏やかかなあ、なんて思っていましたが、
公演の無い時期ほど、各公演の準備だ打ち合わせだなんだかんだでバタバタするんですよね。


■DJ出演その1
2016年2月12日(金) 24:00〜 @下北沢 風知空知
 まさかの24時スタート!!笑
 終電逃す勢いでしたらぜひ風知空知へ!
 朝方まで良い音楽とともに呑んだくれたり踊ったりしましょう。
 出番は、トリ前の27時〜の予定。ある意味ピークタイムです(笑)


■DJ出演その2
2016年2月21日(日) 18:00〜24:00 @下北沢 ARENA
 こちらは終電は越えない健康スタイル。
 ハコのサイズもコンパクトなので、音楽をバックに語らうのに適。
 「適」良いな。使おう。


■短編脚本提供
「ホテル・ミラクル3」〜三度目は、ココロもカラダも正直に〜
2016年3月4日(金) 〜 2016年3月13日(日) @新宿シアター・ミラクル

シアターミラクルプロデュースの、ラブホテルを舞台にした短編集に、
20分ほどの短編を書き下ろします。

『愛(がない)と平和 -Bagism by Love&Peace.-』 脚本:古川貴義(箱庭円舞曲)

愛と平和を叫んでセックスしているアーティストがいた。
でも彼らは大事なことに気付いていない。
そもそも、愛なんて概念さえなければ平和だったということに。

ラブホテルを舞台にした、セックスの話。
ちゃんと、セックスをする話。
登場人物は、愛と平和。


僕以外の作品は下記の通り。

『VIP』 脚本:上野友之(劇団競泳水着)
『エンドゲームスタディガール』 脚本:深谷晃成(第27班)
『後始末』 脚本:米内山陽子(チタキヨ/トリコ劇場)

詳細⇒http://feblabo.net

どれも楽しみです。
僕は、愛と平和と争いと無意識について、少ない言葉で饒舌に語る、
セックスという名の対話劇を書いています。


■WSその1
会津若松市 演劇ワークショップ(体験講座)
2016年3月4日(金)〜2016年3月5日(土) @會津風雅堂
※3月4日(金) 18:30〜20:30、3月5日(土) 10:00〜15:00

詳細⇒http://aizu-bunka.jp/blog/host/3218.html

青年座『俺の酒が呑めない』に出演していた同郷の女優、小暮智美が、
我々を育んでくれた会津で演劇WSを開催するというので、ちょびっとお手伝いしてきます。
何やるんだろう。
ともあれ、“今”の会津の演劇人たちに会えるというのが本当に楽しみで仕方ありません。


■WSその2
劇作家と俳優のためのせりふの読みかたワークショップ「せりふを読んでみよう」
2016年3月10日(木)〜13日(日) @芸能花伝舎、東京芸術劇場 5F シンフォニースペース
詳細⇒ http://www.jpwa.org/main/activity/serifu

昨年9月に、講師に永井愛さんを迎え開催され好評を博した、劇作家協会主催のWSです。
今回の講師は、TRASHMASTERSの中津留章仁さん。
僕は進行と運営で携わっています。
今回は、俳優・見学者だけじゃなく、4日間の稽古場に参加する劇作家も募集しています。
劇作家や演出家って、自分の現場以外の稽古場を見る機会が限られてるんですよね。
そういう意味で、とても参考になるのではないかと思います。
前回参加してみて、劇作家と俳優を繋ぐ「台詞」というもののあり方について徹底的に考える、
とても良い機会になりました。

俳優/劇作家ともに、
応募締切は 2016年2月22日(月) 23:59 です。
詳細は公式サイトをご確認ください。


今日はひとまず3月まで!

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2016年02月10日

『俺の酒が呑めない』ご来場の御礼

青年座 第220回公演 『俺の酒が呑めない』
無事に幕を降ろすことが出来ました。
1月31日の千秋楽からずいぶん日が経ってしまいました。
あの日絞った生酒は、今頃老ね香が漂っているかもしれません。

ご来場くださった皆様、気にかけてくださった皆様、
心から、ありがとうございました。
そしてスタッフ、キャストをはじめとする青年座の皆様、
若輩者の未熟な脚本を、でっかい懐で受け入れてくださり、
想像以上に笑えるし泣ける、とても良い作品に育ててくださり、
本当にありがとうございました。
千秋楽を終えて思うのは、毎度のことながら、感謝感謝です。
思っていた以上に、思い入れの深い公演になりました。
会津弁を用いたからでしょうか、愛着もひとしおでした。

立春、過ぎましたね。
劇中のキーに位置付けたイベント、「立春朝絞り」。
今頃、全国各地の酒蔵で、蔵人たちによって夜通し絞られた生酒が、
その土地土地で美味しく飲み尽くされている頃でしょう。

この作品を通して、本当に日本酒が好きになりました。
日本酒の種類や製造過程に詳しくなったのはもちろんですが、
きちんと造られたお酒には、そこに注がれたたくさんの人の情熱が宿っていて、
彼らの思いが混ざり合って醸し合って、そのお酒の味わいが仕上がっている、
と知ってしまったからです。
取材を受けてくれた、実家最寄の酒蔵『磐梯酒造』で見せて貰った、
「和醸良酒」という言葉がすべてを物語っています。

ほんと、演劇をはじめとした、作品を創ることと同じだよなあと。
色んな工程があってそれぞれにスペシャリストがいて、
全員が「良いものを創りたい」という思いで何かに打ち込む。
全員が全力を注ぐから、良いものが生まれる。
そんなことにも気付かせて貰いました。すごいぜ日本酒。

高校時代の友人、板橋大にも、感謝しなければなりません。
彼は、今作の取材先の一つ、喜多方の『大和川酒造』に勤めています。
そのことを数年前の同窓会で知り、その時は「へぇー」くらいにしか思わなかったのですが、
今回の作品題材打ち合わせの際、「酒蔵」をモチーフにしよう、と決断できたのは、
板橋がいる!何でも聞ける!という安心感に他なりませんでした。
10数年前に3年ばかり一緒に過ごした友人とこうして今も繋がっていて、
たまに会ったら美味しい日本酒と馬鹿話を楽しめる。
これが、いかに幸せなことか。
繋がりたくても繋がれなくなってしまった人がいます。
繋がろうとしても繋がないでと拒否されてしまう人もいます。
繋がり方が分からなくて独り嘆いている人、独りを謳歌している人もいます。
そういう時代に、自分は、こうして色んな人と繋がらせていただいている。
当たり前のようで、当たり前ではない時代になってきました。
板橋もだし、『俺の酒が呑めない』を観に来てくれた高校時代の友人たち、
予備校時代の友人たち、大学時代の友人たち、そして大人になってから知り合った方々、
皆さんと繋がれていることは、本当に有り難い、文字通り有り難いことなのです。
本当にありがとうございます。

なんか宗教くさくなってきて嫌ですね。
完全無宗教です、僕。

「何を信奉するかは人それぞれ自由だが、それを誰かに強要してはいけない」

という家庭で育ったもので。
それでも、今まで出会ってきた人たちのことは信じられるし、信じたいなあ。
ふだん信じていないからそう思うのかなあ。
信じていないつもりはない、というか、
「信じている」という意識を持っている時点で、それ、信じてないですからね。
「信じる」って、無意識で、気にしていないはずだから。
だから、「信じようとしたりしないでも信じていられる」関係性が一番安心で、
それはつまり、「信じる」「信じない」ってことすら考えないってことですからね。
一番難しいですけどね。
そういう意味で、今、自分の周りには、
あまり「信じられない」と思ってしまう関係性が無いので、
だいぶ心穏やかな日々です。
その分、誰かに「信じられないぞこいつ」と思われないよう、誠心誠意生きねば。


終演して今更、長編の書き下ろしって、そう言えば久し振りだったんだなと気付きました。
演出のお仕事や、脚本・演出のお仕事は色々やらせていただいていましたが、
こうしたお芝居の公演で、長編をまるごと書き下ろしたのはいつ振りだろう。
愛着がありすぎたせいか、稽古場にも行き過ぎたなあと反省しています。
ほんとね、稽古場を信じてないとか、演出の磯村さんとか役者さんたちを信じてない
っていうことでは全然なくて、シンプルに、愛着があり過ぎた、っていう、ね(笑)
信じる信じないの問題じゃなくて、ただ単純に、成長していく我が子を見守りたい、
そんな親心の数か月間でした。
とても幸せな日々でした。

改めまして、各位、本当にありがとうございました。
また違う現場で、こんな幸せな日々を送れるよう、もっともっと精進いたします。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

図1

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2016年01月27日

『俺の酒が呑めない』折り返しました。

青年座『俺の酒が呑めない』
中日を越えて、後半に突入しました。
日々ご来場、誠にありがとうございます。
ご観劇になった方からの温かい感想や厳しいお言葉も、
ありがたく受け止めております。

感想まとめ

昨夜は大学の同期たちや元劇団員、
そして敬愛する劇作家、マキノノゾミさんがいらしてくださって、
終演後は芝居談義に花を咲かせました。
もちろん日本酒をお供に。

恩師や高校演劇の審査員でお世話になった先生、
しばらく縁遠かった人から近しい人まで、
果ては、高校の後輩の今の演劇仲間たち(後輩は来られず笑)など、
本当に色んな方が観にいらしてくださって、感謝の念が尽きません。
本当にありがとうございます。
高畑淳子さんやキムラ緑子さんも面白がってくださったと伝え聞いて、
冷静な顔して小躍りしてました(こういうところが小物です)。

脚本を提供して方言をちょろっとお伝えしただけなのだけれど、
演出磯村さんを始め、豪華俳優陣も手練のスタッフ陣も、
脚本を尊重しつつ前のめりに公演を創ってくださっていて、こちらも感謝するばかりです。

そして、これは自分の劇団じゃないからかもしれないけど、
チケットの売れ行きがどうこうとか予算が達成できるかとか、
そういった雑念まったく関係無しに、
純粋に、観て欲しいと思ってお誘い差し上げております。
なんて健康的なんだろう。
本当に、純粋に、この作品を観て欲しい!と思えるんです。
こういう場を提供してくださった青年座さんの懐にも、深く感謝です。
さあ、気になってらっしゃったら劇場へゴーです。

中日を終え、戯曲上の粗や、あそここうしておけば良かったという反省、
こういう反応になるなら違う言葉に直したいと思う箇所など、色々と見えてきて、
今後の創作の糧もたくさん得ております。
まだまだですね。
たくさんのご好評をいただいておりますが、慢心せず、驕らず、
もっともっと面白い作品を提供できるよう精進いたします。

公演は折り返し、残り4ステージ(しかない!)。
28日(木)、29日(金)はそれぞれ19時開演。
30日(土)、31日(日)はそれぞれ14時開演。
飲めるときに飲まないと、もう飲めない。
そんなお芝居です。
まだまだご来場お待ちしております。

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2016年01月22日

近況/『俺の酒が呑めない』開幕/雑記

■『俺の酒が呑めない』開幕
昨年春頃から、取材〜台本執筆、方言指導も手伝わせていただき、
演出家や俳優から鬱陶しがられるほど稽古を見に行った、
青年座 第220回公演 『俺の酒が呑めない』
本日22日、いよいよ幕を開けます。
通しを見るたびにグン、グン、とクオリティが上がっていく様を、
良いなあ、やっぱり自分は現場が好きなんだなあ、なんて思いながら眺めていました。
今日の初日のステージでは、更に飛躍してくださることと思います。
これがお客様にどう受け止めていただけるのか、自分自身、楽しみです。
ご来場、心よりお待ちしております。


■近況と雑記

・『空飛ぶ葉巻』
戦時中の、日本軍のとある戦闘機を指す仇名。
航続距離と攻撃力を重視するあまり、防御力が疎かになっていて、
一撃で燃え上がって墜落するから付いたらしい。
他にも『ワンショットライター』なんてのも有名ですね。
諸外国の戦闘機は、攻撃力よりもパイロットの命を守ることが最優先だったのに対して、
日本軍は、パイロットの命よりも攻撃力を選んだというわけです。
軍上層部や当時の国民の集団心理が気になってしょうがない。
どうして誰もそこを突っ込まなかったのか。
そういう空気になってしまうことを、「日本人らしさ」だけで納得してしまって良いのだろうか。
いつかお芝居にしてみたい。

でも戦争モノって、戦争反対あるいは賛美か、そこに生きる民衆の悲惨さ/逞しさ、のどれかに落ち着いてしまいがちなので、あまり好きではない。分かりやすいけどね。
もっと新しい視点、新しい切り口が観たいと思う。
単純なところに辿り着かないモチーフさえ見付かれば、ぜひ取り組んでみたいです。
個人的には、陸軍騎兵連隊としてミャンマー等に赴任していた祖父について書きたい。
祖父は、敵兵を殺害したことがあるのか、ないのか。
少なくとも祖父の日記からは、その痕跡は見付けられませんでした。


・『イマジン』
先週観た、劇団ヒヨコの神様が、非常に面白かったのです。
特に3本目の、国分寺大人倶楽部/Straw&Berryの河西くんが作・演出した『イマジン』は出色でした。
「演劇」という特殊な構造自体を利用して、人が人を観ることの可笑しさ、ズルさ、気持ち悪さを、さらりと描き切っていて。当日パンフの河西くんの言葉から、仕掛けは既にスタートしている。まんまと騙されてブーブー言っているお客さんも居たようだけど、いやいや、ラストシーンで有吉くんにやられたアレで気付かないと。あんなにはっきりと、しかし一瞬で世界をひっくり返されるんだから。気持ちよかったですよ。
一本目のヤリナゲという団体を主宰されている越さんの作品も良かったです。色々と生々しくて。


・「チケットもっと売って」問題

芝居のチケットが売れるにこしたことはないのですが。

その昔、チケットの売れ行きが芳しくない劇団員に
「もっとチケットが売れるように宣伝とか営業とか頑張ってくれよ!」
と発破をかけることがありました。

今思えば、そんなことを言われた劇団員としては、
「だったらもっとチケットが売りたくなるような芝居書いて、
 俳優のモチベーションが高まるような演出してくれよ!」
と言い返したかったんじゃないかなあ、とか思いました。

みんな言わずに飲み込んでくれていたんだろうと思います。
その節は本当にすみませんでした。
少し大人になった今は、できるだけチケットを売りたくなるような作品を、
俳優のモチベーションが上がるような演出を、心掛けるようになりました。
(実践できているのかは未知数ですが)

ともあれ、本来は、俳優個人で声掛けをしなくとも、
その俳優を観たいというお客さんが自発的にチケットを購入してくれる状況が理想なんでしょうけど、
それが叶わないならば、叶えるために個人で声掛けするってのはまあ、必要だと思うんですよね。
種まき。種まきもしないで収穫は得られませんもの。


・ラーメン
昨年、年間304杯食べてしまったので、今年は控えています。
試しに数えてみたら、年明けから17杯食べてました。
22日で17杯・・・。
このペースで行くと、365日で282杯になる計算。
まあ、微減かな・・・。

hakoniwa_enbukyoku at 12:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote