伯柔記

柔術ブログ「伯柔記」書いてます。自分で言うのも何なのですが、深く切り込んだことを書いています。暇な時でも読んでもらえれば光栄です。 感想や間違いがあれば、どしどしコメント下さい。

ほんと最近はコロナのことばかり書いている。
世界的にはコロナ禍の勢いは止まることを知らない。日本においても一時は収束したかのように思えたが第2波到来というニュースが目立つ。
特にアメリカは酷い状況だ。新型コロナの見通しがたったないにもかかわらず、MLBはシーズンを開幕させ早々に選手からコロナ感染者が生まれ試合が中止となった。



IBJJF、AJP、SJJIFといった国際連盟は世界の各国で活動を再開しようとしている。

海外は日本以上にコロナが深刻だ。本当に開催できるのと疑問に思っていたが、そればかりか驚くことに多くの参加者が集まっている。それぞれの大会の開催日と参加者数。

8/8-9 SJJIFロサンゼルス・インターナショナル・柔術・オープン


8/23 AJPモスクワ・インターナショナル・プロ


9/19 IBJJFオースティン・インターナショナル

どの大会もまだエントリーを締め切っていないが、それでも数百人規模の参加者を集めている。モスクワ・インターナショナル・プロに至っては500人近い参加者がいる。

どの大会も自国の選手が大半をしめているいくら柔術の大会が再開されようとも移動規制がかけられているためだろう。しかしいくら移動規制があるにしても筆者の予想外に多くの参加者を集めている。しかもキッズの出場も多い。

おそらくアメリカやロシアと比べて感染者が少ない日本で大会を開催しようとも、ほとんど選手は集まらないのではないだろうか。
それはいかなる状況でもコロナに感染すれば自業自得扱いされる国民性にもよるかもしれない。

日本ではこんな状況ではあるがそれでも出場するアメリカやロシアの現地の選手の考え方としては

1 コロナなんて関係ない
2 むしろこの時期だがら他者をリードしておきたい

のどっちなのだろうか?

日本国内からアメリカやロシアといった外国の様子は見えないが、その辺どうなのだろうか?
経済活動や治安などといった一般的な報道は目にするし同じスポーツでもMMAや柔道などメジャー競技なら多くの報道される。

しかし柔術といったマイナー競技の様子は全く見えてこない。これはマイナー競技ならではの弊害だ。現地在住日本人が報道してくれることを願いたい。

これが柔道の場合は統括連盟も一つしかなく、競技人口も多いために情報の共有も多い。
それに対してマイナー競技である柔術は暗闇の中を手探りで進んでいる状況だ。
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引き続きグランドスラム・東京歴代優勝者を見ていこう。

まずは男子アダルト茶帯
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このカテゴリーは黒帯と異なり2017年まで該当者なしのカテゴリーがある。
茶帯の場合は黒帯ほど海外遠征に積極的ではないため国内で手薄な最重量ではエントリーのいないカテゴリーが生まれたのだろう。

また茶帯は成長が早いため複数回優勝者はいなかった。

次に男子黒帯マスター1。
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残念ならが2016年はサーバーに記録が残っていなかったたため優勝者はわからなかった。

黒帯は茶帯と異なりグランドスラム・東京創設当初から賞金がかけられていた。そのため多くのエントリーがありレベルも高い。

その中で最多優勝は中村大輔の3回。中村大輔はこの2015年頃には既にマスターで出場している。

芝本幸司や吉岡大ら国内トップ選手は40歳くらいまでアダルトでバリバリ頑張る傾向が強いが、当時まだ36歳で早々マスター転向している。

こういった方向性は日系ブラジル人ではヨースキー・ストーが挙げられる。彼らはマスターでこれだけ強いだけに果たしてアダルトだとどれだけ強いのだろうか?ちょっと気になるところだ。

そして最後は女子アダルト黒・茶帯。
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男子同様に女子も2016年はサーバーに記録が残ってなく優勝者はわからなかった。

その2016年を除いて日本人王者は芝本さおりとの日本人同士のワンマッチ決勝に勝って優勝した黒木麻衣子一人だけ、湯浅麗歌子ですらマイサの壁を超えられず準優勝だった。
黒木麻衣子はほとんど試合には出場していないがどれくらい強いのだろうか?

最多優勝は確認できる限りでマイサ・バストスの3回優勝。
AJPとIBJJFのカテゴリー分けの違いが多々あるが、その一つに女子は黒帯と茶帯が混合で行われることが挙げられマイサと後述するガブリエルは茶帯時代から優勝レコードを築いている。マイサが3回優勝できた理由の一つは茶帯からレコードを築いたことも要因の一つとしてある。

そしてもう一人の注目選手はajpランキング1位のガブリエル・ペッサーニャだ。
マイサは湯浅麗歌子を破ったことで国内のメディアでも頻繁に目にするがガブリエルの場合は日本人との対戦がない上にibjjf王者ではないためどうしても露出度は低い。
しかし特筆はガブリエルは調べがつく限りでAJP全39戦全勝。敗退した記録がないのだ。まだ若き19歳にしてこれだけのレコードを誇るとは今後はガビ・ガルシアのような歴史的な選手になり得る可能性は十分にありえる。引き続き注目したい。




グランドスラム・東京の歴代優勝者の紹介は本稿で終わりにしたい。
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池江璃花子のスピーチにはかなり違和感を感じた。今、日本国民はオリンピックどころではないからだ。毎日押し寄せるウイルスにビクビクしている。

YouTuberやTwitterのコメント欄でも数多くの否定的なコメントが相次いでいる。池江が病気を克服したことが人類がコロナを克服する事への暗喩にも違和感を覚えた。

今コロナで国民が苦しんでいる中、3000億から6000億円という巨額の追加費用をかけてオリンピックを延期するのだから当たり前だろう。

森喜朗はオリンピックを中止、簡素化すれば違約金がかかるとことある度に発言しているが、果たしてそんな数千億円もの違約金がかかるのだろうか?

その上、今の商業化されたオリンピックはアメリカへ放映権を売るためのコンテンツとなっている。
オリンピックで儲けることができるのは電通を始めとした一部の企業であって、多くの国民にとってはオリンピックはただのスポーツのショーでしかないにもかかわらず、国民から数千億円巻き上げるのだ。

国民的注目を集めるスポーツであるプロ野球やJリーグなど既に小規模ながら活動を再開しているが、これらとオリンピックと異なり1企業の興行であり税金を投じた国家の事業ではない。

そしてここから批判を恐れずに言うならば、柔術家からすればコロナでなくオリンピックが災害モノだ。

ここ数年間はオリンピックに参加するナショナルチームの合宿のための体育館の改築により体育館の予約が取りづらくなってきた。
そして延期とはなったがオリンピック開催前となればナショナルチームの合宿そのものによって体育館が利用できなくなる。


柔術の場合は今年2月に始まったコロナ禍から一部のプロ大会は開催しているが国内の通常のアマチュア大会の再開は早くても秋頃だろう。

仮に秋に再開しようとも来年8月は延期したオリンピックがやってくる。ただでさえ例年1月2月の国内の大会は活発的ではない。来年の秋頃まではコロナ禍とオリンピックが相まって柔術大会は消極的になるのではないだろうか。

選手の競技生活は短い。IBJJFアジアでもグランドスラム・東京でも一度でも優勝できるかどうかという選手は数多くいる。選手のピークは一瞬だが、そういった選手たちのタイトルを奪っていることになる。

大手メディアの書き方としては「オリンピックで感動を」みたいな書き方がなされているが、大会の場を奪われた柔術家。そして今コロナの被害に遭っている世界中の人たちもスポーツで感動している場合だろうか。

池江璃花子のスピーチで「逆境からはい上がって行くには希望の力が必要」としていたが柔術側からすればそもそもオリンピックが逆境なのだ。
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