グッドモーニング・バビロン!(1987)デス・トゥ・スムーチー(2002)

2010年04月25日

尼僧物語(1959)

尼僧物語監督:フレッド・ジンネマン
出演:オードリー・ヘプバーン、ピーター・フィンチ、イーディセ・エヴァンス
アメリカ


ベルギーの高名な医師の娘、ガブリエルは俗世との縁を切って修道院での生活に入る。厳しい修道の日々を乗り越え、見習尼となりシスター・ルークの名を与えられた彼女の望みは、やがて看護尼としてコンゴに派遣されることだった。熱帯医学の学校を優秀な成績で卒業した彼女は希望どおりコンゴに派遣されるが、やがて第二次世界大戦で故国ベルギーも戦禍に巻き込まれる。

オードリー主演作品だが尼僧の生活ってのはこういうものなんだよ、ということにかなり比重を置いて描いているので、前半でリタイヤという人も多そう。特にキリスト教に疎い日本人にはその規律や習慣が奇異にも映り、延々と続く儀式なんかは退屈に思えるかもしれない。

特に主人公がコンゴ行きに固執する理由がわかりづらく、西洋人的・キリスト教的概念があればすんなり納得できるのかなあ、と異文化間の理解の難しさが改めてわかったり。精神病院に赴任して患者に襲われたり、コンゴでの無神論者の医師との交流の中でオードリーが見せる普通の人間らしい反応に、妙に安心したりするわけです。

オードリー・ファンにも彼女の清楚な尼僧姿は魅力的だろう。宗教や歴史に興味がないと151分という時間はちょっと苦行かもしれないけど、尼僧さんの我慢に比べればたいしたことはないので、勉強になると思って一度くらいはどうぞ。

hal617 at 00:06│Comments(0)TrackBack(0)ナ行 

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