地名のついた小紋には、ご紹介してきた江戸小紋のほか、加賀小紋・京小紋があります。
柄ゆきは、江戸小紋と共通するものも多いのですが、
それぞれの特徴もあるようです。

加賀小紋は石川県の金沢市で作られている小紋で、大きくわけて2種類のものがあります。
ひとつ目は”加賀伝統小紋”です。

遠目には無地に見える細密な柄と、単色での染色は江戸小紋と共通します。
また、江戸小紋の文様のルーツが裃であったことを、以前の記事でご紹介しましたが、
加賀小紋も同様、加賀の大名であった前田家の裃の文様として使われたものなどが
発展したものといわれています。

加賀前田家の小紋。菊菱。
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江戸小紋との違いは色合いです。
加賀友禅と同様に”加賀五彩”と呼ばれる色が使われています。
”加賀五彩”とは、藍色、古代紫、草色、黄土色、臙脂色の5色で、江戸小紋よりも柔らかく、
京小紋より押さえた色使いだといわれています。

もう一つの加賀小紋の技法は”板場友禅”です。
型染めの一種で、7mほどの一枚板を使って染色します。

着物を一枚仕立てるのに必要な長さである一反は、長さ約12〜13mです。
7mの板の両側に生地を貼り付けると、ちょうど一反分がおさまります。

板に貼った生地に型を載せ、一枚の型紙で一色ずつ丁寧に染めていきます。
色はやはり”加賀五彩”を中心のやわらかな色使いと、多色使いで華やかさも加わります。

手描き友禅とも江戸小紋とも風合いの違うこの技法は、京友禅の影響を大きく受けていると
いわれています。 

明日は、その京小紋についてです。

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