針箱でも、お直しのご依頼をいただいた際に、洗い張りをおすすめすることがあります。
袖を通す回数がそれほど多くないとしても、5年に一度くらいを目安に洗い張りをしておくと
長持ちします。

洗い張りとは、お着物や長襦袢をほどき水洗いするもの。
これをすることで、生地が生き返り長持ちします。

また、サイズを直したり、他のもの(着物から羽織など)に仕立て替える場合にも、
水を通してからプレスすることで、それまでの筋(折畳んで縫付けてある部分にできる
折り筋)がなくなり、
きれいに仕立て直すころができるのです。

専門職としての洗い張り屋さんは、室町時代からあったようです。
当初は染物屋さんが行っていたもので、洗濯屋・洗いもの屋などと呼ばれていました。

普段着の洗い張りは家庭ですることが多かった時代でしたが、
麻や絹などの高級な素材は、洗濯屋さんが扱っていたようです。
洗濯屋さんは、着物を洗うほか、染み抜きなどもしていました。

当時は今のような洗剤はありません。
灰汁や米ぬか、米のとぎ汁などを使って洗ったのだそうです。
とくに米ぬかは乳化の作用で油分の汚れも落ちたのだそうです。

染み抜きに使われたのは大根の絞り汁や、ウグイスの糞が...。
ウグイスの糞は、シミは抜いても生地を傷めないのだとか。
今も洗顔料として販売されていますね。
商品のHPにも書かれています。
 うぐいすの粉本舗 「うぐいすの粉」について http://www.uguisunofun.net/whats.html

米ぬかも、うぐいすの糞(粉)も、手に入りやすいもの。
はぎれや半襟などで、今度試してみたいものです。

家庭での洗い張りの様子です。
 婦人手業拾二工_洗張り 喜多川歌麿 江戸時代
30jan2012

東京国立博物館資料 http://www.tnm.jp/


洗ったあと糊を付け、専用の板に貼付けて乾かすことでシワが伸び、
アイロンがなくても綺麗に仕上がったそうです。

まだまだ寒い時期ですが、よく見ると木の節から芽がふくらみはじめています。
早咲きの梅も、そろそろ咲き始めました。
茅ヶ崎の辺りでも、間もなく鶯の声が聞けそうです。

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