2006年10月16日

騒音と知的活動における生産性

RadiumSoftwareにこんな記事がありました 着信通知は大麻より悪し >ロンドン大学は Glenn Wilson 博士の行った実験によれば,電話のベルやメールの着信通知などに曝された環境においては,労働者の知能指数 (IQ) は 10 ポイントも低下するという。 ----- 騒音が知的活動に与える悪影響は、意識するよりもずっと深刻なのかもしれません。 そしてこういう事(生産性)はあまり目に見えないことなので、 意識して改善しようとするマネージャーはとても少ないはずです。 Joelテストでも確か、プログラマーは静かな環境で作業できるかというのが チェック項目になっていましたね。 Joelさんの会社であるFogCreekでは、プログラマーには全員個室が与えられるそうです。 NewYorkという土地柄を考えたらすごいですね。   
Posted by hama1010 at 01:33Comments(0)TrackBack(0)個人的なメモ 

2006年10月01日

Joelさんも気づいていないかもしれないソフトウェア生産性の話

こんにちは。

書籍「Joel on Software」でも有名なJoelさんのコラムが
Wikiで日本語訳されて公開されていますね。
その中から
Joel Spolsky / 青木靖 訳 ソフトウェアにおける高音域
を読んで思ったこと。

文中では、大学のプログラミングの課題について
学生が費やした時間と成績を表にして、そのバラけ具合から
「仕事のクオリティと費やされた時間との間には相関がないのだ。」
と言っていますが、では 何が相関するのか? 
という誰もが考えそうな疑問については触れていません。

なので、ここで答えを書いておきたいと思います。
正解は
「プログラミングの成果は、過去にそのプログラマーがプログラミングに費やした
人生の全ての時間の総和に相関する」
です。

たとえば20歳になるAさんが、10歳から趣味でプログラミングを始めて
これまでの人生10年間のうち、1万時間を費やしているとします。
次に25歳になるBさんが、22歳で社会人になって始めてプログラミングを学び、
3年間で5000時間を費やしてきたとします。
法廷労働時間内でプログラミングに集中できるのは、どんなに素晴らしい環境でも年間1500時間程度が限界でしょう。無論、サービス残業は違法行為ですよ(^^; )

この状況では、プログラミングの能力は
Aさん>Bさん になります。
Aさんのほうが5000時間ほど費やした時間が多いからです。
(きっとAさんがBさんのいる会社に入社したら、「若いのに優れている」と評価され、
一方Bさんは「何年もやってるのに入社したばかりのA君にもかなわないのか、全く、、、」
と評価される事でしょう。※)

こうして見ると当たり前のはずの事なのですが、
どういうわけかこの手の指摘を過去にweb上で見た記憶がありません。
何故なんでしょうね??

ソフトウェアに限らず、生産性に対する定量的なアプローチってコンサルタントあたりが
必ずカバーしていそうな問題だと思ったのですが、、、
(一方教育産業は伝統として極めて保守的なので、こういった問題の解決には全く当てになりません)
書籍「人月の神話」以降ではデマルコさんくらいですかね、
この手の問題を提起している人として有名どころなのは。

素晴らしい記憶力を持っていたり、10歳で大学進学するような一部の天才を除いて、
一般の人のある種の能力は、あるスキルの習得に費やした時間の総和から推定できます。

覚えておいて損は無いと思いますよ。


※驚くべきことに、世の中の大半の人は時間の経過に伴う経験の蓄積を月単位、あるいは年単位でしかカウントできないようです。
例:「彼は入社して●●年間××をやっていたから〜〜はできるはずだ」

これは私が社会人になってから発見した事なのですが、最初に気づいた時はまさかと思いました。
しかし逆に考えれば、世の中の大半の人は教育・学習効果に関して恐ろしく無知であるということなので、この意識のエネルギーギャップを何かに活かせるはずですね。




こういった生産性に関する話題では、常に天才の存在がつきものですね。
「○○さんみたいに凄い能力の人もいるから、、、」と論点がぼけてしまうわけです。
確かに世の中には、驚くべき吸収力を持った子供や、驚異的な記憶力の持ち主などが存在します。
しかし最近の脳科学の研究の進歩で、天才と普通の人は一体何が違うのかという点も徐々に明らかになってきているようです。
天才が丸裸にされる日も近いのかもしれません。

例えば、昔インドかどこかの山奥で、狼に育てられた人間の赤ん坊が発見されたというニュースがあったと思います
オクサナ・マラヤ ー 犬に育てられた少女 というページを見つけました
人間の脳は3歳くらいまでの間に爆発的に成長し、まさにこの時期までに
どんな環境で育てられたかが、その後の発達に決定的に重要な役割を果たすのではないかという見方が有力になってきているようです。
(幼い頃に人間の言葉を覚えないと、その後での習得は不可能だとか)
天才の育て方の本や、天才を育てた両親の本などもamazonで見かけますが、いずれも幼児期が極めて重視されています。



私はリトル・アインシュタインをこう育てた
陳 慶恵 小川 昌代
廣済堂出版
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4 我が子の才能を伸ばしてやりたいと思う母たちへ
4 主体的な母親が率直に書いた本で好感がもてた
4 本当に「育てる」ことができる母の手記。


僕、9歳の大学生―父・母・本人、「常識」との戦い
矢野 祥
祥伝社 (2001/11)
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5 まっすぐな正義感
4 こどもができたら読んでください。
5 すごい・・・



将来的には、個人個人の脳の神経細胞ネットワークの仕組みが解明されることで
天才を見分ける事ができるようになるかもしれませんね。

ただ天才と凡人は2択なのではなく、その境界は極めてあいまいです。
人間が一度に覚えられる数や言葉の塊は7つ程度までという話がありますが、
じゃあ記憶力テストで8個や9個の言葉を短期記憶できる人が天才か?
10個や11個では? ということになります。

脳の大まかなベースは幼児期に完成して、その後はある一定の範囲内で
環境と本人の努力次第で能力が上下動する、というのが現実なのでしょう。



  

2006年09月30日

「ブログは始めてみたいが、何を書いてよいのか分からない」と悩んでいる人の為に駆け出しPGがオススメする何冊かの本

このタイトルのネタが流行りそうなのでさっそくトラバエントリしてみました。

そもそもブログ(Weblog)って何でしょうね?

昔からWebで日記をつけることは普通に行われていましたが、
ブログがそのようなWebサイトと違う点は、

● HTMLの知識が無い人、覚えるのがおっくうな人でも
 ブログツールの使い方さえ覚えれば簡単に更新できる
● ツールにはコメント機能、トラックバック、アクセス解析機能などが備わっており、
 「他人や他の話題と繋がる」ことができる

要するに自動化とネットワーク化こそが、ブログが旧来のツールより優れている点なわけですね。

これによって、今までインターネットは面白いけど
自分のウェブサイトを持つのは敷居が高い(から見てるだけ)
と感じていた人たちが
次々に発信者として参入してきたわけです。

参加者が増えるほどそのネットワークに情報が蓄積されるはずで、
つまりwebはここ数年でますます魅力を増したわけです。

ところで、「ブログを始めたけど何を書いてよいか、、、」と悩む人って
要はネタが切れたってことですよね。
最初は「流行ってるみたいだし自分も」と勢いでアカウントを取得して
友達にも教えて(あるいはこっそり)開設したものの、
書くネタが無くてアクセスは全然増えなくてモチベーションダウン↓↓
っていうのがありがちなパターンだと思います。

それでも投げ出すのではなくて、何かを書きたい、誰かに読んでほしい、
もっとアクセスが、コメントが欲しい! はてブも欲しい!!

と思っている人もいるはずで、そういう人の為になる本は何かというと、、、

ズバリ、デジカメで綺麗な写真を撮るコツを教えてくれる本です。

何故か?
デジカメで綺麗な写真を撮ってブログで公開すれば、間違いなく反応もいいし
上手く取れた写真はリアルな世界でも普通に役立ちますよね。

カメラを使って日常から美しい一瞬を切り取り、知り合いや、
あるいは知らない誰かに見てもらう。

それは間違いなく、面白くて末永く続けられる事だと思いませんか?

「自分は文才が無いけれど、何かを発信したい」と思うなら、
写真こそが一番手軽で他の人に喜んで貰えると思いますよ。

標準デジカメ撮影講座
久門 易
翔泳社
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4 標準を名乗るにふさわしい
5 プロカメラマン泣かせ?
5 初心者ほど役に立つ



ナショナルジオグラフィック プロの撮り方 人物写真―心の内面を写し取る
ロバート カプート Robert Caputo
日経ナショナルジオグラフィック社 (2005/12)


だれでも簡単 デジタルカメラ プロの使い方
ロブ シェパード Rob Sheppard 大石 えり 尾沢 和幸
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5 写真に特に関心がない人にこそ勧めたい
4 レタッチのやり方の解説が素晴らしい
4 デジカメを使って写真を撮ること・・・わかりやすい指南書


ナショナルジオグラフィック プロの撮り方 風景写真―景観の臨場感を出す
ロバート カプート Robert Caputo
日経ナショナルジオグラフィック社


ナショナルジオグラフィック プロの撮り方―傑作写真はこうして生まれる
ピーター・K. ブリアン ロバート カプート Peter K. Burian Robert Caputo 小笠原 景子 勅使河原 まゆみ トランネット
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ナショナルジオグラフィック プロの撮り方 旅行写真
ロバート カプート Robert Caputo
日経ナショナルジオグラフィック社 (2005/10)




ナショナルジオグラフィック誌の写真はいつ見ても美しいですよね。
あんな写真を撮るコツがあるなんて、興味深々です。


100 best pictures―ナショナルジオグラフィック傑作写真ベスト100
ナショナルジオグラフィック
日経ナショナルジオグラフィック社 (2002/02)
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5 写真という記録
4 ほんとにいい写真!
4 まさに傑作


ナショナルジオグラフィックがとらえた大自然の脅威
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日経ナショナルジオグラフィック社 (2004/12)
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5 圧倒的な力


世界の自然遺産―ナショナルジオグラフィックが訪れた
尾沢 和幸 北村 京子
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3 ナショナルジオグラフィックのダイジェスト版


世界の文化遺産―ナショナルジオグラフィックが訪れた
ナショナルジオグラフィック
日経ナショナルジオグラフィック社 (2004/04)
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ナショナルジオグラフィック傑作写真ベスト100―ワイルドライフ
ナショナルジオグラフィック
日経ナショナルジオグラフィック社 (2002/11)
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4 写真家の勇気に脱帽!
5 決定的瞬間
5 迫力ある写真


  
Posted by hama1010 at 19:20Comments(0)TrackBack(0)インターネット 

2006年09月23日

書評「若者はなぜ3年で辞めるのか?」

著者は 内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 と同じ人。
2000年以降、大卒新人の3年以内離職率は30%を超えている、 これは昭和的価値観を持った世代には理解不能な事態である。
本書では、その理由について複数の事例を挙げながら指摘している。

抜粋:
 バブル崩壊以前は「なんでもやります」的人材を採用していたのに、景気が厳しくなってから 急に若者にも即戦力を求めだした。
 その癖、入社してからはガチガチの年功序列。
 外資系経営コンサルの話「日本企業でのキャリアは我々は評価しない、あれは本質的には マックのバイトと同じだから。」
 27歳でミシュランの工場長を務めたカルロス・ゴーンや、30歳でボストン・レッドソックスをワールドシリーズ制覇に導いたセオ・エプスタインGMのような若者は、今も昔も日本企業は存在したことがない。それは人事制度に原因がある。
 日本の成果主義は年功序列にすぎない。
 右肩上がりの経済成長が終焉した現在、年功序列はねずみ講のようなもの。
 学校教育から始まるレール、強固な年功序列こそが昭和的価値観の正体。
 往年の名プレイヤーだけがコーチや監督に就任するシステムは限界にきている。
 ソニーやホンダも、かつてはアウトサイダーが立ち上げた企業だ。

一見成果主義をうたう企業でも、その内実は新卒のみを採用してゆく年功序列である。
日本的な人事制度はもはや限界にきているというのが本書の骨子。
株式会社コネクティというベンチャー企業についても、フラットな人事制度を持つ組織の例として簡単に紹介している。

  
Posted by hama1010 at 02:42Comments(0)TrackBack(0)書評 

書評「ランニングで頭がよくなる」

ランニングで頭がよくなる
久保田 競
ベストセラーズ (2003/04)
売り上げランキング: 156,863


ランニングなどの運動をすることで、脳の神経細胞が成長するなどの変化が起こるということを指摘した本。
ネズミを使った実験でも、おもちゃで遊べる環境で飼育すると海馬が増殖するとのこと。
精神と肉体は別個なのではなく、連動しているという事実が近年ますます明らかになってきていると感じる本。
その他抜粋。
 叱るより褒めるほうが効果的(これは昔から様々なジャンルで言われていることですね、ビジネス書等。痛くない注射針を作った岡野さんも著書の中で主張していました。)
 肉体運動が、睡眠時の成長ホルモン分泌を促す。
 ストレスホルモンが発生すると、海馬がダメージを受ける。



  
Posted by hama1010 at 01:47Comments(0)TrackBack(0)書評