ハマナカ商店日記

京都の手芸メーカーが営む町屋のアンテナショップ。
Openに向けての日々をお届けいたします。
11月4日にオープンいたしました!!

2013年06月

オリーブの庭

みなさまおはようございます。

梅雨らしい天気の続く京都ですが、
先週、搬入されたオリーブの木は元気でしょうか?

怒涛の搬入模様を目の当たりにしただけに、
樹齢70年のシンボルツリーのその後が気になります。

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この日はちょうどオリーブを囲む石垣が完成したところでした。
庭師さんによるとちょっとびっくりしてはいるものの、
連日の雨もあり少しずつ落ち着いてきてはいるみたいです。

何しろ宙づりになったり、横に倒されたり、ぐるぐる転がされたり!!
小豆島のどんな場所で育ったのでしょうか?
早く町屋のこの庭を気に入ってくれると良いのですが。

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この石垣に使われている石はすべてこの町屋の庭から
掘り起こされたものなのだそう。
こんなに大量の石が…!!
石という素材はいくらでも再利用が可能、
長い年月が経過しても劣化の少ない優秀な素材です。

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石のなかには…

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こんな風に彫られて形成されている石もありました。
上部がお椀型になっているので、
かつてはお地蔵さまが乗っていたのでは??との意見が。

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庭師さんのデザイン画もありました。
完成を想像してワクワクします。

再利用可能な石がごろごろと出土されているこの庭ですが、
中にはこんなに小さくてかわいいものも出てきているんです!!!

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小さなかけら達…

ひとつずつよく見ると、
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壺…のミニチュア?

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これは…世界遺産、富士山?!

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風鈴…?

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陶器のかけら。

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江戸時代のお金です。
こちらは庭師さんいわく、珍しいものではなく
よく出てくるそうです。


一方、町屋の建物はというと…
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床暖房を入れるため、床一面すべてが一新されています。

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二階は天井の一部がもうふさがり始めています。


工事のかなり早い段階で町屋の一員になったオリーブ。
これからの行方を見守ってくれる主のような存在です。
そんなオリーブの庭、今後にこうご期待!















シンボルツリーの搬入

みなさまおはようございます。

今週は京都もようやく梅雨らしいお天気 になりました。
今年はあまりの雨の少なさに
雨乞いをしている地域もあるみたいです・・・が
この日に限ってはできれば雨が降ってほしくない町家です。

というのも、町家のシンボルツリーとなる
「あの木」の搬入が行われるからです。


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スタンバイOKの職人のみなさん。
1階フロアが完璧に片付いています。

小雨のパラつくなか、木を積んだトラックがやってきました。
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積まれた木は電線にひっかかりそうなほど大きいです!!

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みなさん、何の木かお分かりになりますか?!

実はこの木、ハマナカのマークにも使用されている
「オリーブ」の木なんです!!!

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オリーブといえば、想像するのはこんな感じですよね?!
こちら、会社のオリーブの鉢植えです。
(これでも、最初に比べるとずいぶん大きくなりました)

町家のシンボルツリーとなるオリーブの木は
なんと推定樹齢70年にもなる、
小豆島から来た大変珍しいものです。

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ちなみに剪定される前はこのような状態でした。
この枝振り・・・言われるまでオリーブの木だとは
まったく気づきませんでした!

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根っこの大きさに歴史を感じます・・・

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こちら、今回の搬入に大活躍した台車です。
民家の密集した地域にあるこの町家。
大きなオリーブの木を中庭に搬入するには人海戦術しかありません!!

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それにしても町家で使用される道具は
年季の入ったかっこいい道具が多いです。


いよいよ搬入開始です!!
ここからは、大きなオリーブの木が
中庭に収まるまでの過程をお伝えします。

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まずはクレーンで吊るされてトラックから降ろされます。

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それにしても大きいです。
本当に入るのでしょうか・・・不安になる構図です。

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横に倒すのも一苦労。
力持ちのケンタさんが思い切りぶら下がって
ようやく横になりました。

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台車に乗せられて、いざ中へ!
こうして見ると一体何が乗っているのか分かりません。

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広々とした1階が木でいっぱいになっています。

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きれいに片付いた建物内はスムーズに通過。

ここからは難関の建物→庭へ!!
段差を通過するために、通路となる板を運びます。

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庭にはおなじみの三叉がスタンバイ。
土嚢が積まれてその上に板が引かれます。

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建物から出てきました。
ああっ!前輪が落ちそうです!!

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なんとか切り返しました~。
不安定な土嚢の上を進むのは至難の業。
おまけに新しく建った建屋の柱もあるので
まっすぐに進むことができないという難易度の高いルートです!!

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ここで三叉によって再び吊るされるオリーブ。

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台車を外して・・・

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バケツリレーで土嚢を撤去。

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再び台車に乗せて、庭の奥まで運びます。

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三たび三叉によって吊るされるオリーブ。

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台車が外されてやっと着地!!
みなさんに笑顔が広がります。

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ここでいったん休憩。
トラックや台車に乗せられているとハラハラしましたが、
土の上に置かれるとほっと一安心です。

つかの間の休憩が終わり、もうひと仕事!
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三叉が外され、

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よいしょっー!と9人がかりで起こします。

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ここから方向転換のため、また9人がかりでの力仕事です。


この日は樹齢70年の大木を運ぶのに
緊迫したムードでしたが、
みなさんのキビキビした連携プレーにより
無事完了です。


この搬入の直後から、
先週の灼熱の天気が嘘のようにたっぷりの雨が降った今週。
まるで、オリーブの搬入を待ってくれていたかのようです!!

以上、オリーブ搬入レポートでした。












 

宮大工さんの道具と技術

みなさまこんにちは。

梅雨だというのに
京都ではほとんど雨も降らず・・・
連日真夏のように暑い日が続いています。

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あじさいは、そこかしこで咲き乱れているのですが
ギラギラの太陽の下で心なしか居心地悪そうです。

そんな灼熱の京都、先日棟上げ式を終えた町家はというと
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外壁が養生されています。

というのも、外の柱も中の柱と同じように
表面を削り、きれいに塗装し直す作業が行われているからです。

風が通らなくて暑そうです!!

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京都の暑さに打ち水は欠かせません!!

そんな過酷な作業現場にこの日、救世主が登場しました~。
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扇風機です!!恵みの風です~。

実はこの日、次郎さんのお師匠さんである宮大工さんが
引退されるということで、大工道具や木材などを引き取りに
出かけられていました。
この扇風機もそちらから持ってこられました。

それでは今回、町家に運び込まれた道具をご紹介します。

まずは、次郎さんの兄弟子さんにあたる方の道具箱です。
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中には大工道具が入っています。

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おお~とてもかっこいいです。

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上のふたを開けると、ここにも細々した道具が。
小さくて一見分からないのですが
これはよく見ると・・・

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小さなカンナです。
こんなに小さなカンナ、見たことありません!!!
(大きなカンナも見たことありませんでしたが・・・)
下に置いた100円玉と比べても小ささが分かると思います。

宮大工さんや、仏師さんが使われる特殊なサイズなのだそうです。

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こちらはお師匠さんが使われていた『墨壷』です。
次郎さんの墨壷とは形もサイズも違います。
小さくてなんだか可愛らしい雰囲気です。
この墨壷や、上のカンナはどれも手作りの道具なんだそうです!!

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こちらはドリルの歯です。
いろいろなサイズがあります。

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電動の大きな丸ノコです。
右後ろにあるのが通常サイズの丸ノコ。
倍以上の大きさです。

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ノミも特大サイズです!!
ちなみに左端に通常サイズのものが写っています。

これらの道具を見てみると
宮大工道具は、小さなものから大きなものまで
規格外のサイズがさまざま取りそろえられているのが
分かります。
大きな大黒柱から小さくて繊細な細部まで
多岐にわたる職人さんの仕事がこれらの道具からも
垣間見られます。

そして実際の現場でも職人技は進行中です!!

この日は新しくできた建屋と、
もともとの建屋の庇(ひさし)と庇をつなぐ
直角部分の繊細な作業が行われていました。
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越智さんが持っている柱がちょうど直角の中央にくる垂木です。
絶妙な角度で柱と連結しているのがお分かりになるでしょうか?

何度も言っていますが、釘でつなげているのではなく、
「組んで」いるのが本当に驚きです!!

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こちらは棟上げ式のときに上がっていた大きな梁の上に、
垂木が組まれています。
これは式のときにはなかったです!!
かっこいいデザインに惚れ惚れしますっ。

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そしてこの庇の裏には『角萩』という植物が
すだれのように縫われた素材が使われています。
実はここにもすごい技術が・・・。

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角萩はこのようにベニヤに張り付けられています。

この素材を天井の庇に沿った形(ななめ)で見せるために
その名も『面倒』という技術が使われています。
めんどうくさいの『めんどう』の語源とも言われるほど
大変な技術なんだそうです!!
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垂木と垂木の間に渡された板が『面倒』です。
斜めになった垂木と垂木の間を水平、垂直にふさぐのが
至難の業なんだそうです!!
・・・私のつたない説明&間違っているかもしれない解釈で
うまくお伝えできてない可能性がありますが、
大変な技術なのはその名が物語っています!!

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他にも建物全体に電気の配線準備も行われていました。

来週はこの町家のシンボルツリーとなる
「あの木」が搬入される予定です。
レポート、乞うご期待ください!!











 

棟上げ式

みなさまおはようございます。

例年より早く梅雨入りが発表されましたが
連日良いお天気が続いていますね。
今年はカラ梅雨なのでしょうか?

さて、そんなお天気も先日町家にて行いました棟上げ式 には
好都合でした!!
今回は棟上げ式の模様をお伝えします。

棟上げ式の1週間前、お札をいただきに
町家の氏神さまである『今宮神社』へ行ってきました。
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立派な門をくぐり抜けると・・・

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なんとフリーマーケットが行われていました。

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 余談ですが帰りに山野草の小さな鉢植えを購入しました〜。

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こちらのお社内でお札をいただきました。
神主さんが今宮神社の出自なども説明してくださいました。
歴史ある神社です。

工事の無事を祈願して、いざ当日です!

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建屋のシンボルとなる梁が運ばれてきました。

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庭の石を動かすのに活躍していた『三又』が今回も大活躍です。

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梁がゆっくりと持ち上げられていきます。

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「せーのっ」のかけ声とともに柱へとドッキングです!

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続いてもう一本の梁が運ばれてきました。

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一本目と同様に大きな木槌でたたきながら組み立てられていきます。
(この木槌がものすごく重そうです!)

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二本の大きな梁が上がりました!!
この二本の梁が上がるとかなりの迫力があります。

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梁を上げるのに使用した三又は外されて・・・

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全体の微調整が行われます。

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続いて桁が組まれていきます。

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町家のなかにいっぱい置かれていた木材が
どんどんと「建物」になっていきます。
釘で打ち付けるのではなく「継いで」いくのもこうして目の当たり
にすると、すごい技術だなと感動です!

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それぞれのパーツが、がっちりとはめられていきます。

そして最後に次郎さんがアクロバティックに垂木をはめていき・・・
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縁側部分の柱が入れられて・・・
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棟が上がりました!!
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そしていよいよ・・・
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棟上げ式の始まりです。
大工道具と、お塩、お米、お酒が並びます。

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『祭場清めの義』として棟梁の次郎さんが
東、南、西、北の順に塩で浄めます。

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梅雨とは思えない眩しい日差しのなか、
施主である社長のお祝いのあいさつです。

この後、『四方がための儀』として酒、米、塩でお浄めが行われ
参加した全員で礼拝を行い、御神酒をいただきました。


棟上げ式を行うと決まったときは単なる儀礼的なものだと
思っていましたが、神社へ行ってお札をいただき、
柱や梁が職人さんの手によって組み上げられていくのを見ると、
建物を建てるということの意味を改めて考えさせられました。

式の終わった後、次郎さんから
「棟上げの前夜は緊張で眠れなくなることもある」
とお聞きし、さらに納得です。

式のなかには『槌打ちの義』という項目があります。
棟梁が木槌を打って施主とその家族、親戚、工事関係者の健康と
繁栄をお祈りします。

今回の式は給湯室とトイレとなる小さな建屋の棟上げでしたので
簡易的なものでしたが、やはりこのような昔からの儀式は
大切だな、と実感しました。

貴重な体験の一日でした!

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夕方にもう一度のぞいてみると
縁側の柱が二本入って、さらに建物らしくなっていました
職人のみなさま、本当にお疲れさまでした!!

ビッグイベントを終えた町屋、これからは景観もどんどんと
変化していきそうで、目がはなせません!!!











 

第2回町屋工事見学ツアー

みなさまおはようございます。

5月というのに暑い毎日。
梅雨入りももうすぐでしょうか?

そんな梅雨を思わせる、シトシトと雨の降る日に
第2回めの町屋工事見学ツアーを行いました。

本日参加したのは5名。
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職人さんのお話を興味深々に聞いています。

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やはり二階の梁の見えた天井は珍しく、
みな、写真をたくさん撮っていました。
屋根裏がすべてむきだしになった状態は改めて壮観です!!

そしてこの日は庭師さんが作業をしているところを
初めて見学。

こちらは「三又」(ミツマタ)という道具です。
中央に滑車が吊り下がっていて、重い石を持ち上げることができます。

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少し見えづらいですが、3本の柱が上部でくくられており
非常に重い石を持ち上げるための支柱になっています。

縄文時代からあったというこの三又…昔の人は本当にすごいですね~。
大きな重機など持ち込めない場所では
今でも現役で使われているのだそうです!!

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このたくさんの石はもともとこの庭にあった石です。
こちらの庭、掘り起こすと層のようになっていて
土の下からも石が出てきたそうです。
歴代の持ち主の方々がお庭作りを楽しまれたのでしょうか。

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この日、屋内では次郎さんが新しい建屋のシンボルである梁を
豪快にギコギコされていました。
屋根の形に合わせて調整されているそうです。

それにしても長いのこぎりです!!
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写真にすべて収まりきれません!!
これは縦引きののこぎりで、その名の通り木材を縦に切るための
のこぎりです。長さだけでなく、刃の形も普通ののこぎりとは違います。

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またまた次郎さんの渋い道具が…!
こちら刃のカバーで、新調した日付が記載されています。
ひもで止めるデザインがかっこいいですね~。

現在、町屋は新しく建てる建材でごったがえしています。
新建屋が建つ日ももうすぐです。

近々、簡単な棟上げ式を行う予定ですので、
その模様もリポートします。
お楽しみに!!







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