今季ここまでのベイスターズは44勝45敗借金10と、開幕前に期待した成績を上げられずにいます。いろいろ理由はあるでしょうけど、最大の原因は、昨年活躍した先発投手たちが期待を裏切っていることです。野手にもロペス、梶谷、大和、神里選手の故障があり、桑原、倉本、嶺井選手らの不調がありましたが、ソト選手の活躍などもあって、6月頃のクリーンナップ以外は自動アウト、クリーンナップのソロホームランぐらいでしか点が入らず、1試合で3点以上取れないといった悲惨な状況からは脱しています。

今永、濵口、ウィーランド投手が揃って故障で出遅れ、開幕投手の石田投手も勝てず、後半戦には皆戻ってきて、反撃できると思っていたのに、戻ってきても誰も昨年ほどの力を発揮できずにいる。前年活躍いした先発投手が揃って翌年も活躍できるわけではないのは当然ですが、さすがにここまでの状況は予想していませんでした。

首位カープの独走はもういかんともしがたいですが、まだAクラスの可能性は十分にあります。とは言え、2位の巨人、ヤクルト、阪神が1ゲーム差内で競り合っている中で、ベイスターズは中日とともに2位グループからやや遅れ、4位阪神に現在3ゲーム差です。今が正念場です。ここでずるずる離されると、後がありません。

先発投手です。先発投手の立て直しができなければ、このまま終わってしまいます。しかし逆に言えば、先発投手の立て直しができれば、Aクラスです。

具体的には、今永、石田、濵口投手の復活です。いまやエース格となったルーキーの東投手を加えた左腕4本柱が現実のものになることはもうないのでしょうか。私はそんなことはないと思います。一昨日の今永投手の投球を見て、希望はあると感じました。そこに若手成長株の筆頭である平良投手が1本立ちし、先発6番手をウィーランド、京山投手らが争うというのが、かなり妄想が入ってきていますが、理想でしょう。ここでウィーランド投手が不安定な今、バリオス投手の離脱は地味に痛いです。

昨日の公式サイトのFOR REALでは、平良投手と今永投手を取り上げていました。

志願の134球-今永昇太、粘投の舞台裏 「FOR REAL-in progress-」 2018.8.13

平良投手はやや横からの変則投法で、ストレート、スライダー、カットボール、シンカーを投げますが、中心とはるのはやはり、内外角低めに投げ分けるストレートです。ストライクゾーンのストレートで勝負できなければ、変化球も活きない投手です。

平良投手は先週の好投の後、次のように語っています。
 「内海(哲也)さんが投げているのをベンチから見ていました。球速で勝負するようなタイプではない。ベイスターズには強打者がいっぱいいる。それでも、あの日はどんどん押しているように見えたんです。ああいう気持ちで行くのも大事だな、ぼくもちょっと押してみたいなって思いましたね」
「前の試合まで、変化球でかわそうとしてストライクが取れずに苦しくなったりしていました。ファームでやってた時、投手コーチの大家(友和)さん、川村(丈夫)さんから『どんどんストライクゾーン内で勝負していけ』と言われていたのに、それが一軍ではできなくなっていた」
「どうせ打たれるんだったら、まっすぐを打たれたい」 
「最後の見逃しをとった一球が、あの試合でいちばんよかったボールです。インコースのまっすぐ。あそこに投げきれたことは、自分にとって大きい」
そして一昨日の今永投手は、

初回2アウトからアンラッキーな内野安打で走者を許し、糸井選手に投じた2球目のストレートを完璧に捉えられ、先制の2ランを許しますが、内角を狙った球がやや中に入りましたが、低めの球で、これは糸井選手でなければホームランにはならなかったでしょう。

「出だしとしては最悪だなという気持ちはありました。でもシーズン前半戦の自分だったら、点を取られたところで『まずいな』と考え始めて、ガタガタ崩れてしまうパターンが多かった。初回だし、調子は悪くない。そうスパッと切り替えられたのがよかった」

「ちょうど1週間前(8月5日カープ戦)は5回に2つフォアボールを出してたんですけど、やっぱり逃げたような配球、自分自身の投げっぷりが打者に向かっていってないというところがあったんだと思う。監督がよく言うファイティングスピリッツ、闘志を持ってバッターに向かっていく姿勢を今日は出せた結果、おのずと無四球になった。来週以降も、チームに流れを呼び込めるような投球をしたいですね

ちなみに福留選手のホームランは、3球同じようなスライダーを続けて狙い打たれたもので、裏をかいたつもりの嶺井捕手の配球が仇になったように思います。しかしこの球以外の嶺井捕手のリードは良かったと思います。

「今日は野手に救われた内容だと思います。ここ数試合、特に悪いわけではないけど、何か違うなという思いもある。やっぱりいちばんは、まっすぐで空振りが取れていないこと。相手がまっすぐを嫌がるそぶりが見られないこと。糸井さんに打たれたホームランもそうです。あれがファウルになったり、打ち損じになってくれたら最高のボールなんですけどね……」

その通りではありますが、確かに昨年までの今永投手の生命線はストレートでした。球速以上に打者が速く感じたというストレートです。それが今年は通用しない。しかし、もともとストレートの球速や球威だけで勝負していた投手ではありません。昨年の最後の試合となった日本シリーズで、ソフトバンク打線からストレートでバンバン空振りを奪っていた印象が本人にも残っているのかも知れませんが、今永投手のストレートは、打者のタイミングを外し、見逃させ、あるいはファウル、フライを打たせるもので、球威で空振りを奪うストレートではなかった。変化球とのコンビネーションや、タイミングを外させる何かが必要なのです。

その点一昨日の今永投手は、ちょっと新しい今永投手でした。ストレートが全投球の5割を越えることが常だったのに、この日はストレートがたった34.3%(46球)だけ、左投手に投げるスライダーこそ全投球の19.4%といつもと変わりませんでしたが、チェンジアップの割合が23.9%と多めで、そして特筆すべきは目先を変えるために数球投げる程度の印象だったカーブを、なんと22.4%(30球)も投げたことです。

この日はチェンジアップの精度が高かったのも確かなので、チェンジアップが多いのは分かるのですが、カーブははじめから意図していないとここまで増えないでしょう。このカーブで面白いように見逃しストライク、ときには空振りも奪っていました。これが筒香選手のアドバイスもあり、ホークスの石川柊太投手にコツを聞いて今春習得したという、パワーカーブの完成型なのでしょうか。この日は変化球によって、ストレートも活きたのではないでしょうか。この日の投球は、今季残り試合の今永投手の投球への期待を高めてくれたように思います。

そして今永投手は、前日KOされた後輩濵口投手について、次のように話しています。

「ピッチャー陣がゴロ捕球のノックを受けている時、あいつがいちばん元気を出していたんです。去年のあいつは、打たれると次の日に引きずったりするところがあったのに、今年はそういうことを一切見せない。ぼくと似た状況というか、難しい状況にあるとは思うんですけど、チームのことをいちばんに考えて、声を出してムードをつくっている。後輩がそうやって成長しているのを見て、ぼく自身もしっかりと後輩たちに成長した姿を見せられるようにならなければいけないなと思いました」

濵口投手にも期待したいです。

東投手は当然として、平良、今永、濵口、そして今日からの中日戦で先発があると思われる石田投手。石田投手にとってナゴヤドームは、プロ初勝利をあげた場所でもあり、その後も相性がいい球場です。彼らが、私が期待しているとおりの復活を見せてくれたら、ベイスターズの今季残り43試合は、かなり面白いものになるはずです。
 
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先発の今永投手はよく投げたと思います。8回にはリリーフしたエスコバー投手がタイムリーを打たれたこともあって2失点がつきましたが、7回で既に110球を投げており、大差で勝っていたからの続投でしたから、実質7回を3失点でしょうか。7回までは、相手の強打者福留、糸井選手にホームランを1本ずつ打たれた以外は、内野安打が1本だけの被安打3。りっぱに試合をつくってくれました。それが第一の勝因だと思います。

阪神の先発がルーキーの馬場投手だったということもありますが、打線もよくつながりました。

ロペス選手は相変わらず故障の影響が残っているのでしょう、全く調子が上がりません。それでも打線にロペス選手がいるだけで、相手に与えるプレッシャーが違います。それが分かっていて、ロペス選手は無理をしながらチームのために出場を続けてくれているのでしょう。

しかしその代わりに、この日は6番に入ったソト選手が特大の場外ホームランを含む2本のホームランにツーベース、シングルヒットの計4安打。これこそが私が求め続けていた6番打者です。攻撃的2番でも面白いですが、それでは6番打者がいなくなってしまいます。梶谷選手さえいてくれれば、梶谷選手の攻撃的2番というのが私の理想でしたが、今季はもう戻ってくることはないでしょう。そうなると、2番にはつなぎ役のできる選手が求められます。

開幕時も梶谷選手がいなかったため、大和選手に2番の役割を期待しました。倉本選手と柴田選手が、小技や盗塁がけして得意ではなかったので、若いときには阪神で2番を打っていた大和選手の復活を期待したのです。しかし今の大和選手は、シーズンずっと出場を続けられる選手ではなく、2番の役割も十分果たせたとは言えませんでした。桑原選手と神里選手を1,2番で併用というスタメンまでありましたが、うまくいきません。ついには禁断のソト選手のセカンドも実現してしまいました。

しかし梶谷選手との併用のためにソト選手をセカンドというのは分かりますが、梶谷選手が再びいなくなってしまった以上、ソト選手のセカンドはリスクが高すぎます。昨夜は神里選手も死球で交代し、どうやら今日抹消されるようです。ソト選手はよほどのことがなければライト専任になりそうです。荒波選手にしても、神里選手のかわりに上がってくる選手(私は楠本選手を希望します)にしても、スタメンを張るほどの力は期待しがたいです。佐野選手がライトという攻撃敵布陣も、ソト選手のセカンドのリスクの方が高いでしょう。

そこに昨夜は石川選手が2番セカンドでスタメン。 タイムリーを含む2安打に押しだし四球も選び、犠打も見事に決めるという、理想の2番打者ぶりでした。これだけ活躍してくれれば、文句のつけようのない2番打者です。正直言って守備はこころもとないですが、だからと言って柴田、倉本選手らより下というわけではありません。

ショートの守備は、数年前に比べると衰えたとは言え、大和選手がやはりチームの中では一番上です。柴田選手に一時は期待しましたが、やはり守備範囲が狭く、ダブルプレーを取るべきときに取れないことも多い。休養たっぷりで2軍から戻ってきた大和選手は昨夜は4安打。ある程度打って、エラーを減らしてくれれば、ショートは大和選手固定でいいでしょう。本当は今の大和選手はちょっとショートが苦しくなって、セカンドにコンバートしてあげたいところでありますが、チーム事情が許しません。

セカンドの守備は、柴田、倉本、石川選手がどんぐりの背比べ状態、ソト選手はそこからさらに下というところですが、それなら2番打者がつとまる石川選手が、現在のところセカンドの第一候補ということになります。

神里選手がいなくなり、1番はもう桑原選手しかいません。7月の一時期に比べると打撃の調子は落ちているようですが、もう選択の余地がないのです。昨夜の桑原選手は押し出しを含む二つの四球に強い当たりのサードエラーで3度に出塁。打撃の調子が悪くても、こういう貢献のしかたもあります。

桑原、石川、ロペス、筒香、宮﨑、ソト選手までの6人は、これがベストというわけではなくても、もう余地がなくなってしまいました。調子が悪くても、多少体調が悪くても、この6人にはがんばってもらうしかありません。一方で、下位打線はショート大和選手が4安打、嶺井捕手が2安打1死球。今永投手まで2安打1四球です。下位打線がこれだけ出塁すれば、当然点も入ります。昨日は計12得点をあげました。

嶺井捕手のヒットは2本とも右方向へのタイムリーです。嶺井捕手にこの打撃ができれば、文句ありません。けして伊藤捕手に黙って正捕手の座を明け渡すことはありません。嶺井捕手にも伊藤捕手の加入が大きな刺激になっているのは間違いありません。オリックスに行った白崎選手も昨日はツーランホームランを打ったとのこと。このトレードは両チームともに、良い結果をもたらしたと言えそうです。

昨夜のように投打がかみ合えば、勝ちます。まずは先発投手が試合をつくることです。しかしウィーランド投手が抹消され、明日からの先発ローテが不透明になりました。ナゴヤドームの平良投手と、カープを迎える3連戦の東、濵口、今永投手までは数えられますが、残り2試合の先発が未定です。

京山投手は1度先発を飛ばされながらまだ1軍にいますが、ナゴヤで起死回生をはかるということになるのでしょうか。2軍でも、飯塚投手がここのところ調子が悪く、熊原投手は7月27日イースタンの試合でKOされたきりで、バリオス投手は怪我以来全く登板がありません。1年生の阪口投手や中川投手でローテを回し、谷間では須田投手が先発しているような状況です。そうなると、けして本調子ではない石田投手か井納投手ということになりそうです。

しかし彼らが、おおかたの予想をくつがえすような好投を見せてくれたら、残り43試合となったベイスターズの今後の戦いに、光が差すことになるのですが。私はとくに石田投手に、プロ初勝利の地ナゴヤドームで、復活を果たしてくれることを熱望しています。

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お盆休み前に片付けなければならない厄介な仕事が結構あって、ストレスもたまっていますが、こういう時にこそベイスターズには勝ってもらってストレスを解消したいのに、なかなか勝てませんでした。広島相手に序盤から3点も4点もリードを許しては、苦しいです。先週は結局1勝5敗に終わりました。

とくかく先発投手が序盤に崩れないこと。まずそれです。逆に言えば、先発投手が序盤を乗り切り、中盤まで試合を作ってくれれば、今のチームなら、良い試合ができるのです。

昨夜の平良投手は、いい投球をしてくれました。先々週の中日戦でも5回途中でマウンドを降りましたが、序盤は良い投球をしており、チームはこの試合で勝利を得ています。先週はチームの都合で平良投手の先発が飛ばされましたが、現時点では井納投手より平良投手の方が計算できる投手になっているように思います。

以下は5月18日の、”軌道に乗った若手投手育成”と題したブログに書いたものの再掲です。

2016年巨人時代の平良投手の1軍登板は、東京ドームの阪神戦1試合だけでしたが、カットボールが35%、ストレート、スライダー、シンカー(シュート)がそれぞれ2割ぐらいの割合で投げ分け、3回までは4連続三振を奪うなど0点に抑えていましたが、4回に福留選手にツーランを許すなどして降板しました。

昨年ベイスターズに来て、5月10日ナゴヤドームでの中日戦で5回1失点と好投してプロ初勝利をあげた後は、広島でカープに2回KO、交流戦でもソフトバンクと西武の打線に粉砕されました。昨年は、ストレートの割合が増え4割ぐらい、それにカットボール、スライダー、シンカー(シュート)を2割ぐらいずつ投げるとスタイルに変わっていましたが、軸となるストレートが平均球速140キロに届かず球威がなく、1軍で通用したとは言えませんでした。

しかし今年は、5月12日の2軍の試合で、スピードガンの甘い横須賀とは言え、147キロぐらいのストレートを内外角低めに投げ分けて、巨人の2軍を寄せつけない投球をしているのを見たので、期待していたのです。実際昨夜の試合では、ストレートの最速は145キロ程度で平均すると141キロ程度だったと思いますが、昨年より球威があり、不調の阪神打線が相手とは言え、ストレートでストライクゾーンで勝負できていました。軸になるストレートが通用すると、キレのいいスライダーも、昨日はもう一つでしたが、シンカーも生きる。


平良投手はやや横から投げる変則フォームですが、軸になるのは内外角低めに投げ分けるストレートです。今季の投球は、上の記事にも書いたように、ストレートが4割ぐらいでしたが、昨夜はさらに増えて全投球80球のうち過半数の41球がストレートでした。それが制球も切れも良く、内外角の低めにコントロールされて、見逃しのストライクが非常に多かったです。加えて主に左打者に投げるシンカーも有効でした。

立ち上がりはかなり慎重で、そのため球数は要しましたが、2回以降はテンポ良く打者を打ち取り、5回まで無失点。大腿がつって急遽降板しましたが、先発投手の役割は十分に果たしてくれましたし、これからも先発としてやってくれるでしょう。

急遽6回から登板した三上投手は、回跨ぎで2イニングを投げて1失点、パットン、山﨑投手は無失点で、勝ちました。なんだか久しぶりに勝ったような気がします。

組み替えた打線は成功だったと思います。2番柴田選手は心配でしたが、2安打1四球、昨夜ぐらいやってくれれば問題ありません。私的には梶谷選手の離脱が本当に痛いですが、いない選手のことをいつまでも思っていても仕方ありません。梶谷選手がいない以上、2番につなぎ役の選手が入ってソト選手が6番に回らなければ、下位打線が成り立ちません。懸案の6番問題が片付かないままシーズンが終わってしまいます。大和選手が2番失格となった以上、その役を柴田選手に期待するしかありません。

私は内野守備の要であるショートだけは固定するべきだと思っています。大和選手が年間通して出場できる選手ではないことが分かった以上、その意味でも柴田選手に期待することになります。

今日は濱口投手が先発予告されていますが、台風が近づいており、試合ができそうもありません。今季は今永投手と並んで濱口投手の先発予定試合も雨で中止になることがやたら多いです。調整も難しいと思いますが、濱口投手も先発ローテーションの柱になってもらいたい投手の一人です。次の機会に期待します。

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