数年前まで、5位にも大きく引き離された最下位が指定席であったベイスターズが、曲がりなりにも常にCS進出を争い、日本シリーズまで出場するようなチームになった理由の一つが、次の記事に隠されています。

DeNA東「やります」ドラ1伝統運転手役引き継ぐ 日刊スポーツ [2018年12月12日7時9分 ] 

新人だった今季、ホーム戦での移動は浜口や飯塚らの車に同乗した。その浜口は昨季、1年先輩の今永に乗せてもらっており、代々2年目投手がドラ1の運転手役を担ってきた。

横浜スタジアムと寮と間の移動を、昨年は濱口投手が 今永投手の車で、今年は東投手が濱口投手の車に乗せてもらっており、来年はその東投手が自分の車で上茶谷投手を送り迎えする、という記事です。でも考えてみればそんなことが可能なのは、毎年のドラ1投手が、全員1軍で即戦力になっているからです。ルーキーが2軍暮らしであれば、先輩の運転で横浜スタジアムに向うということはありえないのですから。

下はこの5年間、ルーキーイヤーにWAR(チームへの勝利貢献)が1.2以上だった選手です。ざっと書いただけので、間違いがあればご指摘ください。

2018 東(De) 5.5
   田中俊(巨) 1.6
2017 濱口(De) 3.0
   京田(中) 2.1
   柳(中) 1.2
2016 今永(De) 3.2 
   青柳(神) 1.2
   原(ヤ) 1.2 
2015 高木勇(巨) 2.7
   山﨑康(De) 2.4
   江越(神) 1.5
   石田(De) 1.2
2014 藤浪(神) 5.4
   又吉(中) 2.8
   大瀬良(広) 2.6
   田中広(広) 2.6
   三上(De) 2.2
   岩崎(神) 2.1
   秋吉(ヤ) 1.4

3年連続してセ・リーグで最もチームの勝利に貢献したルーキーは、ベイスターズのドラフト1位投手、今永、濱口、東投手でした。 さらにその前年の2015年には、山﨑、石田二人の投手が即戦力となりました。その前年2014年には三上投手もいます。大学社会人の投手は即戦力として期待されますが、実際1年目から活躍できる投手はそう多くはありません。それがDeNAでは5年連続6人の投手が1年目から活躍しているのです。ドラフトには運も関与しますが、やはりDeNAのスカウトあるいはドラフト戦略が優れていることを示しているのだと思います。

高卒の投手が1年目から活躍するのはもっと稀です。藤浪投手のような例は例外中の例外です。その藤浪投手もこの数年は苦戦していますが。

ベイスターズには藤浪投手のような高卒スーパールーキーはいませんが、砂田投手が高卒2年目にして、1軍の勝利に貢献できる投手になっています。さらに、巨人を経ての4年目の平良投手が昨年頭角を現し、3年目の飯塚投手も良いフォークを持ちながらストレートの球威不足で一時足踏みをしていましたが、この秋季キャンプでは最速151キロを記録して来季に大きな期待を抱かせ、2年目の京山投手は未完成ながら今季1軍で6勝をあげ、1年目の阪口投手はラミレス監督が来年の春季キャンプの1軍スタートを明言するぐらいの成長を見せています。高卒投手の育成も、非常に上手くいっています。彼らは、来季以降ベイスターズのストロングポイントとなっていくでしょう。

野手は投手以上に1年目からの活躍は難しいです。この5年間では中日の京田選手と阪神の江越選手、そして田中兄弟の4人しかいません。 ベイスターズには1年目から活躍した野手は一人もいません。昨年の神里選手は期待されましたが、途中で骨折して長期離脱してしまいました。来季の伊藤裕季也選手に期待です。

野手の育成は投手より時間がかかることも多いですが、DeNAの高卒あるいは高卒社会人の若い選手たちの中で、来季確実に1軍で活躍できそうな選手は、残念ながらいません。細川選手、大河選手、宮本選手、知野選手らには大いに期待したいですが。ちなみに現在行われている台湾のウィンターリーグでは、人数の関係でベイスターズの選手はNPBウェスタンに組み込まれていますが、NPBウエスタンの4番打者はは、ベイスターズの宮本選手です。

いずれにせよ、ベイスターズの弱点は野手です。下位指名の社会人宮﨑選手が少し時間はかかりましたが打撃を開花させ、TBS時代のドラフトの筒香選手がチームの中心選手となり、梶谷、桑原選手もポジションを一度は掴みましたが、梶谷選手は度重なる故障で、桑原選手はムラのある打撃で、来季のレギュラーが保障されているわけではありません。

ブランコ選手、モーガン選手、グリエル選手、ロペス選手、ソト選手ら助っ人の力でなんとか格好をつけてきましたが、来季以降上を目指すなら、野手の充実はどうしても必要であり、来年以降もドラフト上位で野手を指名していくことになるでしょう。しかしそれは来季には間に合いません。どうしたら良いのか。

その中でこんな記事が。

ラミ監督 ソト二塁起用で超攻撃的布陣プラン「勝つために点を」 スポニチ[ 2018年12月13日 05:30 ]
ソトを来季は基本的に二塁で起用するプランを明かした。本職は右翼だが「二塁を守ることになるだろう」
「野球は点を取らないと勝てない。勝つために点を取る必要がある」とし、守備力には目をつぶって得点力を重視する。
ソトを二塁で起用できれば、右翼が本職の梶谷と併用して打線に厚みが出るメリットがある。2月の沖縄キャンプで正遊撃手・大和との連係の精度を高める。
DeNA・ソト、来季は二塁で積極起用 右翼梶谷で打線に厚み サンスポ2018.12.13 05:02
二塁は本職ではないが、ソトを二塁に置くことで打撃のいい梶谷、細川らを右翼で起用することができる。
「ソトを二塁、梶谷を右翼で使ったときが打線の厚みは一番。破壊力がある」。攻撃的布陣でリードを奪い、中盤以降にソトを右翼に移し、二塁に柴田ら守備固めの選手を配置して守り切るのが理想。4年目を迎える指揮官が、先攻逃げ切りに勝機を見いだす。

私はソト選手のセカンドについては、あまりに下手なので懐疑的でしたが、WARで見ると、守備のマイナスが大きくても、攻撃での貢献がその何倍も大きいので、ライトにある程度以上の選手がいるなら、他のどの選手がセカンドに入るより、チームの勝利は増えます。ラミレス監督が、その方針であるのなら、私もそれを支持します。

ただそれはあくまで、ライトにある程度以上の選手がいる場合の話です。このふたつの記事では梶谷選手を想定していますが、本当に梶谷選手の復帰のめどが立ったのでしょうか。本当にそうなら、こんなに嬉しいことはないのですが。

DeNA梶谷「まだまだうまくなりたい」 手術を経て自分と向き合い完全復活を誓う 週刊ベースボールONLINE2018年9月28日(金) 11:00

苦悩は2年前の2016年にさかのぼる。「最初に痛くなったのは8月ぐらい……」。〜翌17年の開幕直前に激痛が襲った。3月31日東京ヤクルト戦、「2番・ライト」で2安打。右肩をテーピングでガッチリと固定しての強行出場だった。

過去に自身と似た症状で手術した綾部翔、育成の水野滉也ら後輩投手にも経験談を聞き「マイナスは絶対にない」と決断した。右手中指の骨、左手人さし指の血行障害に続く3度目の手術。「やって良かったね」と担当医の言葉は、視界を明るくしてくれた。


夏場に食欲が落ちて体重が落ちるから不調になるのだとか、無気力なスィングをするとか、梶谷選手はしばしばそう言われていましたが、私は上半身テーピングだらけの梶谷選手の姿を見ていたので、そうではなく、ずっと故障をかかえているからだと思っていました。2016年の8月には、既に肩を痛めていたのでした。しかし、もしかしたら、手術によって梶谷選手は本来の姿になって戻って来てくれるかも知れません。

梶谷選手が完全復帰してくれるなら、来季に向けての最大の補強になります。
  

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ラミレス監督29人制◎中継ぎ9人でマシンガン継投 日刊スポーツ12/10(月) 7:22 

「みなさんご存じだと思うが、私はリリーフを8人置きたいと言ってきたが、枠が増えれば9人も可能になる。

「コンディション面にもいい」と、投球過多を防ぐことができる。なにより「1人の新しい選手がチャンスを得られる」と出場機会が増える選手にとってもプラスにとらえる。

マシンガン継投というネーミングは批判的な意味が含まれているようなので嫌いです。 私は、今年のベイスターズの継投は、かなり理にかなっていたと思うからです。しかしスポーツ紙がこうして使うからには、この言葉は一般にも浸透しているのでしょうか。

ブルペンの劣悪環境に…巨人リリーフ陣怒りの総決起 東スポ12/5(水) 16:58

この記事のタイトルは怪しげですが、上原投手が語っている以下の言葉には、うなづけるものもあります。
「日本とアメリカで大きく違うなと感じたのが、リリーフ投手がいつ投げるかっていうのが日本は分からないこと。その点が難しい。(先発が)完投するので、中継ぎが中6日とか平気で空いたりする。メジャーは基本、3日以上は空けないですから。間隔が空いていれば体が軽いと思うかもしれないけれど、ブルペンでは投げている。投げろと言われたところで投げるしかできないというのもね」 一方で上原は日本の球団全てが同じ状況ではないとし、「今、DeNAがメジャー式のやり方じゃないですか? 中継ぎがみんな50試合、60試合投げている。あれはラミちゃん(ラミレス監督)がアメリカのやり方を取り入れているんじゃないかな、と感じています」
DeNAのリリーフ陣は、確かに登板数は多いですが、連投やイニング数にはきちんとしたルールがあったし、役割分担がはっきりしている上、ブルペンには木塚コーチがいて適切に判断して、自分がいつどのような場面で投げるかを前もって知りながら準備ができていたように思います。

出場選手登録が一人増えても、ベンチ入りの人数25は変わらないので、やはり29人目の枠は中継ぎ投手に使われることが多いということは予想されました。ましてベイスターズの最大のストロングポイントはリリーフ陣なのですから、歓迎すべきことでしょう。

ラミレス監督の言う9人とはどんなメンバーになるのでしょうか。

下は10月12日の”今季どの投手が勝利に貢献したのか”と題したブログに載せた表の再掲です。数字はDELTAによるWARを示します。

投手EAR のコピー

10月12日のブログには、

パットン投手は来季もベイスターズに残るかどうかは契約条件次第と言っているようです。2年計4億円ぐらいは必要かも知れませんが、パットン投手はその価値があると思います。  

と書きましたが、球団が提示した条件は、私が妥当と考えた条件とそう遠くなかったようです。

DeNA再契約の救援パットン、2年約3.4億円+出来高1.1億円と米報道 full-Count11/26(月) 8:24

2年約3.4億円、出来高を合わせると計4.5億円は、多すぎず少なすぎず、パットン投手に対する妥当な評価であり、出来高の設定もリスクヘッジとパットン投手のモチベーションを考えた絶妙なものと思われます。この辺の間違いがないことが、私がDeNAの補強戦略を信頼する理由のひとつです。

クローザーの山﨑投手、セットアッパーのパットン投手は、よほどのことがない限り、ブルペンから外れることはないでしょう。山﨑投手は来季年俸2億5000万円で契約したと伝えられています。

山﨑投手はストレートとツーシームの2球種だけで、この4年間短期間の不調の時期を除いては安定した投球を続けてきました。見事なものだと思います。来季もいたずらに球種を増やすことはしないでしょうし、それでいいのだと思います。

ただ、山﨑投手には、右打者への内角へのストレートをもっと使って欲しいという気はします。シーズン中、ベイスターズの捕手は、山﨑投手に対してまず右打者の内角ストレートを要求しません。しかし、先日の日米野球では森捕手だったか甲斐捕手だったかは忘れましたが、しっかり右打者の内角低めへのストレートを要求して、山﨑投手も投げきっていました。以前の侍ジャパンでも、巨人の小林捕手が、内角ストレートを何球も要求して、成功していました。

三上投手のように勝ちパターン、および右の強打者に対するワンポイントといった使い方のできる投手は他にいません。 三上投手は現在オーストラリアのリーグに参加し、4試合4イニングを投げて無失点です。相手打者は格下であるかも知れませんが、良い経験を積んでいるようです。

三上投手は実はルーキーの時と違う投手になっています。下の表は2014年のルーキーイヤーからの三上投手の球種とその割合、およびDELTAによるその球種の評価である失点増減を示します。失点増減は高い値であるほど効果的な球種であったことになります。(クリックすると拡大できます)

なお、DELTAがカットボールとしている球を、一球速報ではストレートに分類しています。サイドスローから投げるストレートはシュートすることが多いのですが、三上投手のそれはカットボールのような動きをしていたのです。

三上 のコピー

三上投手の一番いい球は一貫してスライダーですが、それを生かすためにはストレートに力がなければなりません。ルーキー三上投手が投げていたのは、半分近く(48.4%)がこのサイドから投げるストレート(カットボール)でした。上から投げたりサイドから投げたりするので、千手観音などというニックネームもあったと思います。このサイドからのストレートを投げるようになって社会人でも成績を上げてドラフトにもかかったし、プロに入ってもルーキーイヤーにはとても有効で、左打者の外角に投げて、手が出ず見逃しの三振というのもよく見られました。

ところが、三上投手はだんだんこの球を投げなくなります。相手に研究されて効果がなくなったのか、肘を痛めた原因がこれであったのか、理由は分かりませんが。全投球の半分近くを占めていたこの球を、今年はとうとう1球も投げていません。そのかわり上からのストレートの球速が、ルーキーの時には平均143.5キロだったのが5キロ近く速くなって平均148.1キロとなり、しばしば150キロを超えます。速くなっただけではなく、ルーキーの頃には高低の制球が全くできなかったのが、今は一応制球もできるようになっています。ルーキーイヤーには12.4%しか投げていなかったこの球を、今年は42.4%も投げています。あるいは、上からのストレートが良くなったので、サイドからのストレートは必要なくなったということなのかも知れません。

契約更改後の記者会見をスカイプで行ったことが話題になりましたが、年棒も1億円を超えました。三上投手は来季もやってくれるでしょう。

砂田投手は勝ちパターン、および左打者に対するワンポイントという役割で、70試合を投げました。球団も来季年棒を3000万円増の7200万円として、高く評価しています。

砂田 のコピー

濱口投手、東投手、今永投手、石田投手らはいずれも右打者に対するチェンジアップを武器にしていますが、砂田投手にはそれがありません。右打者の外角に逃げながら落とす球としてはシンカーがあるのですが、これがあまり良くないのです。砂田投手は先発投手だったルーキーの時はスライダーは29.3%だったのが、リリーフとなった今季はそれが50.8%に及んでいます。リリーフになってワンポイントを含めて左打者と対戦することが多いからでしょう。現在は、右打者の膝元をつくスライダーもしばしば投げます。もっとも左打者にはかなり有効なスライダーも、右打者にはもう一つのようですが。

しかしこの表を見る限り、今季の砂田投手が一番変わったのは、実はストレートのようです。ストレートの球速は、砂田投手もルーキーイヤーの137.6キロから142.1キロへと5キロ近く増えています。このストレートを右打者の膝元に投げ込む場面も、今年はしばしば見られました。

しかし砂田投手の登板がかさんだ時には左投手がもう一枚欲しいです。田中投手の復活か、櫻井投手の台頭か、古村投手の予想以上の成長か、中後投手が本領を発揮するか、候補は何人かいます。山﨑、パットン、三上、砂田投手にもう一人の左腕投手でこれで5人。

エスコバー のコピー

エスコバー投手の投球を見ると、今年のストレートの球速は昨年の日ハム時代より5キロほど増え、平均球速で150キロを超えていました。左腕で平均150キロはそれだけでも凄いですが、今年は制球も昨年よりよくなっています。しかし、その割合は昨年の82.6%から65.3%に減っており、そのかわりにスライダーが10.4%から21.9%へと増えているのですが、このスライダーは球速も122.9キロから132.7キロに増えており、昨季はただ投げているだけで何の効果もなかったスライダーが、ストレートの効果を引き出す球にはなっているのではないでしょうか。エスコバー投手は明らかに昨年より成長しており、来季どのような投手になってくれるか楽しみです。

エスコバー投手には、勝ちパターンからある程度のロングリリーフまで、相手打者の右左も関係なく、いろいろな場面が想定されます。いずれにせよウィーランド投手の退団で外国人枠が空き、来季は今までより出番が増えるのではないでしょうか。来季の年棒は4000万円増の9500万円と伝えられています。 

三嶋投手は今年はロングリリーフから勝ちパターンまで活躍して、年棒も2700万円増の4800万円になりましたが、来季はロングリリーフは卒業して、勝ちパターンのリリーフに専念でもいいように思います。そうなると今年の三嶋投手に匹敵するロングリリーフも欲しいです。ロングリリーフは数イニングを投げれた続投はできませんし、二人いてもいいぐらいです。エスコバー、三嶋投手とロングリリーフの二人を加えて計9人です。

ロングリリーフの候補としては、平田投手もいるし、現在台湾のウィンターリーグで結果を出している田村投手もいるし、笠井投手も、今年はいい味を出した武藤投手もいますが、他にも候補が欲しいところです。熊原投手ら、力があって先発を期待されながら先発としては結果を出せなかった投手たちに期待したいところです。ただし、石田投手も本当に先発失格ならここに入ってくるのでしょうけど、石田投手には先発投手として立ち直ってくれなければ困ります。 

契約更改を見ても、球団もリリーフ投手の働きをしっかり評価しています。彼らは来季もやってくれると信じます。
 
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このオフにFA宣言した大物選手のうち、浅村選手は金銭面では上だったソフトバンクではなく楽天を選び、丸選手は巨人を選びました。西投手は阪神入りを決断と報じられていますがどうなるでしょうか。

西投手は毎年ほぼコンスタントにWAR3.5以上を記録するエース級の投手ですが、ベイスターズにはWAR1.3程度の投手は何人もいるので、それらの投手と入れ替わってもWARのプラスは2強でしょうから、ひとりでチームの力を大きく変えることはできないかも知れません。それでも悔しいのは、やはり選手は広島や横浜より巨人や阪神を選ぶのだということです。広島がプロ野球の世界を変えてくれると期待していましたが、カープをここまでにした実質的なGMである松田オーナーの辣腕にも、限界があったようです。

広島は順調なら、来年會澤捕手と菊池選手、野村、今村投手が、再来年は田中選手が、3年後には大瀬良投手と九里、中崎、一岡投手が、4年後には鈴木誠也、野間、西川選手がFA権を得ます。次々と選手たちがFA権を取得していく広島にとって、丸選手を引き留めるかどうかは、その試金石でもあったのですが。

丸選手を引き留められる可能性があったとすれば、やはり昨年あるいは一昨年のうちに複数年契約をするしかなかったでしょうか。FA宣言をされてしまってはどうせ負けなので、いっそのこと宣言残留は認めない方が良かったかも知れません。日ハムの吉村GMなら丸選手だけは引き留める戦略を練ったか、あるいはあっさり”卒業”させていたでしょう。

吉村GMについては、少し古い記事ですが、これを読むとよく分かります。吉村さんのことをあまりご存じのない方は、まず読んでみて下さい。

日本ハム日本一の陰に吉村GM有り 共闘3人が語る 日刊スポーツ[2016年10月30日18時30分]

高田は現在DeNAのGM。5年目の今季、3位で初のAクラス入りを果たした。「吉村君のマネをしてやっているけれど、まだまだ追い付かない。

日ハムでは高田さんがGM、吉村さんがGM補佐でしたが、実質的には吉村さんがチームの編成を引っ張っていました。高田さんがDeNAでやった仕事は、"吉村君のマネ"だったのです。その吉村GMは、DeNAが西投手の決断が遅れて身動きでいない間に、電光石火で金子投手を手中に収め、台湾の”大王”王柏融選手も手に入れました。ドラフトでも甲子園のスターたちと即戦力の生田目投手をしっかり指名しています。

日ハムは、札幌市および札幌ドームという足かせが外れて、より自由に資金を使えるようになり、今後もっと伸びる可能性があります。やはり高田さんが去った今も、DeNAが目指すのは日ハムでしょう。吉村さんほどの人材はなかなかいないでしょうけど、DeNAだって優秀な人材の宝庫のはずです。期待したい思います。

その中でDeNAの選手達の契約更改も続々と進み、筒香選手が5000万円増の4億円(推定)で契約。その席で、筒香選手からMLB挑戦への希望が出されたそうです。球団としては、手放したくない選手だが、本人の意思も尊重したいというところのようです。再来年2020年には国内FA権を、その翌年には海外FA権も取得する筒香選手ですが、落としどころとしては、2020年にオリンピックとシーズンが終わったところで 、優勝と金メダルを置き土産に、ポスティングによるMLB移籍というところなのではないでしょうか。

丸選手のように巨人に移籍されてしまってはかないませんが、MLBへのチャレンジであれば、快く送り出せるでしょう。ただし、この2年間の活躍とチームの優勝が条件です。そして2020年までの2年間に、筒香選手の後継者を得るのは難しいかも知れませんが、筒香選手頼りではないチームを作ることも目指さなければなりません。
 
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