同点の11回裏1死から、筒香選手がこの日5本目のヒットで出塁。代打乙坂選手は見逃し三振に倒れたものの、石川選手がよく四球を選んで2死1、2塁。総力戦で、もうベンチには野手は捕手の伊藤選手しか残っていません。筒香選手に代走を送ることもできず、カープの外野の浅い守備を見れば、ワンヒットでは点は入りません。次の嶺井選手は打率.171、この日もノーヒットですが、代打に送る野手ももういません。

ここでラミレス監督の振るった采配は、代打ウィーランド選手でした。スタンドからは大歓声、明らかにスタジアムの雰囲気が変わりました。ウィーランド選手は打者としても優秀であることは誰もが知っていますが、特に広島戦では昨年の9月12日の第3打席以来、
二塁打 
安打 
本塁打 
安打 
安打 

四球 
四球 
四球 
四球 
 
と、9打席連続出塁中。 

野手の代打に投手というのは、異例中の異例ですが、打者として嶺井選手より上であることも間違いありません。相手の嫌がることをするのが、勝負の鉄則です。カープの一岡投手にしてみれば、二死1、2塁での嶺井選手は全く怖くなかったでしょう。打ち取れる可能性が高いし、シングルヒットでは点は入りません。そこにウィーランド選手の代打です。投手に打たれるわけにはいきません。打ち取って当たり前、でも簡単に抑えられる相手ではない。 一岡投手は、絶対嫌だったはずです。

ウィーランド選手はヒットこそ打ちませんでしたが、四球。この結果はラミレス監督としては、してやったりだったでしょう。満塁となってランナーが三塁まで行けば、シングルヒットでも確実にサヨナラ、 四球もダメ、ワイルドピッチもダメ、内野安打もダメ。投手を相手に四球を出してしまったことに対する後悔もどうしても引きずります。

しかしここで倉本選手が凡退しては、何にもなりません。異例の策だけに、成功しなければラミレス監督に批判が集まっていたことでしょう。点が入らなければ、12回のあと1イニングを守らなければなりません。嶺井捕手に代打が出て、次の回は最後の野手である伊藤捕手がマスクをかぶります。もし伊藤捕手にアクシデントがあれば、わずかでも捕手の経験があるのは、ソト選手ぐらいです。そうなると、ベンチにはもう野手が残っていませんから、残った平良、武藤、田中投手のうちの誰かが外野を守らなければならなくなりますが、幸いそんなことにはなりませんでした。

倉本選手へ投げた一岡投手の初球は、内角低めを狙ったストレートがカットボールが高めに行ったとは言え、コースは結構厳しかったですが、倉本選手はよく振り抜き、センター前にサヨナラヒット!!!倉本選手押しの私にとっては、最高の結果となりました。

"エース"東投手が5回2/3、球数を要しながらも2点に抑え、9回は3点差という、2点取られてもセーブがつく、クローザーにとっては一番美味しい状態で山﨑投手までつなぎながら、山﨑投手が3点を失って同点にされます。中7日というのは、リリーフとしては調整が難しかったかも知れませんが、もしこれで逆転負けしていたら、前カードの巨人戦に3敗していただけに、今季が終わりかねない状況に追い込まれていました。よく勝ってくれました。

そもそも巨人に3連敗したのは、井納投手の炎上からでした。序盤からあんなに点差がついていなければ、内海投手もあれほど楽には投げられなかったでしょう。濵口投手も4回までに4失点しましたが、せめてもう1点失点を少なくできていたら、展開も変わっていたでしょう。もっともこの試合で一番痛かったのは、梶谷選手が巨人の吉川投手に当てられて、右腕を骨折したことですが。梶谷選手の復帰で懸案の6番打者がようやく埋まったのに。第3戦は相手のメルセデス投手にあわやパーフェクトの3安打では、さすがにウィーランド投手がいかに7回を3失点に抑えても勝てません。この3連戦はいずれも、やはり先発投手がゲームの勝敗を分けたとも言えます。

もともと8月は投手がバテて打者有利の月ですが、その中で先発投手が試合をつくれれば、勝つチャンスは出てきます。22歳の東投手に続き、20歳の京山投手、23歳の平良投手、もちろん今永投手だってまだ24歳、濵口投手は23歳です。彼ら若い投手たちの暑さに負けない活躍に期待です。

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