日本シリーズはカープの1勝4敗1分で終わりました。カープは3年連続、ポストシーズンを4連敗で終えたことになりました。セ・リーグではあれだけ独走したカープが、ソフトバンクには圧倒されました。

ソフトバンクの勝因は、いろいろあるでしょうけど、やはり甲斐捕手がカープの盗塁を完全に阻止したことに象徴される、守備力の差だったでしょうか。ライト上林選手の肩も素晴らしかった。ショート今宮選手の守備もさすがでした。

そして千賀、バンデンハーク、ミランダ、東浜投手という先発投手も、皆が絶好調というわけではありませんでしたが、よく試合をつくりました。そしてリリーフ陣、特に第2先発としても勝ちパターンのリリーフとしても奮闘した武田投手の存在も大きかったです。ソフトバンクには本来ならもう一人石川投手という切り札がいたのに、故障で離脱、しかしそんなことを全く感じさせない層の厚さでした。他のリリーフ陣もほぼ全員が好投しました。

層の厚さは野手にも言えます。勝利を決めた第6戦には、デスパイネ選手も今宮選手もベンチにも入っていませんでしたが、全く関係ありませんでした。

下は、10月10日の”ベイスターズの弱点は何なのか?”と題したブログにお示しした、DELTAのデータによる、この3年間のセ6球団のWARの表の再掲です。その日の結論は、ベイスターズの弱点は野手である、でしたが、今季のカープは投手力と守備力が、弱点とは言えないまでも昨年、一昨年よりも劣っていました。なお、表はクリックすると拡大表示できます。

2016WAR のコピー

2017WAR のコピー

2018WAR のコピー

カープは今季も攻撃力ではセ・リーグの5球団を圧倒しながら、投手WARではヤクルト、DeNA、巨人、阪神の後塵を拝していたのです。そして守備力を示す指標も、中日、巨人に大きく引き離された、凡庸なものでした。

ポストシーズンの短期決戦では、リーグ戦と違う臨機応変の戦い方が必要ということもあるでしょうけど、同時にカープがリーグ戦でも見せていた不安が、日本シリーズで顕在化したとも言えるのかも知れません。

下は、今季のカープの戦力を示すGMviewです。既に分かっている戦力外の選手とドラフト指名選手の情報も加えています。なお、DELTAのデータを元に私が作ったものなので、間違いもあるかも知れませんが、ご容赦ください。

広島2019 のコピー
 
野手にはMVP級の丸選手を筆頭に、スーパースター級の鈴木選手もいて、スター級の選手に成長した會澤捕手に加え、田中、菊池選手もいます。しかし、投手はスター級の結果を残したエースの大瀬良投手はいますが、それに続く優秀選手はジョンソン投手と、リリーフの救世主となったフランスア投手がいるだけで、野村、岡田、中崎投手が1軍レベルの合格点に達しただけでした。

今季成長を見せたとは言え、九里投手が日本シリーズの第3戦の先発ではちょっと苦しかったかも知れません。まして岡田投手に武田投手のような結果を求めるのは酷だったでしょう。

セ・リーグの他チームにとって、来季もカープは優勝を目指すための高い壁です。しかしカープが投手力と守備力を昨年並みに回復できなければ、他のチームにもチャンスはあると思います。 

さらに、このオフ丸選手と松山選手がFAの権利を得ています。松山選手は残留するでしょうけど、丸選手はどうなるでしょうか。もちろん丸選手自身はできれば残留したいと思っているでしょうけど、広島が丸選手の価値に見合った年俸を出すかどうかです。来年には、野村投手、今村投手、會澤捕手、菊池選手が FA権を得ます。そして再来年には、田中選手です。広島が彼ら全員を引き止めることは、困難かも知れません。そうでなくても、内野手の守備は、30歳を過ぎると衰えるものです。

優勝するより2連覇はもっと難しい。3連覇は球史に残る偉業と言えます。4連覇となれば、さらに難しいのは間違いありません。広島がそこをどう克服していくか。ベイスターズは広島を目標にすべきだと考えている私としては、このオフそして来季の広島の動きには、注目せざるを得ません。

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