ソフトバンクはあまりにも次元が違う環境にあって、しかもリーグも違うので、あまり深く考えていなかったのですが、日本シリーズでカープを一蹴したのを見て、無視はできなくなりました。

例によってDELTAのデータからGMviewをつくってみましたが、素人が作ったものですから、間違いがあるかも知れません。クリックすると拡大できます。

ソフトバンク のコピー

DeNAやカープなどと比べてまず違うのは、圧倒的な人数です。育成選手が23人もいるのですから。

それに関連して、育成上がりの中心選手が何人もいることも特筆されます。先発投手には千賀投手、石川投手がいるし、リリーフの大竹投手もそうです。野手なら甲斐捕手がいますし、今季頭角を現した牧原内野手もそうです。ソフトバンクが多くの育成選手を抱えられるのも、3軍制を取っていて、育成選手にも実戦練習が十分できる環境があるからです。

ただし、その育成選手たちの中から千賀投手たちのように1軍の戦力になるのは、ほんの一部です。高卒で育成選手になった選手たちは、3年で芽が出なければ退団となることが多いです。それは通常のドラフトで指名された高校生も同じですが、ただ彼らには育成で再契約というチャンスが残っています。このオフは、ベテラン、育成、芽がでない若手と、大量25人の戦力外選手(表中の名前がオレンジ色の選手)が出ましたが、このうち高卒の若手の数人は、育成再契約となるでしょう(予想されるのは表中の名前にアンダーラインがある選手)。

他チームの育成選手は、高校生と独立リーグの選手が多いですが、ソフトバンクの場合、大学生や社会人を育成指名することが多いのも特徴です。これらの選手たちが通常のドラフトで指名されないのは、ストレートが速いなどの一芸はあっても、制球が悪かったり故障持ちだったりの訳ありだからですが、ソフトバンクはあえて指名し、実際その中から戦力になる選手が出てきています。前述した石川投手がそうですが、今年のドラフトでも、岡本投手、重田投手の二人の大学生を、育成指名しました。

今季の戦力を見ると、先発投手陣が故障などで誰一人として規定投球回数に達しなかったのは、さすがに苦しかったと思われます。しかしその中で、中心になる投手がいた訳ではないのに、6人の投手が平均以上の結果は出しました。

バンデンハーク、ミランダ両外国人投手の他の4人は、東浜、石川、千賀、武田投手と選手としての旬である20代半ばの投手がほぼ1歳違いで並んでいるのも強みかも知れません。しかし逆に言うと、この世代の先発投手が他にはいません。さすがにドラフト以外の方法による先発投手の補強は考えているかも知れません。明後日28歳になる西投手は、まさにソフトバンクの補強ポイントでしょう。

無駄がないと言えば無駄がないのですが、この世代の他の投手たちは、ここに至るまでに淘汰されたということもあるでしょうけど、それ以上に無駄に先発投手を残さずに、躊躇なくリリーフに回してリリーフの層を厚くしているというのも、ソフトバンクの特徴なのかも知れません。上の表では大学生、社会人の指名選手(名前が緑色)は一応先発投手の欄に入れましたが、この中の何人かは即戦力のリリーフとして期待されているのかも知れません。

上の表を見ていると先発投手は、1学年にひとり出てくればいいと計算しているとも思われます。そうであれば、武田投手に続くことが期待されているのは、田中正義投手だと思いますが、田中投手は故障でちょっと出遅れています。しかし、この秋のフェニックスリーグでは、DeNA戦に登板して4イニングを味方のエラーもからんだ2失点に抑えていますので、そろそろ来季中に1軍の試合で見られるかも知れません。

ただ、さすがのソフトバンクも高校生投手の育成がうまくいっているとは言えないようにも思います。ドラフト1位の松本投手と高橋投手は、順調に育っているとは言えないのではないでしょうか。今季高校生投手の指名がひとりもなかったのは、その辺の関係か、あるいは来年のドラフトに良い高校生投手がいるからでしょうか。

野手を見ると、20代半ばの選手の数が少なく、その代わり20代終わりから30代に一流選手が揃っています。野手も投手同様、中堅に無駄な選手がほとんどいないのは良いことかも知れませんが、本来は旬である20代半ばの選手が少ないことは、もしかしたらソフトバンクのウィークポイントとなるかも知れません。育成中の若い選手はたくさんいますが、その中から一流選手が育ってくるのにはまだ時間が必用ですし、30代になった選手たちは、いずれ衰えていくでしょうから。

しかし、ソフトバンクには3軍制の他にもうひとつ、他球団にはないものがあります。莫大な資金力です。27歳の内野手は、この表を見るとソフトバンクにとっても、最大の補強ポイントです。報道によれば、ソフトバンクは浅村選手に対して、4年28億円ほどを用意しているとのこと。ソフトバンクにとっては、それぐらい出しても欲しい選手でしょう。あるいは西投手には4年20億を用意しているという報道もあります。これもソフトバンクにとっては、リーゾナブルな投資なのかも知れません。

ベイスターズにとっては、浅村選手はソフトバンク以上に欲しい選手です。ソフトバンクには牧原選手もいるし、川島選手も明石選手もいますが、ベイスターズにはそのレベルのセカンドがひとりもいません。でもDeNAに用意できるのは、4年20億程度でしょう。残念ながらマネーゲームではソフトバンクに勝てません。

その上、DeNAがグリエル選手で開発したかに見えたキューバの選手をキューバのオフに派遣してもらうルートも、いつの間にかソフトバンクのものになっているかに見えます。最初はロッテと契約していたデスパイネ選手に続いて、モイロネ投手もリリーフとして活躍していますし、グラシアル選手も良い選手で、日本シリーズではサードの守備も問題ないことが分かりました。ただし、ミランダ投手もキューバ出身ですが、彼だけは亡命からMLBを経ての獲得です。

やはり、現時点でソフトバンクの真似はできそうもありません。願わくは、浅村選手のソフトバンク移籍だけはやめて欲しい。浅村選手が加わればソフトバンクの数少ないウィークポイントも埋まって、今後もソフトバンクが毎年日本シリーズに出て来そうだし、セ・リーグのチームが日本シリーズで勝つ展望が全く見えなくなりそうです。

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