私はラミレス監督については、名将というよりも有能なマネージャーとして評価していました。球団に与えられた戦力を最大限に活かすべく、データに基づいて、淡々と采配を振るうというイメージです。もちろん采配や選手起用は当たることも外れることもあるのですが、私的には納得のいく、ほぼ期待ないしは予想通りの采配をしてくれています。

長いシーズンを見据えて、時には選手を我慢して使いつづけ、時には選手に休養を与え、同時にそのシーズンのチームの力を見定めていきます。アメリカの野球もマイナーを含めれば10年近く経験していますから、日本の野球の常識とは違うところも多々ありますが、野村監督の影響が色濃く残るヤクルトと、何度も優勝した原巨人の野球を経験してきているのですから、日本の野球にも精通しているはずです。

ただそれはレギュラーシーズンの話。シーズン終盤からCSにかけてのラミレス監督は、勝負師に豹変します。今シーズンもその季節になってきました。

1週間前の登板が、ヤクルトの2軍を相手にいきなり初回5連打を浴びるなど、3回で降板していた井納投手ですが、この日は良く投げてくれました。試合前に三浦コーチに、「どういう仕事をすればいいか分かっているよな」と言われ、「何かあるのなら教えて下さい」と答えたという井納投手。「それでも仕事はしてくれたよ」と三浦投手は試合後苦笑いだったとのことですが。

5回まで柴田選手のエラーで失った1点だけに抑えました。6回表1死から四球で出した山田選手に盗塁を許し(どうしたらこう簡単に盗塁ができるのだろう?)、続くバレンティン選手がライト前ヒットで、ベイスターズの緩慢な守備を突いて2塁まで達して1死2、3塁となり、左打者雄平選手を迎えたところでラミレス監督が動きました。ここまで85球、許したヒットは2本だけでまだ球に力のあった井納投手を左腕石田投手に替え、ショートスタメンでこの日失点につながるエラーもあった柴田選手を、石川選手に替えてセカンドに回し、ショートには大和選手を入れて内野守備も強化しました。

これは明らかに、この試合は絶対に勝つぞというラミレス監督の意思表示です。しっかり集中して守るぞという選手たちに対する檄です。

この場面、石田投手は内野ゴロの間に1点は許しましたが、後続は断ちました。しかし次の7回も、2本のヒットで1死2、3塁のピンチを招きます。それにしても大引選手はいやな打者だなあ。

そこでラミレス監督が選択した策は、代打荒木選手を申告敬遠して満塁として、青木選手との勝負でした。もちろんこれは賭けです。可能性という意味ではどちらに転んでもおかしくありません。その中で石田投手を信頼しての決断です。そして石田投手はよく信頼に応え、投ゴロダブルプレーでピンチを脱しました。

そうなると流れはベイスターズです。その裏、満塁のチャンスを作って柴田選手が2点タイムリーヒットで同点。次の7回には、梶谷選手が勝ち越しのタイムリー。8回にも柴田選手のツーベースから、神里選手のタイムリーヒットで追加点を奪います。

8回は国吉投手が4球で二人をアウトにし、エスコバー投手が1球で一人をアウトにして5球で終了。9回も山﨑投手が三者凡退に抑えてゲームセットです。

石田投手は球威はプロに入ってから最高の状態ですが、先発だと5回ごろには明らかに球の力が落ちます。それならば、週1回長いイニングを投げられない先発よりも、週2回以上大事な場面でリリーフとして活躍してもらった方が、貢献度は上です。まして東投手が抹消中で、どうせローテに谷間が出来るのですから、そういう時は石田投手の出番となります。

今週の目標はヤクルトをスイープしてカープに勝ち越す5勝1敗でした。そうすれば巨人に迫ることもできると思っていました。ただし、それはカープが巨人に勝ち越すことを期待しての話です。そのカープは、大瀬良投手を中5日で起用して巨人に当てたにもかかわらず大炎上。この3連戦巨人に負け越し、せっかくヤクルトをスイープしたのに、ゲーム差は一つしか縮まりませんでした。

こうなると今は、1戦1戦すべての試合を勝つつもりで戦うだけです。まだ優勝の可能性は0ではないのです。 泣いても笑っても残りは21試合しかありません。行けるところまで行くだけです。

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