CSの制度ができて日本シリーズの意味は変わったと思います。リーグ優勝していないチームが日本シリーズに出る可能性がある以上、以前のようなペナントレースからひと続きの最終目標ではなくなったのだと思います。日本シリーズは、年間チャンピオンを決めるチャンピオンシップというより、それとは別のタイトルであるカップ戦に近いものになったように思うのです。プロ野球には、リーグ優勝というタイトルと、CSを経た日本シリーズチャンピオンというタイトルの、二つのタイトルがあるということです。そしてどちらのタイトルに重みがあるかと言うと、やはりリーグ優勝の方でしょう。これはあくまで私の個人的な感覚で、当然異論はあると思いますが。

今ベイスターズには追いかけるべき2匹のウサギがいます。1匹はペナントを争うウサギで、もう1匹は日本シリーズ進出を争うウサギです。 もちろん実際にはこの2匹のウサギは同じウサギなのですが、タイトルが二つあると考えると、2匹の別のウサギと考えることもできます。

ここに来てエース今永投手を中10日で巨人戦に持ってきたのは、他チームとの戦いに大きなリスクを抱えることになりながらも、リーグ優勝に向けての当面の標的であるウサギに狙いを定めるという戦略です。実際中日には3タテを食らいました。こうなったら今永投手が投げる今日の試合はもちろん、明日、明後日も勝って、3連勝しなければ、この戦略は成功したとは言えなくなります。逆に言えば、もし3連勝してゲーム差を1とできれば、優勝の可能性がかなり現実的なものになります。

それでは3連勝できなければ、ウサギだけに狙いを定めた戦略は完全に失敗なのでしょうか。私はそうは思いません。ラミレス監督は、万が一1匹目のウサギを狩り損なったとしても、次のCSでのウサギ狩りについても十分視野に入れていると思います。

東投手と濱口投手まで離脱してしまった以上、先発投手は今永、井納、平良、上茶谷投手の4人しかいない状況となり、ウサギに標的を絞ってあくまで優勝の可能性を追うか、ウサギにこだわらずに(ということは即リーグ優勝は断念するということですが)他チームから可能な限り星を拾っていくか、どちらかを選ばなくてはなりませんでした。そしてラミレス監督は前者を選択したのです。

しかしこの選択には裏の目的もあるようにも思います。今永投手を中10日で今日先発させ、次も中9日で巨人戦、そして最後は中6日でまた巨人戦に先発となれば、十分な登板間隔で巨人に3試合先発できるだけでなく、力を温存してCSを迎えられるという利点もあるのです。この戦略には、実はCSに向けて今永投手らを酷使しないという面もあるように思います。

幸い日程は緩くなるので、今永投手をはじめ、井納、平良、上茶谷投手の登板間隔も余裕を持って取れます。ただしそうすると2試合だけ、次のナゴヤドームがまた斎藤投手とブルペンデイ(石田投手?)になるという、大きなリスクは背負わなけらばならなのですが。

もっともこの3日間の結果によって、巨人の優勝が決定的になったり、あるいは鯉やさらには虎、竜に迫られた時には、前記の後者の選択、プランBに変わる可能性もあります。その時点でCS進出を確実にすることを目的とした戦い方に変えることは可能なのです。すなわち、今永投手について言えば、今後巨人戦を避けて、可能な限り多く試合で投げてもらう、具体的には中5日で中日戦、阪神戦、阪神戦と先発してもらうということです。

まずは今日からの3連戦、ウサギ狩りに集中することです。この3連戦で、万が一思い描いたような結果が得られなければ、CSにできれば2位で進出し、再度のウサギとの対戦にも備えることが目的になります。ラミレス監督に限って、二兎を追って一兎も得ないということはないでしょう。最初のウサギが無理となった時点で、次のウサギに目標に変えることは十分にできるでしょう。でも可能性が少しでもある限り、ペンントレースの残り試合のウサギ狩りにも、全力を尽くして欲しいと思っています。

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