ナゴヤドームの中日戦に見事な勝利を収め、リーグ2位が確定しました。私としてはかなり嬉しいことです。前回のブログにも書いたように、大洋が横浜に来て以降3度目の2位です。弱い時の方がずっと多いチームでしたが、考えてみると2位になったチームは、いずれも魅力のあるチームでした。
横浜に来て2年目の1979年の大洋は、前回も書いたように強力な野手陣に平松、斎藤明夫、遠藤投手がいる、魅了的なチームでした。だからこそ私もファンになり、そのチームに惚れ込んだがゆえに、その後弱くなっても40年ファンを続けてしまっています。2度目の2位の1997年のチームは、翌年優勝したチームですから、当然素晴らしいチームでした。
そして今年のチームが、横浜史上3度目の2位となりました。 今年のチームも十分魅力的でしたが、過去2回のチームに比べると攻撃力が弱く、投手力でなんとか我慢を続けるのが持ち味という、応援していてちょっと苦しいこともあるチームでした。下は9月24日現在のセ・リーグ各チームのWARです。(数字はDELTAのものですが、パークファクターが入っており、中日は投手に厳しく打撃に甘く、ヤクルトはその逆です。横浜はヤクルトほどではないですが、投手にプラス、攻撃にはマイナス補正がついていると思われます)
投手野手のWARの計では巨人が抜きんでて広島、中日、ヤクルト、DeNAが僅差で並んでいますが、この中でDeNAが2位になれたのは、運や偶然だけではないように私は思っています。もちろんそれを支えたのはまず投手力です。あれだけ故障者を出しながら、投手WARでは巨人、阪神と並んでリーグトップクラスです。WARの総計の値を下げているのは、一重に野手の攻撃力です。ショートとセンターに守備の良い選手がいるおかげで、守備はかろうじてプラスですが、攻撃力は阪神に次いで惨めな数字となっています。
チームの投手WARに一番貢献したのは、もちろん今永投手でした。しかし他の先発投手は、ルーキーながら、ほぼシーズンを通してローテを守った上茶谷投手が目立つだけで、リリーフ投手陣の活躍が圧倒的です。もともと登板イニング数が少ないリリーフ投手のWARは低いものなので、リリーフ投手でありながらWAR2.7というエスコバー投手は驚異的です。
下は例によって私が勝手に作っている、月ごとの投手防御率の逆数と打者のOPS、そして勝率を示すグラフです。
投打ともに振るわず苦戦した4月、投打がかみ合って好調だった6、7月から、投手がへばり宮﨑、伊藤選手が離脱して攻撃力も急降下しながらなんとか踏ん張った8月を経て、9月に入りました。9月は先発投手陣が揃わないため、勝率は伸びずにいますが、離脱していた宮﨑、伊藤選手が戻り、梶谷選手も加わり、ソト選手が昨年同様ホームランを量産し、佐野選手、柴田選手らの成長もあって、打線に限っては今季最高の状態のように思います。
ここに筒香選手がある程度でも復調して戻って来て、先発投手陣をなんとか立て直せれば、CSはペナントレース終盤の苦しい戦いとは違う、良い試合を見せてくれそうに思います。
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横浜に来て2年目の1979年の大洋は、前回も書いたように強力な野手陣に平松、斎藤明夫、遠藤投手がいる、魅了的なチームでした。だからこそ私もファンになり、そのチームに惚れ込んだがゆえに、その後弱くなっても40年ファンを続けてしまっています。2度目の2位の1997年のチームは、翌年優勝したチームですから、当然素晴らしいチームでした。
そして今年のチームが、横浜史上3度目の2位となりました。 今年のチームも十分魅力的でしたが、過去2回のチームに比べると攻撃力が弱く、投手力でなんとか我慢を続けるのが持ち味という、応援していてちょっと苦しいこともあるチームでした。下は9月24日現在のセ・リーグ各チームのWARです。(数字はDELTAのものですが、パークファクターが入っており、中日は投手に厳しく打撃に甘く、ヤクルトはその逆です。横浜はヤクルトほどではないですが、投手にプラス、攻撃にはマイナス補正がついていると思われます)
投手野手のWARの計では巨人が抜きんでて広島、中日、ヤクルト、DeNAが僅差で並んでいますが、この中でDeNAが2位になれたのは、運や偶然だけではないように私は思っています。もちろんそれを支えたのはまず投手力です。あれだけ故障者を出しながら、投手WARでは巨人、阪神と並んでリーグトップクラスです。WARの総計の値を下げているのは、一重に野手の攻撃力です。ショートとセンターに守備の良い選手がいるおかげで、守備はかろうじてプラスですが、攻撃力は阪神に次いで惨めな数字となっています。
チームの投手WARに一番貢献したのは、もちろん今永投手でした。しかし他の先発投手は、ルーキーながら、ほぼシーズンを通してローテを守った上茶谷投手が目立つだけで、リリーフ投手陣の活躍が圧倒的です。もともと登板イニング数が少ないリリーフ投手のWARは低いものなので、リリーフ投手でありながらWAR2.7というエスコバー投手は驚異的です。
下は例によって私が勝手に作っている、月ごとの投手防御率の逆数と打者のOPS、そして勝率を示すグラフです。
投打ともに振るわず苦戦した4月、投打がかみ合って好調だった6、7月から、投手がへばり宮﨑、伊藤選手が離脱して攻撃力も急降下しながらなんとか踏ん張った8月を経て、9月に入りました。9月は先発投手陣が揃わないため、勝率は伸びずにいますが、離脱していた宮﨑、伊藤選手が戻り、梶谷選手も加わり、ソト選手が昨年同様ホームランを量産し、佐野選手、柴田選手らの成長もあって、打線に限っては今季最高の状態のように思います。
ここに筒香選手がある程度でも復調して戻って来て、先発投手陣をなんとか立て直せれば、CSはペナントレース終盤の苦しい戦いとは違う、良い試合を見せてくれそうに思います。
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コメント
コメント一覧 (12)
別当さんの時の2位はよく覚えていますが、確かに魅力的な選手が多かったですがお世辞にも首位争いをしたというレベルではなく最後に何とか2位に滑り込んだという感じでした。大矢さんの2位は夏場の猛追で一瞬優勝の期待を持ち、8月末の甲子園に観戦に行ったのですが新庄選手のファインプレーで反撃の芽を摘まれ、その後石井久投手にノーノ―を食らって終戦しました。今回で2位は回目、優勝が2回なので70年で2位以上が7回、ちょうど1割ですね。今回は歴代3位タイの好成績ということになります。
余談ですが関西、四国で主に生活している私にとって当時横浜はあまりに遠く、日本一の近代スタジアムといわれたハマスタで優勝争いをすることがあったら無理をしても観戦に行きたいと願っていて、それが97年でした。すでにノーノ―後で夢は破れてましたが、あんなに大勢の横浜ファンを見たのは初めてでした(笑)。今年はあの時以上のファンの前でCSを戦います。やっと優勝を逃した悔しさから立ち直ってCS突破を楽しみに観戦できそうです。
評価の難しい2位ですね~。
ただ、8月に伊藤光、宮﨑の離脱時、自分はBクラス転落を覚悟していました。
しかし、ラミレス監督はサード筒香という奇策を打ちます。
元々はサードもやっていたので、全くのゼロでは無かったのですが、ほとんどレフトでの出場だっただけに驚かされました。
それにより、伊藤裕、佐野、細川といった期待の選手を投入できました。
他の監督ではまずできない芸当だと思います。
原さんならもしかしたらですが(^_^;)
色んな数値はリーグ下位を示していますが、結果は2位でした。
ようここまで上げたわというのが正直なところです。
打線も去年に比べれば脇の打者がそれなりにやってくれてはいると思います。
しかし、まだまだで、秋のキャンプで足りなかった部分を克服してほしいと思っています。
スイングの鋭さと対応力ですね。
投手陣はスタミナの強化が最優先で6人中2人は完投クラスの投手は出てほしい。
そうしないと中継ぎが間違いなくパンクします。
三嶋、エスコバーの来シーズンが心配です。
懸念事項は多々あります。
それを潰さないとベイスターズに明日はないと思います。
厳しい文面になりましたが、ベイスターズの将来を案ずるとこうなってしまいます。
長文コメント失礼しました。
1979年は良く憶えていますが、開幕10試合でいきなり貯金7(8勝1敗1分)という快進撃で舞い上がりました。それがシーズンを終えた時には貯金5、カープに大きく引き離されて、優勝争いを演じたとは言えない2位でした。
ちなみに開幕10試合の先発を振り返ってみると、中4日が当たり前だったこの時代、平松投手が3試合、斉藤明夫投手が3試合、遠藤投手が2試合を担っています。あとの2試合は、その試合で肩を故障して投げられくなった門田投手と、この年は前年のような活躍が出来ずに終わった野村収投手が1試合ずつでした。結局斎藤明雄、平松、遠藤投手以外の投手に人がいないのが弱点でした。
前年のドラフトで木田勇投手を獲得できていれば、違う結果になっていたと、今でも思っています。
足りないところをあげればきりはないですが、19日のカープ戦や24日の中日戦で見せてくれたように、絶対に勝つぞという気持ちを持って、打席で粘り守備でも集中する試合が増えてくれば、チームも一皮むけると思います。
〇 期待できそうもない野手…梶谷、倉本、桑原
〇 期待できそうもない投手…京山、飯塚、国吉、砂田
〇 期待したい野手、投手……楠本、柴田、細川、伊藤裕、山本祐、中川虎
梶谷は終盤戦で印象の残る結果を残しましたが、今季の通算では本塁打5本、打率0.215でした。波の大きい打者なので、相手投手との相性を考慮した代打専門が良いと思います。倉本、桑原については論外です。
国吉は例年よりは頑張ったと思いますが、投げてみなければ分からないという不安定な投手なので使い勝手が悪いというのが素直な感想です。京山、飯塚は未だ一軍レベルではないと思います。砂田は左打者のインコースに投げられないようでは戦力になりません。
楠本、柴田、山本祐は出番に恵まれなかったと考えています。オープン戦打率2位の阪神・木浪がスタメンでコンスタントに使われ、それなりに成長が感じられるのに対し、楠本の扱いは疑問でした。柴田も重用すべき選手だと思うのですが、ラミレスは強振する打者が好みなのか、やはり柴田の起用法については疑問が残りました。山本祐は終盤戦で昇格したもののベンチで塩漬けは気の毒でした。細川と中川虎は残念ながら期待外れでした。伊藤裕は脆さが目立つのでもうひと頑張りでしょうか。
上記以外ではファームで優秀な成績を残した関根がいますが、山本祐同様、昇格しても殆ど起用されず気の毒でした。
以上、独断と偏見含みの長文であることをご容赦ください。
>>楠本、柴田、山本祐は出番に恵まれなかったと考えています。オープン戦打率2位の阪神・木浪がスタメンでコンスタントに使われ、それなりに成長が感じられるのに対し、楠本の扱いは疑問でした。
うーん、感性の違いも有るとは思いますが、妥当では?楠本はバットコントロールは優秀でしたが、タイミングを崩されていた様に見えましたが。来シーズンには期待が持てるポテンシャルは感じましたがある部分「一軍の壁」を感じた年だった様に思えます。山本は第3捕手の役割をご存知なら疑問は無いと思います。
>>柴田も重用すべき選手だと思うのですが、ラミレスは強振する打者が好みなのか、やはり柴田の起用法については疑問が残りました。
まず、解説者も理解していないところですが、ラミレスが強振する選手が好きなのでは無く、今のトレンドが強いスイングでコンタクトするなので、それが出来ないとどのチームでもスタメンは難しいでしょう。また、非常に能力のある選手ですが、柴田にとっては不幸な事に複数水準以上守れてレギュラー程打てない(穴が大きい)ユーティリティーな能力の高さが守備固めが必要なチーム事情を考えるとベンチに置いときたくなってもしょうがないと思います。少なくとも代わりがいない今シーズン能力の高低で無いところでベンチに置いとかなければいけない状況だったと思います。(使えば伸びると言うのは伸びた選手を見た事ないex:古木、白崎)
最後になりましたが、偉そうですいません、これも独断と偏見です。
選手は一人ひとり個性があり技量・能力・持ち味は様々です。指導的立場にある者は様々な人間の個性等を理解し(役所のような縦割りの役割分担ではなく)フロント・コーチ・監督・一二軍の連携のもと、その成長を導く役割を担っています
上記の前提条件からラミレス監督は、たとえ日本シリーズに勝利したとしても勇退が必要と考えています。得点力は低く四球・盗塁・犠打数などはリーグ最低でした。それにもかかわらず、久しぶりのリーグ2位という結果を評価する声も多々あるようです。私も全面的なラミレス采配批判派ではありません。それでもラミレス勇退を支持する理由は次のとおりです。(少々、理屈っぽいコメントになりますが、ご容赦ください。)
人は様々な考え方・環境・立場・役割・文化などを経験して成長するものです。だからこそ多くの組織で指導的立場にあるものには「任期」が存在します。直属の上司が変わることや転勤、組織の改編もあります。これらは組織の活力を維持し、人が成長していくための必須条件です
早いカウントから強振していくことがラミレス監督の打撃に対する信念のようです。佐野はこのような打者なので好きだと明言しています。しかし、近い将来、ソトが退団、ロペス、宮崎、筒香、梶谷らが劣化し、細川や伊東裕が伸び悩んだ時に、どのようなチームをイメージできるか大いに不安です。
新たなチームづくりをスタートするためにはラミレスの勇退が必要だと思っています。「来年以降もチームは存在するが、今の野球では何も残らない」という高田(前)GMの退団時の発言が思い出されるとともに、南場オーナーの英断を期待しています。
今年のセリーグは、強みと弱みのはっきりしている、少しいびつなチームが多かった印象です。だから大型連敗けっこうありました。横浜はコア4の一発の威力と中継ぎ力でなんとか2位に滑り込みましたが、その横浜の強みを消すのが、これまたいびつな阪神でした。その投手力で中軸は抑え込まれ、中継ぎの我慢比べでも向こうに分がありました。
リスクを犯して何か仕掛けないと勝ちは見えてこない状況、ラミレス監督の真価が問われるファーストステージではないでしょうか。既に石田先発、今永中継ぎ待機という手を打ちました。こういうチャレンジは応援し甲斐があるというものです。
がんばれ、ベイスターズ!
選手や監督について、ご承知のように私はショウさんとはかなり違った見方をしていますが、人それぞれ応援の仕方が違っているのは当然だとも思っています。
今日からいよいよCSです。私はまずは勝利に向けて応援しようと思います。
私もラミレス監督については、肯定的な考えを持っています。
CSファーストステージ突破はできませんでしたが、現状の戦力でよく戦ってくれたと思います。