2017年12月

FOR REALを観ての追加です。

多くのファンにはあまり関心がないことかも知れませんが、昨年の映画でもそうでしたが、エンドタイトルにベイスターズのコーチ、選手そしてスコアラーやスカウトといった裏方の方たちの名前が、外国人スカウトを含めてすべて出ます。去年の映画では、外国人スカウトはルイス・ロペスさんとライル・イエーツさんのふたりだったのが、今年はロペスさんとグレッグ・ハンセルさんのふたりの名前になっていました。

イエーツさんが昨年を最後に退団したのは皆さんもご存じだと思いますが、昨年オフまでは新しい外国人スカウトがいたわけではないのです。したがって、ウィーランド投手もパットン投手も、イエーツさんらが調査しリストアップして、夏以降に日本側のスカウトも加わって絞り込まれたものだと思われます。

イエーツさんは選手経験のない方でしたが、 ルイス・ロペスさんはもちろん広島などでもプレーした野手出身です。一部では、イエーツさんが3AのILを担当し、ロペスさんがPCLを担当していたという報道もありましたが、確かなところは分かりません。

そして、今季から外国人スカウトに加わっていたことを、今日FOR REAL を観て初めて知ったグレッグ・ハンセルさんは、阪神などでプレーした投手です。野手出身のロペスさんに加え、投手出身のスカウトが加わったことは、期待すべきことなのでしょう。

実はルイス・ロペスさんは、2006年野村監督就任とともに、楽天の駐米スカウトに就任し、2010年ブラウン監督に代わった年には、楽天の2軍打撃コーチを務めていました。 その後、DeNA元年の2012年から、DeNAの駐米スカウトになっています。

一方、新スカウトのハンセルさんは、アメリカで多数の球団を渡り歩いた後、野村監督が阪神の監督だった2000年から2002年まで阪神でプレーし、その後楽天の監督になった野村さんの要望で、2006年から楽天の投手担当の駐米スカウトになりました。

つまり、2006年からの野村監督時代の楽天で、野手担当、投手担当だったふたりの駐米スカウトが、そのまま今季のDeNAの駐米スカウトになっているわけです。と言うより、ハンセルさんは、ルイス・ロペスさんの推薦で、新スカウトに加わったのかも知れませんが。

ウィーランド、パットン、エスコバー投手との再契約で、このオフに投手の補強はありませんでしたが、来季の途中、あるいは再来年以降に向けて、ハンセルさんの仕事は今季からもう始まっているはずです。あるいは、もしかすると、昨季の3投手の獲得には、ルイス・ロペスさんを介してハンセルさんの情報提供があり、それが評価されての今季からの本採用だったのでしょうか。いや、それは根拠のない推測ですが。

ちなみに、ルイス・ロペスさんとハンセルさんのふたりが駐米スカウトだった2006年からの楽天の外国人選手は、フェルナンデス、リック、セギノール選手と、日本の他の球団でプレーしていた選手が活躍し、ふたりに目立った功績はなかったと思われます。

いずれにせよ、ハンセルさんのスカウトとしての真価が問われるのは、来季以降になります。

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FOR REALは、上映が始まった週の日曜日にブルグ13で観ようと思って、その前日土曜の朝に予約しようと思ったら、既に朝から午後まですべて満席。前日の朝からもう予約ですべて満席などという映画は、めったにありません。ベイスターズの人気恐るべしです。その後は忙しくて観に行けず、昨日仕事納めで、ようやく今日観ることができました。

映画としても、ポストシーズンまで 盛り上がったこともあって、今年は昨年以上によい出来でした。ファン必見です。そしてこの映画は、今季は日本シリーズまで進出したのが、いかに何回も崖っぷちに追い込まれながら、それを切り抜けてのことだったかを思い出させてくれました。

野球は1点でも多く点を取り、そして1点でも多く失点を防いだかで勝敗が決まるスポーツです。そのことから、セイバーの指標も得失点に注目して、勝敗に対する貢献度を見るものが多いです。しかし年間を通して見ると、得失点と勝敗は必ずしも一致しません。

ウィキペディアによれば、”ピタゴラス勝率とは得点失点からチームの勝率を予測するセイバーメトリクスの計算式で、チームの実際の勝率とピタゴラス勝率を比較する事で、どのくらい幸運であったかの検証も出来る”とあります。ピタゴラス勝率=得点n/(得点n+失点n)で計算され、nはそのリーグの過去の記録などから決めるべきなようですが、オリジナルはn=2なので、それで今季のセ・リーグのピタゴラス勝率を見てみます。

ピタゴラス勝率

今季のベイスターズは、実際の勝率は.529でしたが、失点が得点を上回っていたのですから、得失点から予想されるピタゴラス勝率は5割を切る.499で、巨人の.531の後塵を拝していました。ある意味、巨人が3位でベイスターズが4位であっても、おかしくなかったのです。しかし3位になったのは”幸運”だっただけなのでしょうか。

いや、私はそうではないと思います。今日の映画を観て、それを確信しました。ベイスターズには優れた指揮官と、そして何よりも、選手たちの闘志を鼓舞し、チームをひとつにして引っ張る、筒香選手というキャプテンがいたこと。それが、勝敗を分けた試合がいくつもあったと、私は思います。

このベイスターズのストロングポイントは、来季もなくなりません。来季こそ、優勝を期待しようと思います。

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吉田孝司編成スカウト部長兼GM補佐は、巨人のV9時代の控え捕手、そして初期の長島政権時代の正捕手として、よく憶えていますが、引退後のことはあまり知りませんでした。巨人のスカウトから編成部長にまで昇格しましたが、2004年一場事件で渡辺恒雄氏がオーナーを辞任したとき、責任を問われて解任されていたのでした。

そしてDeNA元年の2012年1月6日、DeNAの編成スカウト部長に就任しました。以後、巨人時代の盟友でもあった高田GMとともに、チームの編成に辣腕を振るってきました。最高責任者の高田GMばかりが脚光を浴び勝ちですが、吉田部長がDeNAになってからのドラフトの数々の成功の立役者であることは間違いないでしょう。

吉田部長にインタビューした報知の記事があります。

【DeNA】吉田編成部長、スカウトは賭け 現主力は短所目をつぶり獲得した選手たち 2017年11月12日10時0分 スポーツ報知

「1年目は投打ともに戦力が足りなかった。監督だった中畑がよく『情けない』と言っていたけど、『分かって引き受けたんだから我慢しろ』と言っていたんだ」
「(新体制になる前に行われたドラフトは、指名した9選手のうち、8人が高校生という不可解さだったため)高田GMとも『どんなにうまくいっても、戦力を整えるのに5年から7年はかかる』と話していた」

1年目の中畑さんはよく「情けない」と言っていたとのこと。分かる気がします。ドラフトでは上位で有力投手を指名する一方で、中位から下位にかけて社会人の即戦力を次々と指名したとのこと。井納、宮崎、三上、倉本、戸柱選手といったところです。高田ー吉田体制初のドラフトだった2012年、そして2013年ドラフトについては、

「井納は素材は申し分なかったけど、既に26歳だった。宮崎は打つのは面白いけど、足もないし、二塁の守備もおぼつかない。三上は体格がよくて腕が長いけど、制球がもう一つ―といった具合に、みんな短所があった。でも、そこには目をつぶって獲得した」

競合もあり得る1位2位の有力投手について、大学4年次の怪我などで他チームが消極的だった投手をしっかり見極めて指名してきたことも評価されますが、3位以下の指名こそ、スカウトの腕の見せ所なのかも知れません。

しかしこれだけの実績のある吉田さんも、スカウトは賭けだと言います。 

「スカウト業は常に賭け。何年かかっても、これがいいというのは分からない」「(高田GMに)2年間手伝ってくれ」と言われて引き受けた〜「ここまで来たら、リーグ優勝するところまで見届けたいね」 

そして最近、THE PAGEに2回に分けて連載された記事も面白かったです。

横浜DeNAのセ下克上を支えたスカウト流儀とは?「巨人名投手の残像」 THE PAGE 2017/12/26(火) 5:00 

横浜DeNAのドラフト成功の裏に情報網と“読む力” THE PAGE 2017/12/28(木) 5:00 

吉田さんの投手を見るポイントは、いろいろあるが、経験から言って馬力があって球が速いことが最重要で、この2つがあれば、投球フォーム、球種、クイックの完成度、制球力は、あとから成長できるとのこと。そして野球センス。グラウンド内の動きに目配せして、投げることだけでなく、守備や走塁、バッティングなどのすべてを見て、その動きにセンスがあるなあと感じる選手。

「どのチームも左にいいバッターがいる。右にいいのがいれば別だが、同じくらいの力ならば、左のほうが戦力にはなると考えている」

今永投手については、
大学2年、3年のいいときを見ていた。4年では肩を傷めたが、どれだけ痛いかまでは、調査しても分からない。そういう中で吉田さんは、最後の秋の入れ替え戦で初戦に投げれば『いける』と踏んでいたそうです。実際今永投手は初戦に投げて勝ち、3戦目にも出てきたことで、『本物だよな』と判断し、高田GMも同意したそうです。この試合は、結果打たれましたが内容はもう関係なかったとのことです。
「だから、いいときを見ることができて、いけると判断すると、それ以上を見すぎない(笑)。見すぎると悪いところや欠点が気になってくる。スカウティングは、すべて足し算。引き算はしない」
「三嶋も、石田もそうだった。三嶋も4年ではダメだった。でも1年のときの三嶋は凄かった。いいときを見ているから『馬力あるよな』と評価したんだ」
そして、今永、濱口、石田の3投手については、この2、3年で、本物のコントロールをつけることができるか、どうか。そこが勝負。モノに出来れば、10年、この世界で食っていけると語っています。

ッターは、スイングスピードバットの出間の取り方の3つを見る。間の取り方にはセンスが出るよ。それとバットの出。ヘッドが遠回りしてくるバッターはダメ。ゆったりと引いてきて、ポイントまで最短距離で、内側からバットのヘッドが出てこないとね。ここにセンスが出る」

日ハムや楽天などドラフト戦略にもコンピュータによるデータ管理を用いる球団が増えてきたが、吉田さんは、「それも大事だけど人間の目だよ。コンピュータで決めるならば僕らはいらない。最後は人間の目。例えば走塁にしても計り方やストップウォッチの押し方でタイムなんて変わってくるしね。あくまで目安だよ」とのこと。デジタル化した数字より、自分の目を信じる。昔ながらのスカウトのやり方ですが、それで結果を出しているのですから、説得力があります。

「濱口は、ヨソの球団には、そこまで評価されていないことがわかっていたので、実は、2位で取ろうと考えていた。馬力はあったけど、コントロールはアバウトだったからね。でも、1位の柳を外して外れ1位の佐々木でも抽選で負け、じゃあ濱口を1位に順位を上げようとなったんだよね」

私は1年前のブログで、濵口投手のことをドラフト2位で指名される投手などと、失礼なことを書いてしまいましたが、あながち間違いではなかったようです。もちろん吉田部長の目は、私のように節穴であったのではなく、力は評価していたが、他の球団が評価していないので、2位で十分取れるという戦略だったということです。

そして今年のドラフトについては、

「いろいろと考えた。清宮も欲しかったが、ピッチャーでは左の田嶋がよかったし、東については『ちょっと小さいね』という意見もあった。でもボールがキレる。田嶋と同じ評価。高田GMには『抽選で負けたら、おそらく東に重複するんじゃないか』という読みがあった。それならば『抽選の可能性の少ないほうに行こう』という話になった」

「今のところ結果が出ているのは、日本全国を見ている担当スカウトがいて、そして選手が頑張っているから。ドラフトに正解なんてない、賭けだからとここでも”賭け”ということばを使って、自分の功績を誇ることはけしてありません。
やるのは選手。選手が努力したから、こうやって戦力となって出てきているんだよね」


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濵口投手はとにかくワンバウンド投球が多い。

10月19日のCSファイナルステージ第2戦。石田投手先発の第1戦を5回降雨コールドで落として、負ければ王手をかけられるという大事な1戦に先発したのが、濱口投手でした。7回128球で2失点に抑え、この試合では救援投手も節約できたため、第3戦では1人1殺のような贅沢なリリーフの使い方で広島を完封に抑えることもできたという、ファイナルステージの勝敗の分かれ目になった試合でした。とにかく大事な試合で128球も投げられるスタミナは、他の先発投手陣にはないことです。

この試合では四球もひとつしか与えませんでしたが、ワンバウンド投球は全128球のうち15球に上りました。ストレート、チェンジアップ、フォーク、スライダー、すべての球種でワンバンドがありました。ボールになるものもあれば、空振り三振を奪ったものもありましたが、髙城捕手を信じて腕を振り、総じて低めで勝負できていた証拠でもあります。

もうひとつこの試合で気がついたのは、逆球が少ないこと。さすがに110球を超えた7回には、多少逆球もありましたが、そして確かにワンバウンドもあれば、高めに浮く球もあるのですが、濱口投手はとにかく逆球が少ないです。これも特筆すべきことでしょう。

DeNA浜口、「山口俊の穴」埋めた大活躍の裏にラミレスマジックあり! AERAdot. 石塚隆2017.12.13 16:00

春季キャンプでラミレス監督は濱口投手を高く評価して、大方の低い評価を他所に、次のように語っていたそうです。
「ドラフト1位の浜口遥大には非常に期待をしています〜山口俊の穴は完全に埋まると思っています」
「まず、サウスポーでフォークとチェンジアップの両方を持っている選手は珍しいということ。それにけん制がうまく、クイックモーションに変化を持たせることができ、チームの中ではベスト。また、メンタルが強く、ランナーがいてもボールの質が変わらない。あとはスタミナがあること。100球を超えても147キロのストレートが投げられる」
そして、 

まず、縦への変化のボールが多い浜口に対し、チームのキャッチャーの中でブロッキングが一番うまい高城俊人とコンビを組ませた

とのことです。

下の表は今季の主な投手の成績(DELTAより)です。

2017投手

まず濵口投手のWHIPが悪いのに驚きます。WHIPは1イングあたりの与四球と被安打の合計(WHIP = (与四球 + 被安打) ÷ 投球回)ですが、ウィキペディアによれば、”先発投手であれば1.00未満なら球界を代表するエースとされ、1.20未満ならエース級、逆に1.40を上回ると問題であると言われる。”とあります。そのとおりなら、今永投手とウィーランド投手はエース級、濱口投手はそのWHIPが1.5ですから、大いに問題ありと言うべきなのでしょう。

ただし、WHIPでは単打とホームランが同じ価値として計算されるので、被本塁打の多い投手は、WHIPが示すほどは成績を残せません。残念ながら番長がそうでした。毎年リーグトップクラスのWHIPでしたが、いかんせん被本塁打が多かったです。

濵口投手は、与四球率(BB%=与四球/対戦打者)も他の先発投手陣のほとんどダブルスコアの12.6だし、被打率も先発陣の中ではワーストの井納投手に次ぐ0.252なのですから、WHIPが高くても当たり前です。そしてこれはある程度、大学時代の成績から予想されたことではありました。そのため開幕前の濱口投手を過小評価していたのは、私だけではなかったと思います。

しかし、いくらランナーを出しても、後続を抑えてホームに帰さなければいいのです。そして、 今季の濵口投手にはそれができていました。ラミレス監督の言うとおり、クィックも牽制も上手く、メンタルが強くて、ランナーがいてもボールの質が変わらなかった、ということでしょう。

そして被本塁打が比較的少ないのも良かったですが、何より奪三振能力の高さが光っています。奪三振割合K%の24.9は、先発投手陣の中で最高の数字です。これが、出したランナーを帰さずに済んだ大きな要因のひとつであることは間違いありません。この奪三振能力があれば、来季も今季同様の、あるいはそれ以上の成績が期待できるでしょう。今季の成績は、けして偶然でも運が良かっただけでもないと思われます。

さらに、石田投手は奪三振能力も高く、四球も少ない投手です。今季の成績は、石田投手のポテンシャルを考えるともの足りないものでしたが、来季は必ず今季以上の成績を出してくれるでしょう。

逆に、ウィーランド投手と今永投手は、本来のポテンシャルから見ると、今季やや出来すぎだった部分もあったかも知れません。今永投手は修正能力も高く、まだ伸びしろがありますから心配していませんが、ウィーランド投手については、もちろん来季もかなりの結果を期待できると思いますが、レギュラーシーズン21試合に先発してチームが負けた試合はたった3試合だけというような、今季と同じ成績を期待するのは酷かも知れません。

昨日のトークショーで番長は、石田投手のことはケンタ、今永投手のことはショータと呼んでいましたが、ケンタ、ショータ、ヨータの左腕三兄弟と思ったら、濵口遥大投手の遥大ははヨータではなく、はるひろと読むのですね。いや、そんなことはどうでもいいですが、来季のローテーションの中心は、やはり濵口、石田、今永投手の3人になるでしょう。3人で少なくとも35勝以上を期待したいです。


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今日は番長がMC役になり、石田、今永、桑原選手が語る、トークショーに行ってきました。日頃、試合の観戦がファンの王道、トークショーなどは関心がないかのように振る舞っている私ですが、本音を言うと楽しかったです。いや、参加したくてもできなかった方たちのことを思うと、それも失礼な言い方でした。幸運にも参加できたことを感謝しなければなりません。

番長の話を間近で聞いて、番長に対する敬愛の念がますます深まり、3人の若手選手たちの精神的成長を生で感じて、大満足の1時間半でした。

番長の質問に3選手が答えるかたちのトークショーの他に、Dianaと会場の子供たちをステージに上げてのダンス、3選手による子供たちへミニ野球教室などもあり、もりだくさんのショーでしたが、とくに興味深かったことをひとつ書いておきます。

番長が前もって用意した質問、それぞれの選手が自分で今季一番だった試合はどの試合だったかという問いに対する3人の答えです。

桑原選手は7月19日のヤクルト戦をあげていました。 この試合は、オールスター後の後半戦最初のカードで連勝し、3タテを狙う試合でした。

先発の石田投手は、バレンティン投手のソロホームランによる1失点だけの1点リードで6回まで来ながら、山田選手にソロホームランを許して同点とされます。石田投手は結局6回まで投げてヒットは2本だけでしたが、それがいずれもソロホームランでした。7回にはかつてはバレンティンキラーだった2番手加賀投手がソロホームランを打たれてリードを許します。しかしその裏、倉本選手のもう少しでホームランという当たりのツーベースヒットなどでつくったチャンスに筒香選手が同点タイムリーヒット。

そして8回、2死1・2塁のチャンスに桑原選手がルーキ投手が投じた3球目を打って、左中間を破る2点タイムリースリーベースで勝ち越し。本人によれば、ルーキ投手のストレートが凄すぎて打てないと思い、変化球を待っているところに来たフォークだったとのことです。最後は山﨑投手が締めたこの試合は、後半戦最初のカードに3連勝した試合であり、そして7月の月間MVPとなった桑原選手の絶好調ぶりを象徴する試合でもありました。

来季は背番号も1番となる今日の桑原選手には、心なしか、ちょっと風格のようなものも見られるようになっていました。 

石田投手が選んだのは、9月29日の阪神戦でした。CS出場をかけた最後の10戦の中でも重要な阪神との変則5連戦の、2勝1敗1分で迎えてた5試合目。この日石田投手はランナーは出しながらも、6回まで無失点。戸柱選手のスリーラン、筒香選手のツーランなどでリードしたベイスターズが、7回三上、8回パットン投手が1失点ずつしながらも、9回は山﨑投手が締めて勝利しました。

自らが
「全体的に良かったです。ストレートもしっかりと腕が振れていたので、変化球も活きたと思います。」と語る、本人の今季ベストの投球だったようです。今季開幕投手に指名されながら、その直後から原因不明の腹痛に苦しめられ、故障による離脱も経験した石田投手にとって、期するものがあった試合のようです。

先月11月17日には、繰り返す腹痛の原因である可能性がある虫垂の切除手術も受け、今季は不完全燃焼ながらもセイバーの指標的には他の先発陣には負けていない石田投手は、必ず来季は今季以上の成績をあげてくれるでしょう。

今永投手があげたのは、8月17日の中日戦でした。調子だけならもっと良い試合もあったとのこと。しかし立ち上がり調子が悪かったのに、修正して尻上がりの投球ができ、二桁となる10勝目をあげたこの試合が、自身の選ぶベスト試合とのことでした。

前日は倉本のサヨナラタイムリーで劇的な勝利を飾って迎えた試合。1回表、いきなり先頭の京田選手をヒットで出塁(本人は記憶違いをしていて、京田選手にストレートの四球を出したと言っていました)させるも、後続を打ち取り無失点で切り抜けました。その裏味方が3点を取って先制。

今永投手は毎回のようにヒットを浴びるが連打は許さず7回を投げ切ります。7回裏には、桑原のツーベースでチャンスを作ると田中浩が送りバントを決め、筒香選手のショートゴロで3塁走者・桑原選手が好走塁で生還して追加点。

8回はエスコバー投手が登板しましたが、京田選手の好走塁により1点を許します。さらにゲレーロ選手を迎えて三上投手が登板したところで、嶺井捕手の好送球で盗塁を試みた大島選手を刺してチェンジ。9回は山﨑投手が締めました。

トークショーでは、自分が女性だったらチームの誰と結婚したいかなどという質問もあり、今永投手は、まず「熊原、井納さん以外
」と言って会場の笑いをとった上で、自分より小さい柴田を旦那にして尻に敷きたいとの答。また別のところで、三浦さんから開幕投手について問われ、(ラミレス監督が今季の先発5本柱のうち今永、石田、濱口、ウィーランド投手の中から選ぶと言っているのを受けて)「井納さん以外と言われている」と答えて、また会場から笑いが。ここは笑いを狙ったわけではなかったと思いますが、その場にいなくても、会場にいるどの選手よりも笑いを取ってしまう井納投手も、ある意味凄いです。

三浦投手に、開幕投手をやりたいかと問われ、今永投手は「やりたいです
と即答していました。三浦投手は、もし開幕投手になったら、初球を気をつけろよ。俺は初球でホームランを打たれたとか、俺は7回も負けているから心配するなとかアドバイスというよりジョークを言っていましたが、確かに今永投手の開幕投手の可能性はおおいにあるでしょう。

この10年間の開幕投手は、10人います。毎年違う投手が開幕投手というエース不在状態が、続いていることになります。

08年 寺原隼人
●4回 2安打 3失点
09年 三浦大輔
●7回 5安打 4失点
10年 ランドルフ
●4回 5安打 5失点
11年 山本省吾
-5回 5安打 4失点
12年 高崎健太郎
-6回 3安打 3失点
13年 藤井秀悟
-6回 6安打 2失点
14年 三嶋一輝
●2回 9安打 9失点
15年 久保康友
●4回 3安打 3失点
16年 井納翔一
○7回 3安打 0失点 
17年 石田健大
6回 8安打 3失点 

今永投手が11人目の開幕投手となるのか。そして本当のエース誕生となるのか。今から来季の開幕戦が楽しみです。


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