前回のブログへのコメントで、大和選手は過去3年、ハマスタでの打撃成績が良いというご指摘をいただきました。

確かに今季大和選手にはよく打たれた印象があります。横浜スタジアムでの打率は
.282。甲子園でも.282で、神宮の.421、ナゴヤの.500より低いのですけど。ただ、それにはからくりがあって、ナゴヤでは今季5試合12打席、神宮では7試合20打席しか立っておらず、分母が小さすぎるのです。トータルでも、レギュラーの打者は年間500以上打席に立ちますが、大和選手は今季252打席で、レギュラー選手の半分でした。


今季も大和選手の出場はもちろん甲子園が一番多いのですが、その次に多いのが、ハマスタの
12試合で、甲子園以外で唯一、二桁打席に立った球場です。それでも今季大和選手がハマスタで打ったヒットは11本にすぎません。一昨年はハマスタで.294と言ってもヒットは年間で5本打っただけ。分母が少ないのです。2年前はヒット8本で.276。年間のヒット数が10本あるかないかで、ハマスタが得意と断定していいのかどうか、ちょっと私には疑問なのです。


そしてスイッチヒッターとしての真価が問われるのは来季です。今季大和選手が左打席に立ったのは
158打席。まだ相手チームも、大和選手の左打席での弱点を分析するにはデータが少なすぎました。来季は、相手チームも研究して弱点をついてきます。 


私だって、大和選手の打撃が、来季さらに向上すれば嬉しいです。そして内野手としては年間の半分した出場した経験のない大和選手が、1年間出場を続けられれば。


内野の要であるショートは、コロコロ変えるべきではないと私は思います。かつて大矢監督が、守備では勝るが怪我の多い進藤選手をショートからサードにコンバートし、通年固定できる石井選手をショートにした理由がそれです。
レギュラーの内野手なら1200イニングを守ることになりますが、今季の大和選手はショートで430イニング、セカンドで150イニングぐらいでしょうか。合わせても600イニングに届きません。年間の半分しか守っていないのです。

レギュラーは、少しぐらいの故障や不調があっても、試合に出続けなければなりません。不調のときにも同じようなプレーをして数字を残せるかどうか、大和選手にはそのことも問われることになります。

余談になりますが、それにしても30歳直前になってスイッチヒッターに転向した選手は記憶にありません。最近はスィッチヒッター自体が少なくなっていますが、横浜でプロに入ってからスイッチに挑戦した選手というと、
屋鋪選手と高木豊選手が思い出されます。屋鋪選手はプロに入った直後にスッチに転向したと記憶していますが、最後まで左打席のスィングがぎこちなかったような印象があるため、私の勘違いかも知れません。高木豊選手も2年目ですか、スッチに挑戦しましたが、すぐに左打席で左投手も打てることを証明して、立ち消えになりました。


そのきっかけひとつが、ご記憶の方はもう少ないかも知れませんが、同点の
9回裏2死満塁のチャンスで、相手は左投手。スイッチに転向していた高木選手は当然右打席に立つと思いきや、なぜか左打席に立ちます。そして何をやったかというと、セーフティスクイズです。見事に成功してサヨナラ勝ち。これで高木選手のファンになった方も当時はたくさんいたと思います。


話を戻します。出場機会を求めて外野に挑戦すれば、ゴールデングラブのセンターになり、右投手対策にスィッチヒッターに転向すれば、すぐに
.280の打率を残す大和選手は、才能もあるでしょうが、努力も並大抵のものではなかったでしょう。そしてその努力で、私の不安など吹き飛ばすような活躍を、来季見せてくれることを期待します。 


しかし、努力と言えば、倉本選手だって、
1年目.208だった打率を2年目に.294まで上げたことには、大変な努力が必要だったと思います。その2年目も終盤は、相手の研究もあったでしょうし、流し打ちに拘りすぎて、ポイントがだんだん近くなり、最後はことごとく振り遅れて3塁線方向へのファウルになってしまい、ずっとキープしていた3割も守れなかったため、秋季キャンプからさらなる打撃改造に挑戦しました。


昨年の秋季キャンプは、毎日動画配信がありましたが、そこで見て忘れられないのは、すべての選手が引き上げてしまったあとまで倉本選手がひとり残って、吉見打撃投手につきあってもらい、暗くなってボールが見えなくなるまで、打撃練習を続けていた姿です。今年の春先は、まだ完成していなかった新打法も、夏からは安定してきました。倉本選手は確かに器用な選手ではないかも知れませんが、その努力には見るべきものがあります。この努力がある限り、倉本選手には成長があると私は信じています。
 


しかしプロは、ポテンシャルがあっても、どんなに努力をしていても、結果がすべての世界です。大和選手も倉本選手も、結果を出すために最大の努力を行える選手です。あとは、春季キャンプからオープン戦にかけて、彼らがどんな結果を示してくれるかです。楽しみにしようと思います。


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