今年も残り僅かになったが、トレード成績はいかがだろうか?。私は昔からトレード成績を考える時あるライバルを基準にしている。それはパッシブ・ファンドと同じで、株価指数である(笑)。
昔は日経平均という株を買うことは出来ない、などとされていたが今はETFがある。ほぼ日経平均という株を買えることに等しいと思う。システムトレードは言ってみればアクティブ・ファンドのようなものなので、利益目標とすれば、

・ベンチマークがプラスの時は少しでもアウトパフォームする。
・マイナスの時でも少なくともプラスにする。

という目標を最低限達成したい。

というわけで今年のライバルはいうと、

・大発会が19298.68
・先週末で22681.43

3382.75の上昇であり、年初からは17.53%の上昇ということになる。

つまりシステムトレードで使う資金であくせくトレードなどせず、全額、黙って、ETFに投資して、アホールドしていれば17.53%儲かっている、ということになる。

日々あ〜でもない、こ〜でもないと悩み、また毎日引け後には青くなったり赤くなったりしている以上、この数字だけは越えなければならないように思う(笑)。

最近の全シ連マンガ、あるいはコラムで書かれているトレード競争について、あくまで"ネタ"ということを承知のうえで、書いてみる(笑)。

さて全シ連第44話で4月から9月までの半年間利益の結果が明らかにされている。総利益の結果だが約6倍の差がある。オオウチさんと大内さんが同じトレーダーだとしたなら、オオウチさんは資金1,000万円として、不明なのは元支部長である。仮に資金100万円なら(そんなことはないとは思うが・・・笑)、逆に元支部長の勝ちとも言えるかもしれない。つまり総利益の競争では資金の多いほうが当然有利なのであまり意味がない。ただし利益率だけの競争では今度は資金力が大きいほど不利なのでこれも意味がない。意味があるのはまったく同じ、あるいは同じような資金でトレードする場合だけである。これは自分と他者を比較する時も同じであり、自分と"同じような"資金力のトレーダーと比較しないとおかしなことを考えてしまうことになると思う。

さて一応オオウチさんと元支部長が同じようなトレード資金だったとする。これで6倍の違いはやはり完全に優劣がついていると思わざるを得ない。リスクのとり方が違うということもあったが、株の場合最大レバレッジは2.5倍から3.0倍である。つまりこれ以下の差ならシステムは同じままでも単純にリスクのとり方を変えて(現物専門を信用にするなど)逆転可能かもしれない。しかしこれ以上の差となるとシステムそのものの優劣の違いが(ただしこの半年間での優劣にすぎないが)結果になっているということになる。

なお使うシステムがオリジナルか否かについても全シ連マンガで書かれていた。これは人によってかなり違うとは思うが、私はオリジナルだから良いとはまったく考えていない。儲かるシステムが良いシステムというだけのことだと思う。そもそも株価がなぜ上がるかというと、売りたい人がいなくなれば少なくとも下がることはない。だから買いなら売りたい人が少なくなるところを狙えば良いということになる。ナイフ掴みは下がりすぎて売りたい人がいなくなるタイミングを狙うものだし、押し目買いは利益を確定したい人がほとんど売ってしまったタイミングということになると思う。または何らかの好材料が突然表面化し、いち早くそれを知った人が買ったタイミングを探し、乗り遅れた人があわてて買うことを期待して仕掛けるものとか、このあたりが買いで儲かりやすいということになると思う。あとはこのタイミングを何らかの定量的な数値でどう判断するかの違い程度だと思う。それ以外にも何とかアノマリー等を利用することもあるかもしれないが、これは基本システムの成績をさらに向上させるための派生的な要素だと思っている。つまり基本は人マネだろうと何の問題もないということになるし、上に書いたようなタイミングを狙うようなものなら、どこかで誰かが公開したから儲かるはずが儲からなくなるというようなものではないと思っている。ただし本等で知ったものばかりを使っているが、仕掛けも手仕舞いもオリジナルと同じようにしているものはひとつもない。また仕掛けはまだしも手仕舞いを工夫することはあるポリシーから私はまったくやらない。まあ結論はシステムには特許権というものが無い以上オリジナルである必要も優位性もないということになり、儲かればそれが良いシステムという単純なことになる(笑)。

さて元支部長のシステムはまったくわからないが、オオウチさんが大内さんと同じなら大内さんは資産グラフと詳しいシステム内容やトレード履歴を日々公開してくださっている。資産グラフを見ると、4月なかば、6月初め、あるいは8月の急回復などの急上昇が目に付く。こういうグラフになるのはある手法が思い当たる。この違いがオオウチさんと元支部長のシステムの大きな違いなのだと思う。全シ連マンガでも
「オオウチとオレでひとつ決定的に違うのはリスクの取り方だ。ヤツは行くときはしっかり行ってる」と元支部長が発言されている。この"リスクを取るときは取る"についてさらにフルスロットルという言葉を書かれている。あまり詳しく書くといろいろ問題もありそうだが(笑)このあたりのことから推測すると、あくまで概念としてはリバースフルスロットルとでもいうべき指標で(当然使うテクニカル条件は本来のフルスロットルとは異なると思う)、あるシステムのリスクを単純に変動させるのではなくタイミング指標として使うようなシステムを使っているということなのだと思う。

これに対し元支部長はこのようなシステムに特有のある大きな問題、ファットテール現象への警戒からこの種のシステムを使っていないという違いが結果の大きな違いにつながったように思う。

全シ連コラムにもあったように、長期であればあるほど真の実力が表れ。短期であればあるほどツキや運といった偶然の比率が高くなることは確かである。今回の結果が偶然の要素が大きいのかそれとも十分真の実力が表れたものなのかは、数年後に初めてわかることだと思う。

なお、あくまでネタを材料に書いたことなので、こちらも半分はネタということで受け止めていただければと思う。

ざっと読んだ限りは、破産確率をシミュレーションした内容だと思う。

破産確率に関係する因子は、
1.勝率
2.PRつまり損益レシオ
ここまでは簡易的な数表もよくあるので知っている方も多いと思う。ところがもっとも大きく影響する因子がもうひとつある。それは、
3.賭け率
大きく張れば破産確率は高まり小さく張れば低くなる、というあたりまえのことだが、コラムはこの三番目の因子に焦点を当てたもののように思う。

ここまでのところで、?と思う方もいるかもしれない。それは破産確率にはバラツキの因子はまったく含まれていないことである。バラツキが大きかろうが小さかろうが破産確率は変わらない。しかしバラツキが大きいということは、1.と2.の変動に大きく関与する。つまりバラツキが大きいなら勝率や損益レシオも安定せず、良い方向に変動した時には破産確率はごく小さくなり、逆なら一気に悪化するということになる。したがって、あるケースでは1.や2.が本来の数値よりかなり良くなることも十分予想できる。これが安定、不安定の影響ということになり、"ツキ"あるいは"運・不運"ということになるように思う。

さて賭け事にはある鉄則がある。それは期待値がマイナスであればあるほど短期決戦を挑む。あるいは実力がないほど短期決戦を挑むということ。例えばマージャン。実力上位の人に長期で勝負すればほぼ確実に負ける。しかし半荘1〜2回程度ならド初心者が実力者に勝つことだってある。単にツキと運だけで。

システムトレードも同じだと考えるなら、怪しいシステムほど短期勝負、信頼できるシステムほど長期勝負ということになる。また株は買いと売りの不均衡もあり基本的にゼロサムではない。プラスサムの時だけ勝負すればさらにツキを味方にできるだろう。そういう時ならカーブフィッティングなどまったく心配する必要もない。なにしろプラスサムなのだからプラスの側で参加すれば良いだけのことになる。

破産確率に話を戻すと、先物などと株を比べて株が難易度が高い要素がひとつだけある。それはコラムでも指摘されている破産確率に大きく関与する因子、賭け率の変動である。コラムではポジションサイズ、つまり銘柄あたりどれだけの株数をトレードするのかとされているが、先物などはこれで十分であるが、ほとんどの株のシステムではそうはいかない。それは銘柄あたりのポジションサイズが小さくても、1〜2銘柄トレードするのと10銘柄ぐらいトレードするのとではまったく賭け率が違ってくるからである。100万円で1銘柄と30万円で5銘柄では後者のほうが破産確率は大きくなる。つまり銘柄あたりのポジションサイズではなく、資金あたりのエクスポージャサイズで考える必要があるということになる。そうするとこの場合の賭け率の変動がもっとも大きくなるようなシステムが思い当たる。それは、シグナル数の変動が大きく、普通はなかなか約定しないようなもので、市場全体が変動すると一気に約定してしまうようなシステムである。これは約定率が一定でもほぼシグナル数に比例して仕掛けるようなものも同じになる。代表的なものはナイフ掴み逆張りである。株のナイフ掴み逆張りはこの賭け率の変動がもっとも大きなシステムと言えると思う。したがってこの破産確率という観点からはもっとも難易度の高いシステムと言えるし、初心者が安易に手を出すべきシステムではないということになる。

破産確率という観点からの感想をいろいろ書いたが、株のシステムトレードは先物やFXよりもはるかに難しいシステムと言えるかとも思う。ルールによっても異なるとは思うが、賭け率という意味で重要なのは、銘柄あたりのポジションサイズではなく、資金あたりのエクスポージャサイズであり、このエクスポージャサイズのコントロールがかなり難しいと思えるからである。

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