いろいろ書いたので私自身の戦略評価を書いてみようと思う。支部長の表をそのまま使わせていただく。

トータル系
・総損益 まったく気にしない
・総トレード数 ちょっとは気にする

最大最小系
・最大連勝 まあまあ気にする
・最大連敗 かなり気にする
・最大ドローダウン期間 あまり気にしない
・最大ドローダウン あまり気にしない

平均、分散系
・平均損益(期待値) かなり気にする
・平均保有期間 作る時点でわかっているから気にしない
・損益標準偏差 ある理由からまったく気にしない
・(平均損失) おおいに気にする

比率系
・勝率 かなり気にするが作る前からある程度は意図している
・ペイオフレシオ ちょっとは気にするが平均損失だけを知れば済むこと
・平均損益÷損益標準偏差 シャープレシオのことだろうがまったく気にしない
・プロフィットファクター 株ではまったく気にしない、期待値で十分代用可能だから

私の場合ほとんどの項目はルールを作る段階で予測できることだと思っている。つまり勝率と期待値とあとは平均損失さえわかればそれで十分ということになる。ルール作りの基礎となる傾向分析は勝率と期待値だけしか見ない。追記すると私の場合検証のための累積イザナミ稼働時間としてはこちらのほうが圧倒的に長いはず。何とかマニアという言い方をするなら、私はルール作りマニアではなく傾向分析マニアということになる。なにしろ使う戦略の絶対条件には"自分の好み"というわけのわからない項目をクリアしなければならず、数少ない戦略だけで生き残るためには傾向分析がきわめて重要であり、戦略自体の評価はその確認のためにすぎないとも言えるかもしれない。あとは私だけだと思うがDDに関することはほとんど気にしない。ただひとつ気にするのはそれがどういう時期にどういう銘柄群で生じているかだけである。つまり損益グラフは重視する。ただしこれを滑らかなものにしようなどとは考えず、単純にどういう時に儲かりどういう時に損になるかだけを知るためということになる。

こうやって書くと初級者なりのおかしなルール作りの考えというようにも思うが、あらゆる戦略評価指標で高い数値かつバランスのとれた優秀な戦略の結果が前回書いたようなものだとすると、今のような弱小資金の個人トレーダーである限り、かなり不遜な言い方になるが上級者になろうと努力する必要もそれほど感じない。しかしこれが1億円オーバーの資金ともなればまったく違ってくるかもしれない。そうなったらこういう指標を隅から隅まで吟味せざるを得ないだろうなとも思う。ただし私には一生縁のない話だろうけど(笑)。

かつてこういうことを書くとどういうわけか個人のトレーダーの方とは思えないようなコメントも混じっていたのでもう書くのはやめようと思っていたが、今回の全シ連の感想からどうしても書いておきたくなったので書くことにする。

私が思うに株のシステムで重要なことは、期待値でもなければ勝率でもなく、ましてや平均年利や最大DDなどでもない。トレード数でもPFでもPRでもない。あるたったひとつの条件を満足していないならそんな数値はどうでも良いことなのだと思う。

例のサイトのここ1年間の平均を算出してみた。対象は公開後少なくとも1年は経過しているものとした。公開前のデータはほとんど参考にならないだろうから。したがって期間は2016年2月1日から2017年1月31日までの公開後のデータということになる。この期間の月間利益率を単純に積算する。この条件ではデータ数は68となっているようだ。そのなかで月間損益の年度合計がプラスだったものが54.4%という結果になっている。そして全単純平均は-1.95%、つまりトントンである。なお同様の計算による同期間の日経平均は+10%だったようだ。

これらはすべてシステムそのものの能力(?)評価基準では良い数値のものばかりだと思う。そうでないと・・・・だろうから。2~3か月程度の落ち込みならまだしもおそらくそれまで一度も年度マイナスがないと思える"優秀なルール"でなぜこうなってしまうのだろうか。

ちなみに、単純に25日高値を逆指値で仕掛け、手仕舞いはイザナミ標準のものを使った順張り、同様に押し目と思えるものを単純に成行で仕掛け、手仕舞いは同じくイザナミ標準のものを使った逆張り1、そして手法そのものはシステムトレーダーなら誰でも知っていると思えるあの売られすぎたものを単純に買う仕掛けで、手仕舞いだけは同じイザナミ標準のものを使った逆張り2の同じ期間でのバックテストデータはこうなっている。
20170228-001
20170228-002
20170228-003
2016年はシステムトレード上級者にとっては難しい年だったらしいので、上級者の方々が作ったルールだからなのもかもしれないし、またルールの公開により多大なマーケットインパクトなるもののために儲かるはずが儲からなくなったのかもしれない。本当のところがどうなのかはわからないが、私にはどうしても過去データでのシステム評価指標の数値だけではあまり意味がないということだけは確かのように思えてならない。

パット見の感想など。

具体的な評価基準表があったが、そこにはもっとも重要なことが・・・なかったように思う。
それをあからさまに書いてしまうといろいろカドが立ちそうなので控えておくが(笑)、私の場合はある戦略(という言葉を使っておく)とある戦略の優劣を比較することもないし、どちらの戦略を使うかを迷うこともない。最適化という条件の調整は実際にトレードして新たに気がついたことが条件として使えるかどうかを過去のデータで再確認するというだけということになる。これは評価指標でどう改善したかというより自分の好みに合うかどうかというほうが近い。したがってDDが大きくなってもPRが低下してもその条件を採用することもある。
ひとつだけ言えることは戦略の優劣比較だけなら仮にその選択を間違えたとてもDDが多少大きくなったり、利益率が多少小さくなったりするだけだろうと思うし、こういう性能の比較は戦略そのものの性能指標の数値そのものが重要という方以外はそれほど重要なことではないとも思う。

できれば私が思うもっとも大事なことあたりを支部長の経験も含めて少しだけでも書いて欲しかったように思うが、さすがにこのあたりでやめておく(笑)。

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