前々回のごく平凡なルールが、2013年以降とはいえ年利ほぼ100%オーバーのルールに豹変したからくりを書いておく。

まずバックテストの数値、つまりもとのルールの期待値や勝率、そしてトレード回数まではまったく同じである。したがってルールを改善したとか、条件を最適化したとかそういうことは一切やっていない。

またルールそのものは平凡な順張りと逆張りそれぞれ2個ずつである。つまり合計4個のルールの複合ルールである。ただし保有期間は若干長めである。よく保有期間と期待値の比率で考えると思うが、このルールではあまり考えていない。例えば保有期間1日で期待値1.0%と保有期間2日で期待値1.5%なら前者のほうが良さそうに思える。確かにトレードの確実性という意味ではそうかもしれないが、別な意味では後者のほうが良い場合もある。

ルールそのものは何も変えていないので、変えているのは最適分散部分だけということになる。

この最適分散部分をどう変えたかについて。

・ルールの順番
何も考えない順番→期間期待値の大きなルール順に上位に
これは、以下の設定と併用し、
損益にルールの順番が影響しない→ルールの順番が損益に大きく関係する
としたことになる。

・資金設定-1
銘柄上限30万円→銘柄金額中心を50万円&上下プラマイ25万円

・資金設定-2
全ルール均等に銘柄数指定→銘柄数指定なし

・資金設定-3
かなり適当な優先順位→翌日ギャップ率で指定(このため8:55あたりの板確認が必要となる)

これだけである。つまり
1.もっとも期待値が高いルールから優先的に、
2.約定しやすくかつ期待値が高くなるような順番で、
3.資金余力いっぱいまで注文し、
4.もし注文余力が残っていたら期待値次位のルールに同じように振り分ける
ということをしていることになる。
詳しく確認していないが、もしかしたらほとんど期待値最上位のルールだけで下位のルールではまったくトレードしていない損益になっているかもしれない。

ということだが、私が実際に実弾で運用する条件は前回のものではなく前々回のショボイ利益率のほうである。なぜそうなのかはいろいろカドが立ちそうなのであえて書かないが、少なくとも過去の最大ドローダウンがどうとかということではない。端的に言うなら前回のものが過去の統計を完全に信頼して最適化したものということになり、前々回は統計値をそれほど信頼しておらず、今後の変動に広く対応したいという意図からということになる。ただしバックテストは何も変えていないのでルールそのもののコンセプトもその統計の結果も、つまりこれから儲かるか儲からないかだけは完全に信頼して実弾投入するということにはなる。しかも前々回書いたように、全期間ではまったく通用しないようなルールでもである(笑)。

システムトレードはコツコツだけど大きな利益は望めない、裁量トレードははまれば大きな利益が期待できる、とされることが多い。でもこういう場合裁量は専業に近い、つまりザラバを監視できるような場合で、システムトレードは完全に前日注文で行うような場合で比較していることが多いような気がする。これではそもそもトレード回数が違うので比較にならない。もし同じ条件、例えばすべて完全に前日注文でトレードするとして、裁量で銘柄を選択するのとシステムルールで選択するのとではそれほど大きな違いがあるとは私には思えない。また、完全に適当な銘柄を選んだとしても何連勝も何十連勝もする人は確率を考えれば確実に存在することになる。こういう幸運の星の元に生まれた裁量トレーダーとシステムトレーダーを比較するというのは、さきほど場合の平均的なトレーダーと最高に運に恵まれたトレーダーを比較しているだけのような気がする(笑)。これでは最初から土俵が違うので比較することそのものに意味がないように思う。

とはいえ、普通にルールを作るとせいぜい年利数十%ぐらいになるのがほとんどだと思う。しかしちょっとだけ工夫すると(かどうかはわからないが・・・笑)年利100%程度なら何とかなるという例を。

ルールは今週から投入した新ルール。資金は同じ300万円でレバは3.0。条件その他はまったく同じだが、完全に前夜に注文することはできない。しかし8:55の板を監視する程度で十分同じになるとは思う。そして最適分散はイザナミのデフォルトに近い設定を使う。たったこれだけで、このぐらいにはなる(笑)。なお当然ながら、単利-通年であり複利ではない。ただし35%ぐらいのDDを覚悟しなければならないが(笑)。
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何を言いたいかというと、システムトレードだからコツコツしかないというのは、ルールの問題ではなく(シグナル数など多少は影響があるが)どのように資金投入するかの問題のほうがはるかに大きいように思うということである。それでも年利500~1000%なんていうのは3倍のレバ程度ではさすがに苦しいとは思うし、私のルール作りの力量ではカーブフィッティングしまっくても難しい(笑)。

3連休で新ルールを作った。
対象は新興専門、つまりマザーズ&ジャスダック銘柄のみ。理由は個人が中心だから(笑)。東証2部はわけあって除外。
手仕舞いは、これまでよりかなり長めにしてみた。構成はシンプルに順張りと逆張りとしたが、順張りのスリッページの影響を緩和するために長めの保有期間にしたという意図もある。

資金は300万円だが仕掛けも手仕舞いもすべてイザナミの指示通りトレードするつもりである。つまりすべて前夜に注文は完結し、当日は何が起こっても何もしないようにする。このためメイン証券とはまったく別の口座でトレードし、そのための注文ファイルも作成した。

さて損益グラフだが、去年からなら。
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まずまずのグラフにはなっているのではないかと思う。

ところが全期間では。なお全期間と言ってもマザーズ指数も使っているので2004年からである。
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誰もこんなものは使いたいと思わないだろう。だからこそ良いと思っている。
そして2010年まで低迷している理由も2013年から急激に良化している理由も自分のなかでは説明がつくと考えているのでこのまま使うことにした。それはこのルールについてはこのあたりの低迷期間でも何とかみられるようにすることが、近い将来にあまり役に立つとは思っていないからということになる。当然それが正しいか間違いかは神のみぞ知るだが、少なくとも似たようなルールを使う競合者が少ないだろうということはある(笑)。

なお手動で口座にアクセスすることは注文エラーなどよほどのことがない限りしないつもり。これは途中の残高は見ないようにするためであり、当然イザナミの損益グラフも今後見ない。このため実際に日々どうなっているかは私もよくわからないということになり、これも今回の目的のひとつだが、年末には確認するつもり。

一応疑似完全自動トレードの取っ掛かりのつもりである。

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