私は昔から逆張り屋であり、イザナミ購入以前からシステムトレードを行ってきた。しかしイザナミを購入して大きく変化したことがある。それは月次勝率である。購入以前は年に3〜4ヶ月ほどは負け、残りの勝ち月で年間トータルをプラスにする、というような年ばかりだった。これは大負けした2009年でもほぼ同じである。この月次勝率は贔屓目に見れば平均的なシステムトレーダーと言えるのではないかと思う。これが2012年暮れにイザナミを購入してから激変した。年にひと月負けるか、あるいは年間まったく負けなしぐらいになった。もちろん相場が良いということがもっとも大きいとは思うが、それ以外にも明確な理由があると思うので、それについて。

最近株でも自動売買というものが目に付くようになったが、それを実現するだけでもかなりの費用がかかるように思う。これに比べFXなどはMT4という無料のプラットフォームがある。私も一時期MT4で自動売買を行ったことがあるが、本当に楽ちんである。ただこのMT4の自動売買で気がついたことがある。それは注文方法に関してなのだが、ある日の現在値が110円だとして109.90円の指値注文をする場合、通常なら109.90円指値とする。ところがMT4の場合どういうわけか109.90円の指値注文よりMT4で109.90ASKとなったら成行オーダーとしたほうが良い場合があるということである。そして株もそうだがFXでも前受け制である。つまり該当注文の余力がなければ注文そのものが通らない。つまり複数の注文を入れれば入れるほど余力を圧迫する。

同じようなことが株でもあり、株のほうがはるかに問題が大きい。なぜならレバレッジが株では3倍程度しか使えないからである。レバレッジについては賛否両論あるだろうし、一般には借金して株を買うというイメージだと思うので危険なものと思われがちだが、注文余力を大きくできるという利点がある。ただしそれでも3倍程度でしかない。

普通に逆張りルールを考えるとき、いくら期待値や勝率が高くても、たまにしかシグナルが出ないものや(これはナイフ掴み系)、さっぱり成立しないようなものは、敬遠される傾向にあるように思う(当然損益グラフも見られるようにはならない)。そうするとナイフ掴み系でも何とかシグナルが多くなるようにしたり、できるだけ仕掛けが成立するようにしたくなる。そうするとルールの条件のほうで何とかしようとしがちだと思う。いわゆる上がる株を、あるいは過去に上がった株を何とか選びだそうということになる。成行で(あるいはそれに近い仕掛けで)買っても儲かる銘柄、つまりできるだけ確実に買えるような条件で仕掛けても上がる銘柄(正しくは過去には上がった銘柄)だけを選び出すこと、またそういうベストなタイミングを探し当てる条件の優劣が逆張りルールの優劣ということになると思う。しかし、実は'ある要素'さえ気にしなければ、これらはそれほど重要ではなくなる。そしてこれは短期であればあるほどその傾向は強くなる。つまり株の逆張りシステムでは結果に大きな影響を与える'ある要素'があることになる。それは期待値でも勝率でも損益レシオでもない。

イザナミユーザーはワンクリック一括発注ツールを無料で使える。これは日々のシグナルを自動で注文してくれるツールである。これにより注文時の入力ミスがなくなる、あるいは裁量による取捨選択の迷いがなくなる(意図して取捨選択はもちろん可能)、などなどのメリットがあるので使っている方も多いと思う。私も使ってみた。それまでExcelのマクロ機能は知っていたが(ただし自動記録でマクロを作り、それを修正して使う程度だった・・・笑)、ブラウザを操作できるとは知らなかったのでこれは目から鱗だった。こうなるとあることをやりたいと思うようになったのだが、残念ながら当時の発注ツールはマクロ非公開。しかしExcelによるブラウザ制御のキーとなるマクロを公開&解説(この解説が重要!)してくださっている先人の方々や、自動注文のファイルを無償公開してくださっていたアイアン鉄さん、時々起こるエラーに悩んでいたのだが、同じような不具合を解決するためのマクロを公開してくださった新米ママさん、この方々のおかげで苦労しつつも何とか自力で作り上げることができた。特に同じイザナミユーザーのこのお二人には感謝してもしきれないと思っている。

冒頭、イザナミ購入後月次勝率が格段に高くなったことを書いた。この要因としてはイザナミという思いついた時にすぐに使えるツールでいろいろな傾向を分析し、それをトレードに活かすようにできたことも大きかったとは思うが、それと同じぐらいこうして作り上げた自動注文ファイルによって(私の場合は新規注文だけなので自動売買ではない)、この'ある要素'をほとんど気にしなくても良くなったことも大きいと思っている。

そして、この'ある要素'とは約定率である。