覇権というのはどの組織でも必然的に移動してしまうものなのです。



人類の歴史をみれば、一定の組織が永遠に勝ち続けることはあり得ない。 


例えば、当初どんな栄華にあふれた王朝であっても、必ず倒されて違う組織にとって代わるのが必然のようです。


ことは空手の組織でも同様です。

極真会館の第1回世界大会から第2回世界大会においては、最強の外国はアメリカでした。

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しかし、覇権は長くは続かず、第2回のあたりからイギリスを中心としたヨーロッパ勢が台頭してきて、第3回あたりではもうその繁栄は感じれなかったですね。


もうアメリカの出番はない、といった感じになりました。


極真史上最速の一本勝ち(=4秒)を出したのは、この大会に出場したイギリスグレン.シャープでした。 そして、このあたりからブラジルの台頭が見えるようになりました。

やはりイギリスが台頭し、第4回においてはイギリスの活躍が目覚ましく、2人のベスト8入りを果たしたのでした。 そしてイギリスの繁栄もここで終わりといった感じでした。

次の第5回世界大会では、イギリス人は誰も入賞できず、このあたりからブラジル人のレベルアップがはかられだしたのですね。

フランシスコ.フィリォが、第4回大会で準優勝したアンディ.フグに一本勝ちし、次の試合で元全日本チャンピオンの八巻建志と延長3回を戦い敗れるも、その戦いぶりに誰もが脅威に映ったのでした。

フィリョ

フランシスコ.フィリォ

そして、次の第6回世界大会では、そのフィリォをはじめ計3人ブラジル人が入賞し、次の第7回世界大会では、ついにフィリォが極真史上初の外国人として優勝するのです。

この時は、同時にこんにちのロシアの台頭を促す兆候として、アレキサンダー.ピッチクノフ3位に入賞。

これに勇気づけられ、急激なロシア人レベルのベースアップがなされ、次の第8回世界大会では、木山仁が日本の王座を復権さすのに成功するも、セルゲイ.プレカノフ準優勝したのを皮切りに3人のロシア人が入賞しました。

次の第9回世界大会では、ぶっちぎりでエウェルトン.テイシェイラ(ブラジル)がブラジルの復権を果たすのに成功したのです。


この時に、日本人選手で入賞を果たしのは1人のみで、アルメニアやスペイン、チェコなど初入賞を果たした国の選手が多く出ました。


次の第10回世界大会では、タリエル.ニコラシビリ(ロシア)が優勝したのみならず、ロシアが史上初の4人入賞を果たしたのでした。

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タリエル.ニコラシビリ

そして同時に、ブルガリアやウクライナといった史上初の入賞国も出たのでした。

そして次の第11回世界大会でもロシアン旋風はやまず、またも4人の入賞者を出しました。

そして、ノーマークに近かったブルガリアからザハリ.ダミヤノフが優勝するのです。

また、フランスも史上初の入賞者を出すことになったのですね。



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準優勝したジマ.ベルコジャ(フランス 右)

しかしあれほどの脅威国になったブラジルからはこの大会では、1人が3回戦まで進むも負け、あと全員は1回戦負けという信じれない結果になりました。



覇権は必ず移動するのは真理であるけれどもここまで…と思わざるを得なかったのですね。

あのフランシスコ.フィリォグラウべ.フェイトーザエウェルトン.テイシェイラを生み出した国がここまで落ちぶれるか…と肩を落とすような現象ですね。

しかし脅威なのは衰えぬロシアン旋風の威力ですね。

第10回世界大会で4人の入賞者を出し、続けて第11回世界大会でも4人の入賞者…これこそが脅威ですね。

この威力は次の世界大会でも衰えを見せないでしょう。

あとあとが怖いですね。

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ここで、なぜ覇権が他に移動してしまうのか?



という疑問と、

なぜこのように覇権が維持できるのか?

という2つの疑問がわきますね。

これを以下見ていきたいですね。

まずありきたりなことですが、空手というのは修練をおこなわなければ強くはなれません。

表向きの態度は淡々としていれど、その生活の裏には驚異的な修練をおこなってきたという面があるのですね。

確かに、ブラジルの練習内容は、一般部の稽古でも他の支部よりもきついです。

それだけを見ると、「さすがにこの内容なら強くはなれるは!」と驚嘆してしまいます。

それゆえに、「これだけをすれば強くなれるんだ!」という誤解をしてしまうのですね多くの人が。

それで、みんなでやる合同稽古をやるだけで満足してしまう。

しかし、それだけでは強くなれません。

その強くなった人の表向きのだけでなく、普段日常でやっている稽古内容の裏まで真似しなくては!

例えば、第7回世界大会(松井派)で優勝したフランシスコ.フィリォの週間の日課を以下列挙してみましょう。



月曜 9:00~12:30                公園までランニング(往復6キロ)、100メートルダッシュ、ウサギ跳び    

15:00~17:00     ウェイトトレーニング    

18:00~19:30     稽古指導    

20:00~21:30     稽古指導



火曜 

10:00~12:00     磯部師範とマンツーマントレーニング     

15:00~16:30     稽古指導    

17:30~18:30     稽古指導    

19:00~20:00     プール



水曜 

9:30~12:30     世界大会代表選手と合同稽古    

15:00~17:00     ウェイトトレーニング    

18:00~19:30     稽古指導    

20:00~21:30     稽古指導



木曜 

15:00~16:30     稽古指導    

17:30~18:30     ミット打ち    

19:00~20:00     プール



金曜 

14:30~16:30     世界大会代表選手と合同稽古    

18:30~20:00     稽古指導    

20:30~21:30     世界大会代表選手と組手



土曜 10:00~11:30     稽古指導    

12:00~13:30     磯部師範とマンツーマントレーニング    

15:00~17:00     ウェイトトレーニング



日曜 完全休養 



その他、月金は土手を200メートル うさぎ跳びやダッシュで1時間 水曜 10キロラニング うさぎ跳び 1時間半 こういった事も悠然とフィリォはこなしていたのですね。

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これだけのことを悠然と行うまでになったからこそフィリォはあれだけの実力をつけることができたのだといえましょう。

決して合同稽古だけをこなして、ちょっと自主練しただけで強くなれたわけではないのです。

確かに、先にも書いたように、合同稽古の内容すらも、ブラジルのはきついです。

ゆえにこれだけすれば…という誤解を多くの人に与えてしまうのですね。

それでその支部の弱体化が起きてしまう。

今回の松井派の世界大会でのブラジルの選手の衰退ぶりは目を覆いたくなるほどでした。

それだけでなく、国のみならず国内でもやはり弱体化していくパターンは散見されますね。

過去に何人もの世界大会代表を送り込んだ有名な支部があるけれども、今はその支部からのウェイト制での入賞者もままならない…こういうパターンは多くあります。

その弱体化の理由を、当の支部長や道場責任者はわからない。

真剣に指導しているつもりが、なぜかやる気が出ない人が多くなってしまう。

それは、その支部から出た有力選手のやってきたメニューを提示することもなければ、そのモチベーションのバックグランドも教えることもなくなってしまうからですね。

そのことになかなか気づかない。

気づくことができない。

有力選手を出すことに成功したことで、そこが見えなくなって、「こんなことがわからないのか?」という気分になってしまう。

しかし、もっと奥深く見てみれば、「こんなこと言わなくてもわかるだろう!」というようなことが、道場全体のモチベーションを上げ、更には選手のレベルアップにつながることである場合がほとんどなんですね。

しかし、その「こんなこと…」ということを教えないがために、支部の弱体化が始まってしまうのです。 しかし、空手においてモチベーションを上げることは全然難しくないのです。

そこを難しく難しい印象を与えることで、更に遠ざかってしまうということをわかってほしいのですね。

それは成功者たちの、心のモチベーションを上げていた方法を真似することから始まるのではないでしょうか?

それもまた難しいことでもなんでもないのです。

小学生でもできることのなのです。

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そこを用心していきましょう。

また支部の運営の携わる人だけでなく、当の稽古する人たちも、しなくてはならないことはあります。

それは、誰もが「自分でも強くなれるんだ!」という勇気を多くの道場性に与えていくことですね。 テクの詳細を細かく細かく詳説するだけで他のことを教えない。

そのことで、人に難しく難しい印象を与えてしまうということを覚えておいてほしいことですね。

そういった事のほとんどは、実際のスパーリングで体感し、体得することで解消できると私は思います。 テクの力学など、高校生レベルのことであると思いますし、そんなに難しいことではないと思います。

それが、有力支部の人であろうと、有力支部の人でなかろうと大事なことであると思います。

こういった努力を重ねることで、有力支部の覇権を維持することにもつながりますし、有力支部でない支部もこれから有力支部になりうる要件であると思います。

その際に、参考になるのが以下の冊子であると思います。

興味のある方には是非とも読んでほしい冊子です。

どうぞよろしく。



http://karate-rush.info/index.html

また最近、私は空手家のためのサプリを中心としたサイトを立ち上げました。

どのようなサプリを、どのようなタイミングで、どれくらい摂るべきか…そういった事を、つまびらかに説明しています。

その名も『カモン!空手マン』です。

今のご時世、プロテインを筆頭にサプリを摂らずに、空手で戦うための身体を作ることなど不可能です。 絶対に強くありたい方は必見のサイトです。

どうぞよろしく!



http://karatemen.grupo.jp/index

今回はこれにて終了します。

ここまでの精読に感謝いたします。

失礼いたします。

inakasimaid

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【本の紹介】

小此木啓吾氏は、心理学の本をたくさん書いてきて、そのいずれもが私には大きな感銘を与えてくれたものでした。

本屋さんにいって小此木氏の本を見ると必ず手に取ってしまうのです。

やはり読みたいからですね。

小此木氏は、現代人の心の変化、人と人との付き合いの世代による変化、人と社会の関係の変化を詳述しているのですが、そのいずれもが的を得ているので、読み進めてしまうのです。


そのくらい自分にとっては奥の深い著作家であると思っています。

この本は83年に書かれたものですが、その当時の20から30代の人の精神構造と40から50代の人の精神構造の違いを詳述しています。

そこにやはりギャップが存在していたのです。

そこそのギャップをどうするか、を考えさせられる本であります。

しかし、この小此木氏は、読み手には「~すべきだ」というような当為は語らないのですね。

それは小此木氏のどの著作でも同様です。

どうすべきかは読んだ人の意思に任せるのです。

私には信じれないのですが、もうこの本が書かれた80年代には、人との結びつきを失くした家族が存在していたのですね。

この本で取り上げられている、サナトリアム家族、幻想家族、劇場家族、要塞家族、ホテル家族という不思議な心の在り方を持った家族がいたのですね。

劇場家族は、「幸せな家庭にいるという思い込みを守るために一生懸命良い家庭として振る舞う」家族のことです。

要塞家族というのは、「家庭の外はすべて敵と思うことで家族としての連帯感を高める」家族のことです。

ホテル家族というのは、家庭内ではいろんな電化製品があり、冷蔵庫をあければアイスやコーヒーがある、音楽を聴きたければコンポがある、映像をみたければテレビがある、紅茶やコーヒーが飲みたければ電気ポットがある。

そのようなホテル化した家族ですね。

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劇場家族や要塞家族は私はそういう家族があること自体信じれません。

実際に伝え聞いた程度のことで実際に見たことはないのです。

そのようになってしまうのはやはり理由があるので、そう成ってしまう原因を深く分析してそれからどうしていけばいいかを考え出さなくてはならないでしょう。

こういう家族は、どういう弊害があって、どういうことになってしまうかを実際に体験したわけではないので、一概にその家族に向かってこうすべきだ!などということはできません。

その家族の人が、その弊害に気づいて、「これではいけない!」と心から思って、どうすべきかを深く分析して、どうすべきかを模索していくのが賢明でしょう。


しかし要塞家族というのは体験したことはないですが、そういう個人は知っています。

決まった人としか話さない、付き合わない、それでいてそのことにまったく気を留めていないのですね。

そういう人はやはり古今東西いるわけで、そういう男女が一緒になって家族になってしまったのでしょう。

無責任ながらそれでいいのではないかなと私は思います(笑)。

仕方ないです。

そういう人にこちらが話しかけてもウンともスンとも言わないのですから。

友人と呼べる人が2人くらいしかいなくても、全く気に留めていないのですから、無理やり友人をたくさん作れ、といっても決して作らないでしょう。


小此木氏ではない他の心理学者の本を読んで知ったのですが、そういう人に人の心を慮る人になれと言っても無理、ということを知りました。

ですからそれについてはほおっておいたほうがいいでしょう。

しかし、最後のホテル家族は人の心を慮る人であろうとなかろうとやはり警句として心に留めておいたほうがいいでしょう。


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家庭が、便利なホテルでしかなくなってしまったら人間として終わりと思うからです。

そのような家族では、心の絆は希薄であり、自分本位で暮らせる場所でしかないわけです。

そのような家族の中では、一緒に絆を深めようとくっつきあうと互いに傷つけあうヤマアラシのジレンマに陥る、という警告がなされているように思えます。

何もかも便利なものにあふれてしまうと、人の心の痛み等がわからなくなる、それをわかれと言われても、それを自分が体感しなければ、その痛みは絶対にわからないのです。


つい最近も、街頭でそば某店のチラシを配っていましたが、私には必要のないものでした。

しかしチラシ配布のバイトをしたことのある私としては、もらってくれなかった時の精神的なつらさというのはよくわかるのです。

ですから、たとえいらなくても私は必ずもらうことにしているのです。

もらったらその配布していた人は、非常に嬉しそうな顔をしていました。

私って優しいでしょう?(笑)

あまりに便利すぎると、人の痛みがわからなくなるのです。

この宗教に入って祈れば大丈夫なんて言っている人は論外です(笑)。

ですからいろんなことを体験してくことが一番大事なのです。


この本が書かれた80年代にも、そして今もものの考え方の世代ギャップはやはり存在しています。

タテ関係を重視した儒教道徳による親孝行を絶対視するような家族観が公然と残っていましたし、今もあるでしょう。

80年代においては、親がごろ寝しているだけで、威張っているだけのパターンが多くあったようですが、それは私は批判したいです。

そのような家族ではやはり、その親を見本にして子供たちがそれを真似して互いに傷つけあい、なじりあうようになるからです。

実際にそういう家族を見てきましたし、本などでそういうパターンを多々知っているからです。

私が尊崇してやまない極真空手の創始者である大山倍達総裁は、トイレが汚れていたら自分から進んで清掃したようです。

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大山倍達総裁

1200万人の門下生の一番偉い人がそういう態度でいるのですから感心せざるを得ないです。

何事も無批判というのはいけないものです。

何事も特長と欠点があるのですから、その両方を吟味して、良き方向へもっていくために分析し、考え、行動していかなくてはいけないのです。


ことは家族関係でも同様です。

家族の精神構造に変化はやってきますから、そこを分析して、どうしたらいいかを勉強し、行動していかなくてはならないでしょう。

その際にこの本が一助となると私は思います。

●この本は以下よりどうぞ!



家庭のない家族の時代 (ちくま文庫)

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