内田義晃…この男こそ伝説的な極真の戦士として挙げないわけにはいかないだろう。

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極真会館松井派37回全日本大会と次の38回全日本大会を連覇した人間である。

この人のデビューは2000年の全日本ウェイト制大会であった。

この時、中量級で高校生で出場し、その4年後の2004年全日本ウェイト制大会に重量級で出場し、4位に入賞する。 この実績が買われ、その次の年の全世界ウェイト制大会で、重量級に出場するも緒戦であのエウェルトン.テイシェイラと対戦し、あっけなく敗退する。

周知のとおりこの大会でエウェルトン.テイシェイラが重量級で優勝する。

しかし、この敗退にめげることなく、修練を重ね、その年の全日本大会ではあれよあれよという間に勝ち上がり、優勝するのである。

そして、次の年の全日本大会でも優勝し、日本のエースにまで昇格するのである。

この連覇の偉業は、史上8人目であるという。

しかし、この時異様な危機感が日本に漂っていたことは間違いない。

内田選手が連覇を果たしたときの全日本大会で、ベスト4に3人の外国人が入った。

その時のブラジルの磯部支部長の苦言が思い起こされる。

磯部清次
磯部清次

「ベスト4に3人の外国人。

しかもいずれもがB級C級の外国人。

内田君は日本のエースとして役不足。

B級C級の外国人相手に判定勝ち、試し割判定勝ちでは思いやられる。

一本勝ちや技あり優勢勝ちでなくては。

こんなでは来年の世界大会は、外国人天国になっちゃうよ。

B級C級だのとよく遠慮なくいうなと感心したが(笑)、確かにそういう危機感の出る全日本大会であったことは間違いない。

磯部師範のいうことには、ピンとくるものがあるのは事実であった。

第6回世界大会の前に、「日本選手は何人入賞するだろうか」という質問に対し、磯部師範は「3人だろうね」と答えたが、事実その通りになった。

2002年の地域別対抗戦のワールドカップの前のインタビューで「ブラジルが優勝する確率は?」という質問に対し、磯部師範は「最低で10000%」と答え、その通りブラジルチームが優勝した。

内田選手が連覇した後のインタビューでも、「外国人天国になっちゃうよ。」という言葉通り、その世界大会は、8位に日本人選手が1人入っただけで、あとは外国人になってしまったのは周知の事実である。

1999年の世界大会前のインタビューで、磯部師範は「今回の世界大会ではブラジル人が6人入賞するだろう!」と豪語していたが、実際は2人だった(笑)

しかし、これは例外として、磯部師範は空手の分析力が鋭く、修練でも何を一番にしたらいいかを充分にわかっているために、試合前の入賞の行方はよく当たったし、空手の後進国でもあったブラジルから多くの強豪を輩出することに成功したのだといえる。

やはり磯部師範が日本を危惧したのは、日本人選手の破壊力の低さ、スタミナのなさであった。

ブラジル人ロシア人の突き蹴りは、ドスッドスッという音がするが、日本人はスカッスカッという音しか聞こえない。

しかも、いくらウェイトトレーニングで体を立派にしても、スタミナがなければ勝てもしない、ましてや破壊力がなければ猶更である。 これでは日本人選手が外国人に勝てるわけはないというのであった。

内田選手が連覇をした時からさかのぼること3年前の世界大会で、日本の木山仁優勝した。

その王座を守るべく、内田選手には大きな期待がかかっていた。

雑誌には「初出場にして優勝を義務づけられた男」というタイトルで、内田選手の練習風景が取材されていた。 この時、内田義晃選手24歳

この時、私が危惧したのは「こんな内容でテイシェイラに勝てるの?」ということであった(笑)。

内田選手の練習内容は以下であった。

ランニング(30分) 5キロ
ストレッチ(1時間)
スクワット(30分) 1000回
腹筋 3種800回
フ ォームの確認(1時間)
蹴りの高さの確認(30分)
突きの打ち込み 30秒×100セット
砂袋(50分)

これでは…と危惧を感じたのは私だけではないだろう。

これがほとんど毎日変わらぬメニューであるという。

ほかに夜の指導や、強化選手との練習もあったがでもやはり…(笑)

内田選手のテクニックには見張るものがあったのは確かである。

ノーモーションで左上段蹴りを出したり、足払いで相手を転倒させるなど器用なところは見えるのだ。

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しかし、世界大会のふたを開けると、内田選手の組手は不安の要素をふんだんにあわせていた。

迎えた4回戦内田選手の相手は、2015年の世界大会で優勝するザハリ.ダミヤノフであった。

のちに世界大会で優勝するダミヤノフであるが、この時は優勝候補ではなく、まだ有力候補に数え上げられるだけであった。

この時、掲げられていたのは「アメリカズカップ3位」という実績であった。

この時、内田選手は自分からはあまり攻めていかずに相手の出方をうかがう場面が多い。

最初に相手の攻撃のコンビネーションが先にでて内田選手が反撃するも、相手を倒そうという意識が希薄なために、決定打が打てずに一進一退。 決定打として狙っていた下段蹴りも、強さがそんなには感じれず。

本戦、延長と同じような展開。

次の延長で後がない内田選手は、果敢に攻めていくが、やはり威力の向上を怠ってきたがゆえに、決定打が打てず、しかもスタミナもあまりなく、中段蹴りに相手の下段が合わされ転倒してしまう。

これで印象が悪くなった。

果敢に攻めるも決定打はなく引き分け。

体重差がなく、試し割理の枚数で勝るダミヤノフの勝利が決定したとき、内田選手の敗退が決まり、会場に大きなどよめきが起こっていたのを思い出す。

松井派の雑誌である『ワールド空手』の世界大会速報号で「史上例を見ない日本エース4回戦敗退」という書かれ方をしていたのを思い出す。

この時、磯部師範のいう通り、結果は外国人天国になってしまった。

優勝は大方の予想通りエウェルトン.テイシェイラで、それ以降7位まで外国人。

エヴェルトン

エウェルトン.テイシェイラ

日本人8位に1人入賞しただけ。

この大会前のインタビューで、内田選手の師匠である川畑幸一師範は、常に考えることを内田選手に指導していたのがわかった。

「試合中に考えるのは困難である。 試合になったら意識しなくても自然に頭が使えるように普段の練習から頭を使うようにしなくてはいけない。」

ということであった。

その際に、これまで胴回し回転蹴りで多くの一本勝ちを収めてきたレチ.クルバノフを引き合いに出して、レチは決めるまでの戦略的な意図があってどういうときに相手のガードが下がるかだの相手の動きを非常によく観察しているということも語っていた。

その通りである。

がむしゃらにただ決める技を放っても決まらない。

どういうときに技が有効になるかは、普段の練習において見極めなくてはならないのは言うまでもない。

しかし、それは自分に強烈な技があって初めて戦略が有効になるのだ。

例えば引き合いに出たレチは、突きが強いし下段蹴りも強い。

それらが決まった時に相手のガードが下がり、そこを胴回しで仕留めるのだ。

ゆえに強烈な他のあらゆる技の威力が先にありきで必殺技が有効になるのだ。

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コンビネーションの理論が先にありきではだめである。

重量級が相手でも、相手の動きを止めるほどの技の威力が内田選手にあったとは思われない。

なのに、そういった戦略の理論を先にありきでやっても観念的、抽象的に終わってしまう。

そんな練習法ではうまく相手が引かないから、つまらなくなるのは必至である。

コンビネーションのモーションの練習を先にやっても、決めの技の先に威力ある技がなくては決めも取れないのは言うまでもない。

ではどうすればいいか?

ガチンコのスパーリングをガンガンやるしかない。

と同時に、技の威力を高める練習を同時進行的にしていくことも必須的にしていかなくてはならない。


ガチンコのスパーリングをしていく中で、自分の有効な技やコンビネーションが自分で見つかるはずである。

それを練習が終わったら、自主トレで何百本も打ち込むことである。


またガチンコスパーでは興奮してわからないから、周りの人間のアドバイスも真剣に聞く必要もあるだろう。

それも自主トレで何百本も打ち込むことである。

こういうのが王道であると思うのだがどうだろうか?

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極真会館松井派では、館長の松井章圭氏の価値観に脚色され、そういった戦略論テクニック論が先にありきで理論が展開されていしまっている。

『ワールド空手』でも技の威力が先にありき、という理論が先に出ることはまずない。

先の川畑師範の指導内容に間違いはないが、それも技の威力が先にあればの話である。

しかし、多勢がそういう理論でやっている中で、自分だけが違うことをいうことが憚れるのは古今東西変わらぬ事実のようだ。

しかし、勇気をもって多勢と違う理論を出す必要が松井派には必須なのではないか?

この同じ年の2007年新極真会の世界大会が行われ、その大会でも日本の王座死守が危ぶまれていた。

この時は日本には厳しく、外国人の急激なレベルアップがなされ、ベスト8に入賞した日本人はたったの2人だけ。

新極真史上初めての出来事であった。

しかし、巨漢の塚越孝行が決勝に上りつめ、相手のドナタス.インブラスを本戦で退け、日本人優勝することができた。

優勝したとなれば、単なる実況だけでは面白くなくなるために、この放映の際には、塚越選手の大会前の練習風景が放映されていた。

この時の映像が衝撃的だった。

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  塚越孝行

塚越選手は、足に分厚いサポーターをつけていた。

そしてスパーリングの相手は、腰から上に分厚いプロテクターをつけていた。

そんな状態でも、塚越選手の中段蹴りがクリーンヒットすると、相手はたまらず大きな声を上げて悶絶し、倒れてしまう。


こういう技の威力が先にありきであったからこそ、塚越選手優勝できたのだといえる。

それがないのに、先にテクニックありき、コンビネーションありきでは絶対に強くなれないのはいうまでもない。

この時、塚越選手185センチ105キロ、かたや内田選手185センチ102キロ。

そんなに体重の差がないにもかかわらず、技の威力にここまでも差がつくか?と思われるほど、2人の組手は対照的だった。

確かに空手は、威力だけではダメなのは言うまでもない。

パワーアップだけでなく、塚越選手のトレーニングはその威力ある攻撃を、スピーディに、相手に当て、しかも相手の攻撃をカットしながら、相手の動きについていくようにすることであった。

これが最も理論にかなったトレーニング法だろう。

それ以外の言葉はいらない。

それ以上難しくいう必要もない。

なのに松井派においては、テクニック論を先にありきで難しく難しい印象を与えて、選手を混乱に陥れているのではないか?

そんな気がするのである。

しかし、一度客観的になってみてほしい。

先のぶっちぎりで優勝したエウェルトン.テイシェイラにしろ、他の伝説的な空手選手にしろ、はじめは非常に汚い組み手をしている選手は多い。

しかし、初めに破壊力を高める訓練に徹していたがために、だんだん勝てるようになり、空手が面白くなり、さらなる技術的な向上をするようになり、のちになると、初めのような組手の汚い面はなくなり、のちになってきれいでしかも、手のつけられないような強豪選手になったパターンは往々にしてある。

エウェルトンしかり、鈴木国博しかり、七戸康博しかり、三瓶啓二しかりであり。

その他こういう成長の軌跡を見せた例は数限りなく多い。

それをこのサイトで紹介してきた。

そういうパターンがあるということを今一度垣間見る必要があるだろう。

自己愛人間とは、自分を外部から良いように、見栄え良く魅せるように常に意識している人間のことである。

素晴らしいなにかを達成しようと常に意気込んでいる上に、素晴らしい自分という自己イメージが内面に棲みついているのである。

こういった人間は、「俺はいつも一番でなければ」「誰よりも素晴らしい」という考えを持っているのである。

なぜこういった考えが心に棲みつくのかといえば、幼き頃より、肉親たちに過剰な期待を背負って生きていくと、こうなるパターンが多々あるようである。

しかし、それが上手く機能していれば、その人間は現実世界と上手くやっていけるが、それが機能しなくなると、実現する道を見失って、傷つき、怒り、外に出られなくなるのである。

中学校までは順調に学力がいくが、いざ高校にはいり、周りの人間が高いレベルになると、ちょっとの油断ですぐに学力は下のほうになってしまう。

その境遇に耐えられずに、脱落してしまう、というパターンはこういう自己愛人間の典型である。

もう20年以上も昔のことであるが日本人のプロボクサーで、デビューから負け知らずで、6戦6勝6KOというものすごい記録を打ち立てた選手がいた。

その選手が、相手のチャンピオンに挑戦し挑むが、どうも攻めあぐね、次第に相手の攻撃のほうがよく当たるようになり、自分の攻撃が当たらなくなり、ダメージが多くなり、戦える状態でなくなり、ついにレフェリーストップによるTKO負けが宣告された。

その選手は次の試合でも勝てなくなり、ついに引退してしまった…この選手もまさに自己愛人間だった。

内田選手も自己愛人間の典型だったといえる。

第37回、38回と全日本大会で優勝することができた。

それで大いに自信をつけたのだといえる。

それによって「このくらいでいいのだ」と悪い自信をつけてしまったのかもしれない。

ゆえに、先のような練習になってしまっていたのではないだろうか。

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全日本大会を2連覇したことで、「俺はいつも一番でなければ」という過剰な期待を自分にかけてしまったのかもしれない。

やはりスタミナが足りないのは言うまでもなかった。

全日本選手たちの練習風景も映し出されていたが、その際に拳立てをする風景も出ていた。

しかし、その時、内田選手はスタミナが続かずに、腕を曲げれずに止まったままの状態でいるのが映し出されていた(笑)

この4年前に優勝した木山仁の場合、どんなきつい場面でも敢然とこなしていたのとは対照的に…。

肉体的にも精神的にもきつい状態のときに、攻撃が出せて、体を動かせるようにするのが空手の王道だといえる。

しかし、スパーリングをせずに、アスリートトレーニングやフォームの練習を中心にこだわること自体が王道から離れているのだといえる。

そのことを認識して、次のステップに行けばよかったのだが、内田選手は精神が意気消沈してしまい、世界大会の次の年の全日本大会には出なかった。

そして、また次の年の全日本大会に出場するも、途中で体重判定負け。

次の年の全日本ウェイト制大会に出るも、重量級で4位に入るが、その年の全日本大会には出場せず。 これで極真空手における内田選手のキャリアは終了した。

今は何をしているのかと調べてみるも、なにやらテコンドーをしているのだという。

選手なのか、師範をしているのかは詳細は分かりかねる。

もう30代半ばになった内田選手である。

極真の選手として活躍するのは難しいことは明白である。

しかし、選手としてのたどり方が通常の選手とはかなり違うまれなパターンであった。

日本のエースとして期待されながらも、途中敗退。

それで奮起するかと思いきやさにあらず、敗退を重ね、浮上することなく終了。

非常に珍しいパターンであり、まさに自己愛人間の典型である。

これから内田選手がどうなるかわからない。

彼が極真空手に足跡を残したことは確かだ。

その足跡を今一度垣間見るのもまた一興であろう。

非常に伝説的な選手として。

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