August 12, 2007
8月12日の日記_「地球へ・・・」第19話「それぞれの場所」 ネタばれ感想
【「地球へ・・・」第19話「それぞれの場所」 ネタばれ感想】
うーむ。スウェナが、ちょっと浮いています。
いや、白くじらもアルテメシアの空に浮いたままですが。
あらすじも、感想も今回、かなり主観が入っています。
それでもよければ(笑)読んで下さい。
ネタばれなので、「続きを読む」へ。
うーむ。スウェナが、ちょっと浮いています。
いや、白くじらもアルテメシアの空に浮いたままですが。
あらすじも、感想も今回、かなり主観が入っています。
それでもよければ(笑)読んで下さい。
ネタばれなので、「続きを読む」へ。
「地球へ・・・」第19話「それぞれの場所」 ネタばれ感想とあらすじ
◆天体の間
最初のシーンは、フィシスの部屋。ナキネズミのレインが腕の中にいて彼女を慰めるようなしぐさをします。フィシスは占いの力をなくし、亡くなったブルーとの、最初の出会いの記憶を取り戻したいと強く願います。
そうしたら、「私が犯した罪を償うことも・・・・・・」
そこへ、突然、トォニィが現れます。
「何を償えると言うんだ!」と激しく責めるトオニィ。「キースの逃亡を手引きし、母カリナを、ナスカの仲間たちを死なせた罪を償えるというのか!」そして、とどめの「ただの人間だ!ブルーが力を与えただけの。だからブルーが死んで力が使えなくなった」
原作でもこのようなシーンはあるんです。でもトオニィが人質になって助けようとしたから、起こったこと。例え、ジョミーのためとはいえ、キースを排除しようとしたトオニィが悪い部分があるということも、まだ幼い(中味は)トオニィには理解できないのでしょう。
フィシス、ミュウの素因はあったけれど本来の力は微力だったのでしょうね。原作でもなぜブルーが恋人として愛するわけでもなく、女神として崇拝するように彼女を傍に置いたのかは疑問でした。
原作でのフィシスは、ブルーの死の悼みながらも、ミュウの未来を憂い、長老たちと違う場所で人々を導いていくというイメージがあります。
けれどこの回のフィシスは、自分のことばかり。ブルーがジョミーに託した夢も、痛みも共有していないのが残念です。彼女は彼女で自分自身の場所、役割がきちんと最後まであるのに。ある意味、ブルーやジョミーと痛みを分かち合い、苦難を乗り越えていったからのラストがあるんですよ。
◆トオニィの思い
激しい訓練を仲間と行なうトオニィ。でも怒り狂っているトオニィに仲間たちはついていけないんです。ジョミーの言葉。きみたちは仲間から化け物だといわれ、受け入れられないだろう、それでもきみたちは仲間たちのために働け。
戯作でも、この言葉があって、トオニィは自分自身のためだけでなく、自分の仲間たち(ナスカの子)のために悩む。本来のミュウと相容れない自分たちの未来は、戦いが終わったあとは、どうなるのかと。
トオニィもね、好きなキャラクターです。最後の方とかで凄く、この悩みが人間臭くていいと思いました。
◆アルテメシアでのジョミー
部屋(ここはどこの部屋?寝室.ブルーのベットかしら)でジョミーに報告をしています。そばにはなぜかスウェナが。地球の座標がわからないのは、何かプロテクトがかかっているかららしいのです。「僕に心当たりがある」とジョミー。
「テラズナンバー5」という体制側のコンピュータがある遊園地のあとへと向かいます。
◆再会でなくとも
スウェナを車で送るジョミー。リオとトオニィも一緒に乗っています。
離婚して手放した娘を養父母のもとに面会にいくというスウェナ。(ここは矛盾しています。基本は誰から生まれたかわからないはずで、離婚で子を手放すとかはないと思います)
会っていかないというスウェナに、そんなことをしている暇はないときびすを返すジョミー。でも車の中で「ありがとうスウェナ」と言っているので、スウェナの娘の養父母が、かつてのジョミーの育ての親だということはわかっていたのでしょう。
◆遊園地にて
ジョミーが成人検査を受けたコースターの入り口。
トオニィが一緒に行きたがりますが、叱り付けて、一人で行きます。
自分自身の戦い、子供時代にけじめをつける意味もあると自覚しているからでしょうね。
中へ入るといきなりソルジャー・ブルーが! 前に進むなと警告するが、「お前はソルジャーじゃない!」と攻撃を加えるジョミー。
ジョミーと一緒に怒りを覚えました。ブルーの姿をつかうなんてと。
でブルーでない、電子の仮面みたいな姿になって、それから電磁波攻撃を受けるが、ジョミーの力が勝り、「テラズナンバー5」を破壊します。それで地球の座標がわかるようになります。
◆教育ステーション「E-1077」
一方、キース・アニアンは、マツカと共に廃止された教育ステーション「E-1077」へ赴きます。宇宙艇にマツカを残し、単身ステーションの中へ入ります。
そして出てくるマザー・イライザ。「もう、あなたの導きはいらない」とクールなキース。「ええ、わかっています」と言いながら、キースをほめる親バカなマザー・イライザ。
シロエに示唆されたエリアへ向かうキース。そこで見たものは・・・・・・。
いくつもの水槽(人工子宮)。その水の中に浮かぶのは、何体もの、「キース」や「フィシス」。
予想していたのかキースはあまり驚かないようです。
そして、破壊を始めます。なぜ、破壊を始めるのか、理解できず、止めようとするイライザ。
部屋だけでなく、ステーション全体のコントロールパネルも破壊してしまいます。
◆報告
キースは、帰還し、グランドマザー(コンピュータ)に報告します。
「任務完了」と。無機質な顔には何の表情も出ていません。教育ステーション破壊は、グランドマザーの命令だったのでしょうか。
グランドマザーは、キースをと育てるために(国家元首へ意味でしょう)、スウェナやサム、シロエを配置したのだと言いました。シロエをキースに抹殺させたことも計算されたことだと。
それを聞いても、キースはポーカーフェイスのままです。
アルテメシア陥落のことを指摘するキースに、これでミュウ殲滅第2段階に進めると言うグランドマザー。
(わたしは、キースがコンピュータを丸め込み、命令に従う振りをして、国家元首への道を歩んでいるのだと考えています。だって、シロエの墓標とでもいえるこのステーションにピーターパンの本を置いていったりしないでしょ、ただのグラン・マザーの手先なら。彼の人間としての意志で本を持参し、置いていったのだと思います)
◆地球の座標
地球の座標がわかり、ミュウたちはいよいよ地球を目指します。
(感想)
スウェナは狂言まわしのようで浮いています。今いち行動原理がわからないのです。話を進めるだけに必要なキャラになっていて残念です。
原作だと、ナスカの悲劇とブルーの不在(亡くなった時期は違いますが)がミュウたちに凄く、影響を与えるのですが、そういうのが響いてこないのですよね。
それぞれの場所というタイトルは深いと思います。それぞれの場所(フィシス、トオニィ、ジョミー、キース)から、最後の場面へ皆が向かっていくのです。
立場や考え方は違っていても、本来の望みはひとつ。
「人間としての尊厳ーつまり人間として自然に生まれ、自分の意志で生きていくこと」そして、そういう場所を確保する権利を得ること。
自分自身だけでなく、未来の仲間たちのために。
相手がどう思うかは問題じゃなく、自分が仲間と信じる人達のために戦う彼らが好きです。これは原作よりの感想ですけれども。
以上