2013年10月

「シンボリルドルフの呪い」

「シンボリルドルフの呪い」をご存知でしょうか。

…と急に話を始めましたが、この文章は実は、今年の天皇賞・秋にロゴタイプが出走する前提で、前前から温めていた話です。実際は札幌記念後の疲れが抜けずに回避してしまったので、来年無事に天皇賞・秋に出走してくれば再度書こうと思います。それを踏まえて、お暇な方はお付き合いください。

という訳でもう一度。
「シンボリルドルフの呪い」をご存知でしょうか。

恐らく、ほとんどの方は知らないでしょう。というか、私がふと考え付いた言葉なので、もしご存知の方がいらっしゃるならば別の意味です、たぶん。

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【後出し予想】マイルCS南部杯

あまりにドンピシャだったので、本日のG1・南部杯を事後UPしてみます。尚、「半笑いの予想」( http://hanwarai.net )予想会員さんには今朝送付済みです。

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盛岡11R・マイルCS南部杯(G1・ダート1600)
※本日10/14・16:40出走です

マイルCS南部杯(G1・盛岡8F)
09:ラップ不明=1'35"4
 1着(3)エスポワールシチー1-1
 [2着(6)サクセスブロッケン2-2(0.7)]
 [3着(12)メイショウバトラー3-3(1.1)]
10:60.0-34.8=1´34"8稍
 [1着(11)オーロマイスター2-1(34.8)]
 2着(3)エスポワールシチー3-5(35.1/0.5)
 3着(6)グランシュヴァリエ5-2(35.3/0.8)
12:60.4-35.9=1'35"9
 1着(10)エスポワールシチー1-1(35.5)
 2着(6)ダイショウジェット4-2(35.8/0.6)
 3着(1)アドマイヤロイヤル5-5(36.6/1.6)
 8着(12)トウホクビジン10-10(37.7/3.9)
11年南部杯は東京施行だったので過去4年で盛岡では3回の南部杯が行われ、エスポワールシチーはその全てで連対を果たしている。09・12年は圧勝、唯一不覚を取った10年はオーロマイスターに上手く内に閉じ込められ、スローで仕掛け遅れたところで、軽い馬場を利して一瞬のキレで引き離されての完敗。これはオーロの吉田豊騎手を褒めるべきだろう。まさにオーロパークと呼ばれる盛岡競馬場のマイスターのような好騎乗だった。
エスポワールシチーの方から言えば、スローに落とさずにキッチリ脚を使い切った方が、他馬をスピードで淘汰できるので勝ちやすいということ。更に言えば、ラップのデータはないが、09年は目測では4〜5ハロン目(残り1000〜600)が異様に速く、そのぶん上がりは37秒程度掛かっていた。この年が相手も最も強く、敢えてこの早いポイントで脚を使う勝負に出たことで、強敵・サクセスブロッケンに4馬身差をつけることに成功している。4角で差を詰めて並びかけたサクセスを、直線で一気に突き放したのだからインパクト十分、正確に言えばエスポが激流を演出して、他馬が極端に止まったというレースだった。

結論を言うと、JRA勢に特に逃げたい馬が他にいない今回は、この「先手を取って緩めずに突き放す」競馬ができればまず勝ち負けだろう。
他では10年にエスポと0.3秒差だったグランシュヴェリエも今回いるが、エスポがケレンない逃げを打てばこの着差は確実に大きく拡がるだろう。また昨年の2・3着馬もいるが、この0.6・1.6差はかなり大きい。ダイショウジェットの臨戦過程は昨年のかきつばた記念2着・オーバルスプリント4着・日テレ盃4着に対し、今年は同じレースで4・5・4着と下降線では差が詰まるとは思えない。アドマイヤロイヤルは昨年オアシスS3着・欅S2着・プロキオンS2着に対して、今年は同レースで2・1・1着とこちらは全て前進。プロキオンSでは激流を中団から差し切ってレコード勝ちなので、しっかり底力の面で成長していると見るべきだろう。これならばダイショウジェットとの1秒差は何とかなりそうだ。

かしわ記念(G1・船橋8F)
09:34.7-24.9-36.3=1'35"9重
 1着(6)エスポワールシチー7-7-6-3(35.7)
 [2着(11)カネヒキリ5-5-4-4(36.0/0.1)]
10:36.3-23.9-36.6=1'36"8
 1着エスポワールシチー3-3-3-3(36.1)
 [2着(7)フリオーソ2-2-2-2(36.6/0.2)]
 10着(8)トウホクビジン13-13-13-12(37.8/3.5)
11:35.8-24.7-37.7=1'38"2稍
 [1着(11)フリオーソ3-3-2-1(37.5)]
 [2着(12)ラヴェリータ1-1-1-2(37.8/0.1)]
 3着(10)エスポワールシチー5-5-4-3(37.7/0.4) 
 4着(8)ダイショウジェット7-7-4-4(38.2/0.9)
 8着(5)トウホクビジン10-10-10-10(38.6/2.7)
 10着(13)グランシュヴァリエ2-2-2-5(40.9/3.4)
12:35.4-24.1-37.0=1'36"5重
 1着(7)エスポワールシチー2-2-2-1(36.8) 
 [2着(6)フリオーソ1-1-1-2(37.5/0.5)]
 9着(3)グランシュヴァリエ11-11-11-10(38.2/3.9)
 12着(1)トウホクビジン12-13-13-13(38.1/5.0)
13:36.2-24.0-37.6=1'37"8
 1着(7)ホッコータルマエ4-4-2-2(37.3)
 2着(1)エスポワールシチー1-1-1-1(37.9/0.3)
 5着(4)セイクリムズン8-8-7-7(38.0/1.3)
同じくマイルの地方G1・かしわ記念でも、エスポワールシチーはここ5年で1・1・3・1・2着と好走を続けている。ただこちらでは、前傾ラップの09・12年で勝ってはいるが、道中はそれぞれ中団・番手で逃げてはいない。そして更に前傾激流の11年は、好位から前を捕えられず、なんと牝馬ラヴェリータにも完敗を喫している。
それを考えれば、今年のかしわ記念で前傾で逃げてホッコータルマエに1馬身差半差の完敗を喫したのは、まあ想定の範疇だろう。むしろローマンレジェンド・テスタマッタらに1馬身差をつけたのは十分強く、特に大きな衰えを覚悟する必要はない。

東京8F戦
フェブラリーS(G1)
09:35.1-23.7-35.8=1´34"6稍
 [1着(15)サクセスブロッケン2-3(35.4)57]
 4着(12)エスポワールシチー1-1(36.0/0.2)57
10:34.8-24.4-35.7=1´34"9
 1着(4)エスポワールシチー2-2(35.6)57
 6着(1)ダイショウジェット5-3(37.5/2.1)57
11:35.7-24.4-36.3=1'36"4
 [1着(12)トランセンド1-1(36.3)57]
 11着(3)ダイショウジェット14-15(36.4/1.2)57
 14着(14)セイクリムズン3-3(37.7/1.7)57
12:34.7-24.0-36.7=1'35"4
 [1着(16)テスタマッタ13-13(35.7)57]
 5着(9)エスポワールシチー5-5(36.8/0.6)57
 15着(8)セイクリムズン1-1(39.5/2.8)57
13:34.6-24.0-36.5=1'35"1
 1着(2)グレープブランデー7-7(35.9)57
 2着(6)エスポワールシチー2-2(36.5/0.1)57
 4着(3)セイクリムズン14-13(35.8/0.3)57
そしてJRA唯一のマイルコース=東京で行われるG1・フェブラリーS。やや緩い09・10年で4・1着だったエスポワールシチーだが、ここ2年は「テンより上がりが2秒掛かる」かなりの前傾でハナを切らずに5・2着。昨年より前に行った今年で着順を上げており、やはり行き切った方が良さが出るのは確かだろう。今年中団から差し切ったグレープブランデーは、今回も当然有力だが、骨折休養明けで盛岡替わりを思えば、再度差し切るハードルは意外と高そうだ。追い込み嵌ったとはいえ、グレープより速い上がりで0.3差のセイクリムズンも本来は前に行ける馬だけに、一考の余地はありそう。

11南部杯(G1):34.3-23.5-37.0=1'34"8
 [1着(11)トランセンド2-2(36.8)57]
 4着(1)エスポワールシチー1-1(37.3/0.3)57
 5着(12)ダイショウジェット9-9(36.9/0.9)57
オアシスS(OP)
12:34.4-24.7-36.1=1'35"2
 [1着(12)ナムラタイタン2-2(36.0)58]
 3着(15)アドマイヤロイヤル7-7(36.0/0.6)56 
13:34.7-24.4-36.4=1'35"5
 [1着(11)エアハリファ5-5(35.1)56]
 2着(14)アドマイヤロイヤル7-7(35.1/0.3)56
アハルテケS(OP)
12:34.6-14.0-35.8=1´34"4重
 [1着(14)バーディバーディ1-1(35.8)58]
 3着(2)アドマイヤロイヤル10-10(35.4/0.4)56 
武蔵野S(G3)
11:35.4-23.8-36.0=1'35"2
 [1着(16)ナムラタイタン6-5(35.5)56]
 3着(2)アドマイヤロイヤル10-7(35.4/0.2)56
 4着(5)ダイショウジェット4-5(35.8/0.3)56
12:35.0-25.6-35.8=1'36"4
 [1着イジゲン11-8(35.3)55」
 4着(10)アドマイヤロイヤル13-14(35.4/0.4)56
エスポワールシチーは東京施行の南部杯では、最も激流で逃げて4着まで沈んでいるが、まあこれは番手にトランセンドがいる展開では仕方ない。この舞台では常に走るのがアドマイヤロイヤルだが、毎度前にいるナムラタイタンやバーディバーディを捕まえられないようでは、盛岡替わりでは前がよほど緩めてくれないと追い上げは難しいと見る。ただ緩めてもイジゲンあたりにキレ負けするのだから、キレも兼備の差し馬グレープブランデーには大きく見劣るレベル。

日本のマイルG1は東京・船橋・盛岡と左回りでばかり行われるので、結局結果はリンクしまくるのだろう。なかでも最も先行有利なこの舞台では、やはりマイルG1実績がある先行馬から順に運びやすくなる。

最後に、ラストの「坂→平坦」がある特殊な設定が東京と似ており、芝スタートで底力が問われる度合いは東京とリンクする中京7F重賞を見ておこう。

プロキオンS(G3・中京7F)
12:34.0-11.6-37.0=1'22"6
 [1着(6)トシキャンディ1-1(37.0)54]
 2着(14)アドマイヤロイヤル8-10(36.0/0.1)56
13:34.1-11.5-36.3=1'21"9
 1着(5)アドマイヤロイヤル7-7(35.2)56
 2着(1)セイクリムズン5-6(35.7/0.0)57
前半4Fのラップは昨年とほぼ同じで、今年は上がりが速くてレコード。馬場差はあまりなく、昨年は人気馬が差し・追込み馬ばかりで4角で馬群が外に拡がって仕掛けが遅れて時計が遅くなったと見るべきだろう。即ち今年の方がハイレベルで、これを差し切ったアドマイヤロイヤルは強いが…しかし前傾ラップでキッチリ前が潰れた展開を思えば、実はこれより前で展開してクビ差のセイクリムズンは互角以上、東京ならばこの序列は意味があるが、盛岡では1・2着逆転の公算は低くないと見る。

マイルCS南部杯(G1)予想
◎(8)エスポワールシチー
○(12)ホッコータルマエ
▲(10)セイクリムズン
△(3)グレープブランデー
×(9)アドマイヤロイヤル

◎○の一騎打ち。○(12)ホッコータルマエの逆転は当然有力だが、オッズに差があれば妙味的には◎(8)エスポワールシチーが早めに突き放しての粘り込みの方に期待したい。更に妙味は、離れた5番人気の▲(10)セイクリムズン。比較上×(9)アドマイヤロイヤルは逆転できる見立てだし、順調度と位置取りで△(3)グレープブランデーにも先着すれば、ここが配当のカギになる。

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そして先ほど行われたレース結果は以下の通り。

マイルCS南部杯(G1)予想
1着◎(8)エスポワールシチー
2着○(12)ホッコータルマエ
3着▲(10)セイクリムズン
4着△(3)グレープブランデー
5着×(9)アドマイヤロイヤル

あまりに完璧な5連単。堅く収まりがちな交流重賞にしては、大本線で3連単◎8→○12→▲10が40倍超ならば十分過ぎる釣果でしょう。ちなみにこのレースは「半笑いの予想」( http://hanwarai.net )の配信規定外。たまにこういうサービス配信を行っていますが、今回はしっかり貢献できて良かったです。

ただ惜しむらくは、本当に痛恨の極みですが…今週の中央競馬が不調だったこと。秋華賞は「注16メイショウマンボ→▲1スマートレイアー」と4→3番手評価で決まりながらそこの馬連・馬単は指定しておらず、◎3ティアーモ○6ウリウリはテン34秒台前半の急流に飲み込まれて沈んでしまいました。やはりG1週の中央競馬で当たっていないと、会員さんの資金的にも月曜の地方競馬で勝負するのは難しかったかもしれません。本当に申し訳ありません。
来週は捲土重来を期して頑張ります!

10/12京都9R・りんどう賞

2歳戦の人気の仕組みが未だに理解できない。

京都9Rりんどう賞、前走・阪神7F戦を使った馬が5頭おり、その走破ラップは以下の通り。
3クールジョジョ(ききょうS2着/2-2)
 :35.9-12.1-34.2=1'22"2
4タイセイララバイ(未勝利牝1着/2-2)
 :35.1-12.0-35.8=1'22"9
5リアルヴィーナス(新馬牝1着/10-9)
 :36.6-13.0-34.8=1'24"4
7ウメ(ききょうS7着/6-6)
 :37.1-11.7-34.2=1'23"0
9ヤマニンアリエッタ(新馬1着/3-3)
 :37.6-11.7-34.9=1'24"2

時計の比較ならばOP2着のクールジョジョだが、OPにしてはテン緩くかなりの恵まれ。同レース7着のウメは上がり3Fで互角・4Fで0.4秒上回っているので、溜め殺したこちらを上に取る手も。
そして未勝利なのにウメより走破時計が上だったのがタイセイララバイ。更に、デビュー戦からの上積みを考えれば、新馬で時計優秀なヤマニンアリエッタも十分勝負になる。上がり3Fはこれと互角だが、4Fでは1.2秒も劣るリアルヴィーナスは最も見劣る。

…という比較になるのだが、この5頭のなかで圧倒的に人気しているのは「最も劣る」はずのリアルヴィーナスなのだ(3番人気)。
勿論前走は最後流す楽勝だったし、伸びしろは一番大きく見える勝ち方なのだが、記録的にはこれほど裏付けが薄い馬が人気しているのは何故なのだろう。「1戦1勝馬」というスケール感の成せる業ならばヤマニンアリエッタも同様(しかも同コースで時計も速い)のに、こちらは単勝20倍以上つく人気薄。

現時点でリアルヴィーナスより人気している2頭、エルノルテとエイシンオルドスも「1戦1勝馬」だが、前者はデビュー戦にして中京2歳Sと0.2秒差の優秀な時計・後者は同開催のマラムデールの新馬戦より0.9秒も速いと、それぞれ明確な裏付けがある。これらと比べても、リアルヴィーナスは見劣るのが事実。

資質的に未知の部分が多く、陣営の意図によって展開も大きく変わるので絞り切れないが、敢えて目に見えている記録から妙味に振り切ってみよう。

◎9ヤマニンアリエッタ
○1エルノルテ
▲4タイセイララバイ
△8エイシンオルドス
×3・5・7・10

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「妙味」の説明のためにリアルヴィーナスを俎上に上げてしまいましたが、他意はございません。むしろすごい素質を秘めていて勝ってしまうフラグかも…?

異例の混戦模様の3歳牝馬戦線 〜秋華賞展望

今週末はG1・秋華賞が行われます。
これを皮切りに、年末までの11週間で10レースのG1が行われるという、怒涛のG1シーズンがやってきます。競馬ファンとしてはとても楽しみであると同時に、気力の充実や資金のメンテナンスに注意を払わなければいけない時期ですね。
有馬記念まで…いや有馬の翌日の阪神Cまで、いやいや有馬の1週間後の東京大賞典まで?楽しめるように、まずは秋華賞で頑張りましょう。

例によって秋華賞予想は「半笑いの予想」( http://hanwarai.net/)からの配信に譲りますが、その前文とでも言うべき展望だけを以下に記しますので、攻略の手掛かりとして下されば幸いです。

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秋華賞(3歳牝馬G1・京都内10F)
07:34.2-51.0-33.9=1'59"1(ダイワスカーレット)
08:35.0-48.0-35.4=1'58"4(ブラックエンブレム)
09:34.0-49.0-35.2=1'58"2(レッドディザイア)
10:34.8-49.0-34.6=1'58"4(アパパネ)
11:34.6-47.8-35.8=1'58"2稍(アヴェンチュラ)
12:36.5-48.7-35.2=2'00"4(ジェンティルドンナ)
※ラップは「テン3F-中盤4F-上がり3F」で表記、( )内は勝ち馬。

3歳牝馬の3冠目と言えば荒れるイメージもあるが、実は過去10年のうち7回で「1・2番人気が両方とも馬券に絡む」という、人気馬がそこそこ信頼できるレースとなっている。特に上記に示したここ6年のうち5回で「1・2番人気が両方とも馬券に絡む」結果になっており、基本的には実力馬が人気に応えるレースと言っていいだろう。

その理由を考えると、3歳牝馬クラシックの春2冠の性質が関係しているのではないだろうか。
1・2番人気は、基本的に春2冠で勝ち負けしてきた馬ばかりである。その春2冠は阪神8F(1600m)と東京12F(2400m)という大きく異なる条件にも関わらず、比較的上位馬がリンクしており、適性よりも能力で確固たる「上位層」ができている場合がほとんど。この為、明らかに能力上位の1・2番人気馬が、同世代の中ではある程度上位に来るというごく当たり前の図式である。
そして近年は特に、桜花賞とオークスがリンクする傾向がある。その理由は、桜花賞の条件変更である。以前は内回り施行で"魔の桜花賞"と呼ばれるハイペースも多く、スピードが問われる度合いが高かったのだが、今は外回りで折り合って長くいい脚を使うのが肝要なポイントになっている。このことが東京のオークスに直結するのは、想像に難くないだろう。
先ほど挙げた「ここ6年」というのは「桜花賞が外回りになってから」の期間であることにお気付きだろうか。決してデータを都合よく取り扱う為ではなく、舞台設定の理由から「世代の上位層」が桜花賞・オークスを通じて、より明確になりやすい期間を切り取ったという訳だ。

では穴馬には出番はないかというと、そんなことはないのは結果が示す通り。過去6年で1・2番人気が5回馬券に絡んでいるとはいえワンツーフィニッシュはたった1回だし、6番人気以下の馬が過去6年で5回も馬券に絡んでいる。あくまでも人気馬が"そこそこ"信頼できるレースなのである。
その理由は、言うまでもなく秋華賞の条件にある。外回りの桜花賞・大回りのオークスで固まった「上位層」が、内回りの秋華賞で僅かに揺らぐのは当然の帰趨だろう。もちろん夏の超えての成長の度合いの差による"揺らぎ"もあるが、そもそも秋初戦で一定の結果を出していないと1・2番人気にはならないので、この結果は「能力も状態も上位の馬が、適性で崩れる」可能性を示していることになる。

そして今回重要なのは、今年の3歳牝馬戦線が「異状あり」ということ。即ち過去に例がないぐらい「上位層」が固まっていないのだ。
桜花賞とオークスの両方で馬券になった馬は1頭もおらず、掲示板に載った馬すらアユサン1頭のみ、しかもそのアユサンは残念ながら今回は出走せず。そして秋初戦の最重要前哨戦・ローズSまでもが、1〜4番人気が1・14・13・4着とあまりにバラつきがある結果になった。これは"揺らぎ"が例年より大きくなる可能性の高さを、示すものではないだろうか。

その"揺らぎ"をどこまで見るか。それでも1・2番人気はある程度信頼するのか、或いはもっと荒れる方向で考えるのか…まずはそこが攻略のスタートになるのかもしれない。
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最後にPRです。
冒頭でもお知らせした「半笑いの予想」( http://hanwarai.net/)では、好評に付き今年も「秋のG1パック」をリリースしました(ご案内はこちら→ http://hanwarai.net/g1.php )。ご検討下さると幸いです。

ちなみにここ1年のG1戦線は絶好調で、以下のような的中歴があります。
(推奨買い目は各レース1万円の予算で指定しています、画像は個人的な馬券なのでその範囲ではありません)

12年天皇賞・秋
1着◎(12)エイシンフラッシュ
2着▲(4)フェノーメノ
3着△(6)ルーラーシップ
推奨買い目
馬連4=12:2,000円×32.5倍的中
tennaki




13年天皇賞・春
1着◎(6)フェノーメノ
2着○(1)トーセンラー
3着△(13)レッドカドー
推奨買い目
3連複1=6=13:1,000円×218.8倍的中
馬連1=6:1,000円×31.9倍的中
tennharu




 

13年宝塚記念
1着◎(10)ゴールドシップ
2着▲(4)ダノンバラード
3着○(11)ジェンティルドンナ
推奨買い目
3連複4=10=11:3,000円×29.1倍的中
takaraduka 

歴史的名馬の圧勝劇 〜凱旋門賞回顧

今年の凱旋門賞はフランスの3歳牝馬トレヴが圧勝。「日本競馬界の悲願」はまたもや欧州馬の厚い壁に跳ね返されました。これがどのようなレースだったのか、ラップを見ておきましょう。

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13ニエル賞(G2):94.3-26.2-13.4-11.8-12.0=2'37"6重(キズナ)
13フォワ賞(G2):101.7-24.4-12.0-11.4-12.0=2'41"5重(オルフェーヴル)
13ヴェルメイユ賞(G1):95.6-25.6-11.9-11.6-12.1=2'36"8重(トレヴ)
13凱旋門賞(G1):91.5-25.8-11.8-11.0-11.9=2'32"0重(トレヴ)
フォワ賞・ニエル賞・ヴェルメイユ賞が行われた9/15と同じ重馬場発表だが、3鞍のうち最も速かったヴェルメイユ賞より4.8秒、最も遅かったフォワ賞と比べると9.5秒も、凱旋門賞の時計は速くなった。
正直正確な馬場水準は掴めないが、同日の5F戦を見てみると前哨戦の日のG3より凱旋門賞の日のG1の方が0.9秒速かっただけなので、大きく見ても12Fで1秒強程度の馬場差だろう。即ち前哨戦比ではほぼ額面通りに受け取って良さそうで、「7F通過の1'31"5はフォワ賞より10秒速く、それでいてレース上がりは5F60.5秒・3F34.7とフォワ賞より0.7〜0.8秒ずつ速かった」というのはそのままレースレベルの差だと考えていいはずである。
この流れで、前哨戦の勝ち馬3頭は全て道中後方から。オルフェーヴルは11番手、トレヴは13番手、そしてキズナは16番手あたりで、それぞれ動き出しを意識して外目にポジションを取っていた。残り1000m(5F)を過ぎてフォルスストレートに入る時点では、オルフェーヴルは12番手の内ラチから3頭目あたりで脚を溜め、トレヴが大外(内から5頭目の位置)から仕掛けて、11番手=オルフェの左斜め前の位置に押し上げていた。残り700mぐらいでキズナも外目を動き、前にトレヴ・内にオルフェーヴルがいるポジション。ここでキズナの武豊騎手は「前の強敵を追い掛けて、内の強敵を閉じ込める」という、明確な意図を持った"勝負の騎乗"に出ている。
残り600mの時点で、トレヴは先頭と1馬身差以内の外側。キズナはその1馬身後ろからやや外に出してトレヴに並びかけようとしており、オルフェーヴルは更に半馬身遅れの内。ここでキズナがオルフェーヴルの外から蓋をする形になったので、前のトレヴが抜け切るまでオルフェーヴルが追い出しを一瞬待たされた形になったのが、展開的には大きなポイントとなった。とはいえ、レース上がり3F34.7に対して自身は推定「34.3」を使ったトレヴを、59.5キロ背負ったオルフェーヴルが追い詰めるのは至難の業。あそこで待たされなくとも、恐らく逆転はなかったと見る。
結果論で言えば、オルフェーヴルがトレヴより早めに動いて4角で併走の形になっていれば僅かに可能性はあったかもしれないが…しかし昨年は最もラップが速くなったところで一気に先頭に躍り出たのが"敗因"と言えるレースだっただけに、もっと手前で脚を使えというのは無理難題。叩き合いになれば勝てる可能性も僅かに生じる代わりに、2着すら死守できない可能性も低くなかったはずである。即ちオルフェーヴル・キズナ共に、力を出し切っての敗戦と評価すべきだろう。

という訳で、今さら言うまでもなく、今年の凱旋門賞は勝ったトレヴの強さを褒めるべきレース。斤量利を背景とした立ち回りの上手さも光ったが、フォルスストレートはまさに「偽りの直線」であり、ずっと一番外を回し続けたのは距離的にロスがあるのは確か。内を上手く捌いて抜け出したヴェルメイユ賞とは違い、自由に動けることを重視して外を回して5馬身差の圧勝を果たしたのは、間違いなく圧倒的な力があってのことである。
歴史的名馬となる可能性も十分で、言うなれば「相手が悪かった」というレースだが…その表現は使わずに、むしろこの馬と日本馬が同じレースで上位を占め、共に歴史を刻んだことを幸運で光栄なことだと思いたい。
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皆さんは今回の凱旋門賞を、どのように見て、どのように考えましたか。
スポーツメディアの多く(或いは一部のファン)は、毎度勝手に「誰かの想い」を乗せたがりますが、スポーツの勝敗はもっと淡々として厳粛なものだと私は思います。
キズナを駆る武豊騎手は、自身が勝つために「最大の敵」であるオルフェーヴルを閉じ込めるべく、死力を尽くしてベストの位置取りと仕掛けを敢行しました。彼は「日本の競馬ファンのため、日本競馬界の夢のために、どちらかの馬が勝てばいい」などとは微塵も思っていないのは明らかで、この素晴らしいアスリート魂こそが、競馬の真の魅力を伝え、更に高めるものだと思います。
彼我の戦力を冷静に見極め、技術と戦略を駆使して最善を尽くし、淡々と結果を出す。そんなアスリートが挑戦を続けて、いつか日本調教馬が凱旋門賞を勝つことを望みます。

ロンシャン2400m戦のラップを見てみよう 〜凱旋門賞予想

今週日曜、10/6の23:15(日本時間)からフランス・ロンシャン競馬場で行われる、世界最高峰のレース「凱旋門賞」。このレースに今年は、オルフェーヴル・キズナという2頭の日本ダービー馬が出走します。
2頭ともが前哨戦をそれぞれ制し、日本競馬界悲願の凱旋門賞制覇も現実味を帯びてきています。という訳で、本番が行われるロンシャン2400m(12F)戦のラップ分析を行って、凱旋門賞を予想してみたいと思います。

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ロンシャン12F戦
12フォワ賞(G2):96.3-22.5-11.6-11.4-12.5=2'34"3稍(オルフェーヴル)
12凱旋門賞(G1):91.9-26.4-13.6-12.3-13.4=2'37"6重(ソレミア)
13ニエル賞(G2):94.3-26.2-13.4-11.8-12.0=2'37"6重(キズナ)
13フォワ賞(G2):101.7-24.4-12.0-11.4-12.0=2'41"5重(オルフェーヴル)
13ヴェルメイユ賞(G1):95.6-25.6-11.9-11.6-12.1=2'36"8重(トレヴ)

(※以下、文中の各馬の上がりラップは筆者による推定)
オルフェーヴルは昨年、超スローのフォワ賞でレース上がり3F35.4(5F57.9)という上がり勝負のなか、自身3F34.7(5F56.7)という持続力を発揮して完勝。そして大目標・凱旋門賞では、かなり重い馬場で7F91秒台という前哨戦より4秒以上速い(そして今年のフォワ賞より10秒近くも速い)激流を後方で追走、ラストの直線で差し切ったと思ったが、最後の最後で内で我慢したソレミアに差し返されてしまった。レース上がり3F39.4(5F65.8)も掛かるタフな流れで、自身は上がり3F37.4(5F63.5)を使った底力は特筆もの。敢えて敗因を探れば、9F平均13.1秒から10F目で13.6に落ちる消耗戦の中で、一気に抜け出して11F目を12.3まで押し上げた仕掛けが、結果から言えばあまりに強い"早仕掛け"だったということか。気性を考えれば仕掛けを待って不完全燃焼にするリスクの方が大きかったのだろうし、ここで昨年のレースについて論うつもりはないので、あくまでも可能性として挙げるに留めておく。
昨年の2戦から考えれば、スローからの持続力でも消耗戦での底力でも世界の頂点を伺う位置にいるのは明らか。更に一瞬のキレも併せ持っているので、むしろレースの流れによっては「あまり早くトップスピードに乗り過ぎない」のが課題になることもある、ということだろう。

これを踏まえて、今年9/15の前哨戦3鞍に目を移そう。
同日に行われたニエル賞・フォワ賞・ヴェルメイユ賞のなかで、7F通過が最も速かったのはニエル賞、次いでヴェルメイユ賞。フォワ賞は昨年に引き続き、いや昨年以上の超スローとなった。
このためフォワ賞の時計が最も遅いのは仕方ない。気になるのは、急流となったニエル賞が、これよりペース緩いヴェルメイユ賞より時計が遅くなったこと。ニエル賞は残り1000〜400mの3Fが40秒掛かっており、ラスト2Fだけ「11.8-12.0」を刻む究極の瞬発力勝負となったのだ。言ってみれば変則的な"中弛み"のレースで、速い前半で控えて緩んだ地点で差を詰めて、ラストの切れ味勝負で競り勝ったキズナは、正直「瞬発力型の追い込み馬が完璧に嵌る流れ」に乗っかったという印象。
レース後に陣営が「前哨戦なのでいいレースができれば負けても良かったのが勝ってしまった」というトーンでコメントしていたのと符合する内容で、即ち仕上げや感触よりいい結果が出たのは、力関係というよりも展開利の部分が大きかったのではないだろうか。

つまり、海外遠征初戦でいきなり結果を出したキズナは大きな上積みが望めるが、逆に言えば「急流なのにヴェルメイユ賞より時計が遅かった」「展開は完璧に嵌った」ということを考えれば、大きな上積みがないと勝ち負けは難しいとも言えそうだ。
他のニエル賞組では、急流先行で0.1差3着のオコヴァンゴが一見強そうだが、しかし前が大きく離してくれて自身は内の好位で気分良く運べ、しかも中弛みで息を入れて流れ込んだことを考えれば、これが精一杯のパフォーマンスとも。むしろ道中ずっと外目を回して0.3差に流れ込んだフリントシャーの方が強そうで、しかもこの馬は12F2分28秒台のスピード決着でG3・G1を連勝していたことを考えれば、重馬場がかなりマイナスだったはず。本番が良馬場ならば、こちらが上位になりそう。
更に扱いが難しいのはキズナと写真判定にもつれ込んだルーラーオブザワールド。これは道中内で捌いて直線遅れて差すという、完璧に恵まれそうな挙動だったが、しかし直線半ばまで前が開かずになかなかギアをトップに入れられないという不利があった。極めて速い上がり2Fであの位置から飛んできたキレを重視して評価を上げるか、それとも一瞬のキレが優秀なだけに消耗戦になったら未知数と評価を下げるか…難しい判断になる。

ニエル賞はレース上がり3F37.2(5F63.4)、ヴェルメイユ賞はレース上がり3F35.6(5F61.2)、そしてフォワ賞はレース上がり35.4(5F59.8)。ニエル賞のキズナは前半速い"変則中弛み"で展開利して追い込んだが、ヴェルメイユ賞のトレヴは加速ラップを差し切る持続力が抜けた競馬だった。そしてフォワ賞のオルフェーヴルは、今年はスロー先行で展開利した圧勝、順調で特に文句はないが、しかし昨年以上の加点はないか。
勝ち馬自身が使った推定上がりでは、上がり5Fではオルフェーヴル(59.6)・トレヴ(60.2)・キズナ(61.6)の順だが、上がり3Fではトレヴ(34.8)・オルフェーヴル(35.3)・キズナ(36.1)と逆転する。今回更に厳しくなると踏めば、前哨戦の流れでの序列はあまり意味がないが、ただオルフェーヴルはここから1.5キロ増・トレヴは同斤量ということを考えると、意外とトレヴの持続力の価値は高いと見る。ニエル賞組は記録的に物足りないが、この組は今回斤量2キロ減というアドバンテージがあり、力関係は複雑になってくる。

敢えて印を打つと、以下の通り。
◎トレヴ
○オルフェーヴル
▲フリントシャー
△ノヴェリスト
×キズナ
×ルーラーオブザワールド
前走のパフォーマンスと斤量、そして人気のバランスから、地元の3歳牝馬◎トレヴを本命とする。○オルフェーヴルも昨年の2走だけで連軸の資格はあり、前走は前哨戦として楽な勝ち方をしただけに底力の加点はないが、消耗を考えればむしろ好感。ここの一騎打ちが本線となる。
斤量2キロ減るニエル賞組では、変則ラップで先行&追い込みが上位の展開ならば、苦手の重馬場で中団から外回して4着に頑張った▲フリントシャーに妙味あり。これに重い斤量を背負い続けて、ここ3戦は仏英独の12F・G1で全て先行して完勝している△ノヴェリストを加えた4頭が本線。
力関係を見定め辛いので印は4番手評価になってしまったが、ノヴェリストのキングジョージの勝ち方は、6着レッドカドー(天皇賞春3着)を物差しにすれば「直線入り口で7馬身差ほど付けているところから更に突き放して14馬身差」という圧倒的な力差を見せ付けるもの。2着にも5馬身差を付けており、次元が違う可能性も。(※【追記】ノヴェリストは熱発のため出走回避しました)

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これが予想家としての凱旋門賞の予想印です。でも日本人競馬ファンとしては、当然この予想が外れることを祈っています。頑張れオルフェーヴル!!負けるなキズナ!!

【追記】
決して、盛り上がりに水を差そうという意図ではありません。ただ、競馬ファンもマスコミも「オルフェーヴルかキズナ、どちらが勝つか?」の二択ムードになって、あまりに簡単なミッションであるかのように語ることには疑問を感じています。相手は強く、欧州の一流馬が揃った中でアウェイの難しい競馬をすることを理解したうえで応援・評価して欲しいと思い、最初は印は打たないつもりだったのがこういう内容になりました。
あらゆるスポーツに於いて、「日本代表」が戦う場合は特に、他の全ての参加者・チームも勝つためにやっていることを忘れて、自軍以外はモブ・脇役・背景だと雑な評価をしてしまいがちです。しかし自軍以外の戦力を冷静に分析し、その強さに敬意を払うことが、むしろ応援する自軍への正しい敬意にも繋がるのではないでしょうか。

日本馬が勝って、更にファンやマスコミの皆がそれを「陣営・鞍上そして馬自身が最大級の努力と研鑽を最高の形で結実させて、極めて高い壁を乗り越えた偉業」だときちんと評価する、そんな10月6日の夜を願ってやみません。

日本競馬界の至宝、快勝! 〜スプリンターズS回顧

先週末は秋G1第一弾・スプリンターズSが行われました。日本競馬界の至宝である"世界のロードカナロア"がキッチリ快勝して、期待に応えてくれました。
2着はハクサンムーン。1→2番人気の決着で、単勝や2連系の馬券はこの上なく平穏な結果になりましたが、3着に15番人気・マヤノリュウジンが流れ込んで3連系の馬券はちょっとした波乱となりました。

スプリンターズS(G1)
08:33.6-34.4=1'08"0(スリープレスナイト) 
09:32.9-34.6=1'07"5(ローレルゲレイロ)
10:33.3-34.1=1'07"4(ウルトラファンタジー)
11:33.0-34.4=1'07"4(カレンチャン)
12:32.7-34.0=1'06"7(ロードカナロア)
13:32.9-34.3=1'07"2
1着◎(10)ロードカナロア7-5(33.8)
2着…(7)ハクサンムーン1-1(34.4/0.1)
3着×(5)マヤノリュウジン5-5(34.0/0.1)
4着×(15)マジンプロスパー7-8(33.9/0.2)
6着○(6)ドリームバレンチノ7-8(34.0/0.3)
8着▲(4)サンカルロ14-14(33.6/0.5)
結果から言えば、"半笑い"の馬券は◎(10)ロードカナロアを絶対的に信頼して、×(5)マヤノリュウジンも引っ掛けながら、2番人気の(7)ハクサンムーンを消して全くの大ハズレ。印を打った中では最も人気がなく、圧倒的に妙味はある×絡みの複勝や3連複を押さえる手がなくはなかったですが、しかし2番人気馬を消すことにも妙味を感じていたので、それでは一貫性がない。素直にこれは完敗です。
一応言い訳をしておくと、この日は土曜日までと馬場が一変して、内先行馬がやけに残る馬場になっていました。それでも内枠のフォーエバーマークが抵抗すればハクサンムーンはペース的に厳しくなって失速する可能性が高いと踏んでいたのですが、テンでスッとフォーエバーマークより前に出て内ラチ沿いを取ることができました。この時点で、かなり有利に運ぶことができたのは言うまでもありません。
ただ「本気で行く気のフォーエバーマークを、ハクサンムーンが制することができるかどうか」も当然予想の範疇なので、この時点で予想ミスだと言わざるを得ません。申し訳ありませんでした。そして内が良くなっていた可能性が高いとはいえ、テン32秒台で逃げてこの相手で2着に粘った馬自身の地力UPも、当然認めなければいけないでしょう。

その上で、ロードカナロアの勝ち時計が昨年より0.5秒遅くなっている原因を解釈しておきましょう。
これは今年の方が僅かに馬場が掛かっているのに加え、内外の荒れ方の差が大きいせいで、ロードカナロアが他の上位馬と比べると相対的に不利だったことが理由として挙げられます。つまりずっと内で運んだ馬たち(2着ハクサンムーン・3着マヤノリュウジン・5着アドマイヤセプターら)に比べるとロードカナロアの負荷は大きく、実質はもっと抜けている内容と見ていいでしょう。つまり、昨年より力は落ちていないので、次走が香港スプリントになれば連覇の可能性はかなり高いと見ます。

そしてもう一つ、先週のエントリで張っておいた伏線の回収をしておきます。
今回、このエントリで触れた「コース前半の起伏」に気を使って、伏兵陣の取捨を大きく上下したのですが、その代表格が以下の2頭でした。配信予想の寸評部分を掲載してみたいと思います。

サドンストーム(8番人気13着)→消し
古馬OPでは、「前半上りのコース」で4・1・11・3・14着と好走の度合いが高く、「前半下りのコース」では5・5・15・3・10・6着と低調、唯一の3着もスローで2馬身半離された完敗だった。前半上り坂でテンの絶対値が遅くないと追走厳しくなるタイプなので単純に適性だけでアウトだし、差し嵌ってもラスト急坂コースでは伸びないのだから浮上の余地は少ない。

マヤノリュウジン(15番人気3着)→ヒモ
昨夏の準OPでは、小倉6F「32.7-34.4」という激流を好位から早め進出で3着、差し切ったスギノエンデバーよりも強い内容だった。スピードだけが武器の淡泊なタイプならば前が速くなる今回は必ず潰れそうだが、阪神7Fを差し切って準OPを勝ち上がるなど自在性もあり、前半下りのコースで止まらない末脚を発揮するのが得意ならば、好位で溜めて嵌る可能性が皆無ではない。
セントウルS7着は内先行の恵まれで完敗だったが、3着ドリームバレンチノとは0.2差。休養明けで22キロ増でこれならば、実は大幅な替わり身がある可能性も。これだけ人気がなければギリギリ印は回しておきたい。

今回馬券的には残念な結果でしたが、上記の取捨自体は正解で、起伏に気を使って評価することに一定の効果があることは改めて証明できました。更に今後に活かして行きたいと思います。
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