2005年12月22日
政府・与党、郊外型大規模店を出店規制
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051222-00000201-yom-bus_all
私が住んでいるのは埼玉県の地方都市である。90年代半ば頃までは、百貨店・大型スーパーというと駅の前にあるもので、自分の街にせよ隣町などに出かけるにせよ、買い物は駅前でするものだった。ところがこのところ所謂郊外型大規模スーパー・ショッピングモールの出店が相次いだ関係で、買い物で駅前に出向くことは少なくなった。というのも地方都市ではまず一家に一台以上クルマがあるので、広い駐車場とアクセスしやすい立地条件を兼ね備える郊外型大規模店の方が都合がいいんである。塾・予備校・飲食店・役所・娯楽店舗などが多いのもあって、駅周辺は依然人と車で混んでおり、郊外型大規模店が市街中心部の渋滞を緩和した面もあると感じている。
という風に万事都合が良いように思うのに、今回のこの規制はどういうことだろう?市街中心部へ人を呼び戻すのが目的のようだが、どうも論理がかみ合わない気がする。確かに私の街でも市街中心の商店街はほぼ瀕死の状態で、シャッターが並んだ光景が見られる。だがそれは駅前に大規模スーパーができた時からのものであり、郊外型大規模店出店が後押ししたことは間違いないものの、それだけが原因とも思われない。つまり、郊外に大規模スーパー・ショッピングモールが増えたことのみにより中心部の商店が流行らなくなったのではなく、原因は商店の魅力の無さにあるというのが私の実感である。駅前商店街においても魅力のある店舗は依然生き残っている。仮に今、私の街で郊外型店舗がなくなったとしても、駅前スーパーに人が戻ってくるだけのことで、魅力のない商店に人は集まってこない。逆に魅力があれば市街中心部でも郊外でも人はくるわけで・・今回の規制復活で商店主が奮起し、大規模スーパーとかチェーン店に負けない魅力を提案できれば、確かに人は集まってくるだろう。ちょっと高めだけど気が利いていてなかなか旨い酒と料理を出す居酒屋とか、品揃えでは負けるが特定のジャンルの書籍を網羅的に取り扱う書店とか、そういう工夫が必要だ。しかし、規制を復活させることで作り出す活気というのも妙なものだと思う。
それにしてもよくわからないのは、どんな経緯でこのような案が浮かび上がってきたのかということである。中心部商店街の商店主等にしてみれば、これは悲願であったろう。しかし、企業において法人税の大減税を行い、厚生年金等の負担の軽減を図り(派遣労働者法改正等)、高額所得者の所得税を減税してきた「強い者優遇」の小泉政権において何故商店主などが保護されるのか。それとも商店街を潰して駅前に出店したい大規模スーパーなどの意向かとも考えたが、実際は郊外型の出店を引き続き行いたいイオンやイトーヨーカドーなどは反対しているらしい。どういう狙いがあるのだろうか。市街中心部の活性化だけではなさそうに思われるのだが、他の解釈もできない。実に不思議である。
私が住んでいるのは埼玉県の地方都市である。90年代半ば頃までは、百貨店・大型スーパーというと駅の前にあるもので、自分の街にせよ隣町などに出かけるにせよ、買い物は駅前でするものだった。ところがこのところ所謂郊外型大規模スーパー・ショッピングモールの出店が相次いだ関係で、買い物で駅前に出向くことは少なくなった。というのも地方都市ではまず一家に一台以上クルマがあるので、広い駐車場とアクセスしやすい立地条件を兼ね備える郊外型大規模店の方が都合がいいんである。塾・予備校・飲食店・役所・娯楽店舗などが多いのもあって、駅周辺は依然人と車で混んでおり、郊外型大規模店が市街中心部の渋滞を緩和した面もあると感じている。
という風に万事都合が良いように思うのに、今回のこの規制はどういうことだろう?市街中心部へ人を呼び戻すのが目的のようだが、どうも論理がかみ合わない気がする。確かに私の街でも市街中心の商店街はほぼ瀕死の状態で、シャッターが並んだ光景が見られる。だがそれは駅前に大規模スーパーができた時からのものであり、郊外型大規模店出店が後押ししたことは間違いないものの、それだけが原因とも思われない。つまり、郊外に大規模スーパー・ショッピングモールが増えたことのみにより中心部の商店が流行らなくなったのではなく、原因は商店の魅力の無さにあるというのが私の実感である。駅前商店街においても魅力のある店舗は依然生き残っている。仮に今、私の街で郊外型店舗がなくなったとしても、駅前スーパーに人が戻ってくるだけのことで、魅力のない商店に人は集まってこない。逆に魅力があれば市街中心部でも郊外でも人はくるわけで・・今回の規制復活で商店主が奮起し、大規模スーパーとかチェーン店に負けない魅力を提案できれば、確かに人は集まってくるだろう。ちょっと高めだけど気が利いていてなかなか旨い酒と料理を出す居酒屋とか、品揃えでは負けるが特定のジャンルの書籍を網羅的に取り扱う書店とか、そういう工夫が必要だ。しかし、規制を復活させることで作り出す活気というのも妙なものだと思う。
それにしてもよくわからないのは、どんな経緯でこのような案が浮かび上がってきたのかということである。中心部商店街の商店主等にしてみれば、これは悲願であったろう。しかし、企業において法人税の大減税を行い、厚生年金等の負担の軽減を図り(派遣労働者法改正等)、高額所得者の所得税を減税してきた「強い者優遇」の小泉政権において何故商店主などが保護されるのか。それとも商店街を潰して駅前に出店したい大規模スーパーなどの意向かとも考えたが、実際は郊外型の出店を引き続き行いたいイオンやイトーヨーカドーなどは反対しているらしい。どういう狙いがあるのだろうか。市街中心部の活性化だけではなさそうに思われるのだが、他の解釈もできない。実に不思議である。
hana180sx at 22:30│Comments(2)│TrackBack(1)
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1. 規制強化ってどうなのさ? [ portal shit! ] 2005年12月22日 22:35
今朝の日経によると、都市計画法が改正され、郊外住宅地への大型店の出店が再び規制されるようである。規制緩和の流れのなかにあって一転、規制強化だ。(NIKKEI NET:大型店の郊外出店を制限、1万平方...
この記事へのコメント
1. Posted by 森井ゴンザレス 2005年12月22日 22:51
僕の地元でも中心街のシャッター通り化は結構問題になってるんですが、商店街の言い分というのはむしがよく聞こえるんですよね。数年前、福岡資本の百貨店が熊本から撤退することが決まったときには、新聞の投書欄に商店主が「人通りが減るから困る、役所はなんとかしろ」と苦言を投稿していました。そして今度は郊外のショッピングセンターに出店規制をしてくれと役所に陳情。どこまでも役所依存、他力本願なのですよね。ショッピングセンターに入ってるチェーン店にはできないようなことをやれば、自ずとお客さんはやって来ると思うのですが。
>品揃えでは負けるが特定のジャンルの書籍を網羅的に取り扱う書店
これは受けそうですよね。東京には青山ブックセンターとか特殊な品揃えの本屋があったけど、あれは楽しかったです。ドイツも特定ジャンル特化型の本屋が多かったです。児童書しかない店、ペーパーバックしかない店など。
>品揃えでは負けるが特定のジャンルの書籍を網羅的に取り扱う書店
これは受けそうですよね。東京には青山ブックセンターとか特殊な品揃えの本屋があったけど、あれは楽しかったです。ドイツも特定ジャンル特化型の本屋が多かったです。児童書しかない店、ペーパーバックしかない店など。
2. Posted by SR 2005年12月23日 22:01
なんとなれば、商店主は郊外型大規模ショッピングモールに入ればよいのだと母上が申しておりました。確かにその通り。魅力のある店作りができるなら、そうやって敵を利用する事すらできますよね。
僕が特定ジャンルに強い古書店を作るとしたら何を集めるかな・・大学や資格試験等受験関係用の書籍と、将棋関係と、貧乏パシリ屋関係と、お気に入りの小説なんかと・・あまり売れなさそうだな・・(苦笑 今、そういうのに憧れる人が古本屋を開業してるらしいですが。
僕が特定ジャンルに強い古書店を作るとしたら何を集めるかな・・大学や資格試験等受験関係用の書籍と、将棋関係と、貧乏パシリ屋関係と、お気に入りの小説なんかと・・あまり売れなさそうだな・・(苦笑 今、そういうのに憧れる人が古本屋を開業してるらしいですが。