明けましておめでとうございます。シックスセンス

2023年02月05日

コロナと共存する医療体制

社会全体がコロナに対する免疫を獲得しつつあると思いますが、医療的ケア度の高い患者さんにとっては、まだまだ恐い感染症です。呼吸器症状が軽くても、基礎疾患が急速に悪化して命を落とす人がいます。 病院は元々、基礎疾患を抱えた人々が集中している場所なので、医療従事者にとって感染拡大は恐怖です。

コロナは感染力が強いけど特別じゃない。
検査のために病院を受診する必要はありません。
でも、コロナ感染者が医療を必要としているのに受診できないのは変です。基礎疾患の有無に関わらず、医療機関は患者を受け入れなければなりません。患者の救急搬送先が決まらないなんて、医療従事者として情けない限りです。断る医療機関が悪いのではなく、断らなければなければならない医療環境が悪いのです。人が憎み合うのは間違っています。
医者が悪い、看護師が悪い、保健所の采配が悪い、病院に来る患者が悪い...
こんな社会は悲しいと思います。

どんな困難にも、それに対峙し、乗り越える人間社会を築くためにはどうしたら良いか。私たちは協力し、助け合って、目の前の困難を乗り越えるために知恵を結集しなければならないのではないか、なんて考えます。
もがき続ける私たち人間は、皮肉にも、変異し生き残ろうとするウイルスに似ているような気がします。

今回のパンデミックでの経験を踏まえ、医療のあるべき姿を考え、医療制度の見直しが進んでいくことと思います。

この困難を乗り越えるために、まず足元の医療体制を整えました。
入院病床を持たず、特殊な感染症診察室の設置が困難なクリニックでは、緊急事態を想定したゆとりのある日常診療が必要です。日頃から伸び切ったゴムになってはいけません。平常心で優しい診療を継続し、非常事態には緊張感のある診療に切り替える余裕を持たなければならないと思います。

そんなわけで、維持透析の新規受入を徐々に制限し、昨年の4月から火木土の通常透析を閉鎖しました。かわりに、月水金はスタッフの勤務を集約し、朝から夜中〜翌朝まで午前、午後、オーバーナイトの3クール透析を行っています。火木土は通常の外来診療のみで維持透析は行いません。
透析患者さんがコロナに感染し、かつ、入院治療が受けられない場合、火木土に時間的、空間的に隔離透析を行うという徹底した感染対策をとることにしたのです。スタッフも時間に追われることなく、落ち着いて防護服を着用し、診療にあたることができます。

免疫力の低下した透析患者さんの命を守るために何ができるか。
常に考え続け、行動したいと思います。
体制の変化を受け入れ、支えてくれる全ての方に感謝です

hana3349 at 17:42│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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