コロナと共存する医療体制

2023年04月16日

シックスセンス

先生来てください。患者さんが変です。

歳のせいか、院内をダッシュすると息があがる。
外来1階から螺旋階段を駆け上がり、透析室の患者ベッドに行くと患者さんがきょとんとしている。

患者さんに尋ねてみた。
「気分が悪いんですか?」
患者さんが答える。
「ちょっときついだけですけど、透析早く終わって欲しいんです。」

会話もできるし、四肢麻痺もない。
血圧低下なし、心音清、呼吸音正常
「毒素除去はしっかりやった方が良いので、もう少し頑張りましょう」
「はい、わかりました。すみません。」
透析続行を決めて、外来診療に戻る。
この患者さんが、早く終わって欲しいというのは初めてのことなので、ちょっと違和感があった。

しばらくしてまた呼ばれた。
「なんか違うんです、先生もう一度診てもらえませんか?」
ベテランナースが呟きます。
「えー、また?(心の声)」

面倒くさいは医療の敵。。。
私自身もさっきの違和感を引きずっていたので、もう一度診察してみることにした。
「あ。」
さっきは認めなかったが、左下肢の筋力がわずかに低下している。おかしい。

金曜日の夜、透析患者の搬送・入院が決まりづらいタイミングだったにも関わらず、かかりつけの循環器内科医、断らない脳外科医、三次救急のスタッフ、救急隊、全ての方々の努力により救急搬送、迅速な対応が可能となった。
診断は硬膜下血腫、そして速やかな血腫除去術。

ありがとう、みんなありがとう。
命を繋ぐことができた。
エビデンスも大事。AIも活用したい。効率も大切。働き方改革も重要。医療従事者にとって大切なことはたくさんあるけれど、医療者が十分にコミュニケーションをとり患者の命を救う奇跡に関われることはとても素晴らしいこと。

いつもと違う時、それは異常のまえぶれ。そんな時は、丁寧に。細かく。慎重に。
シックスセンス、ありがとう。

hana3349 at 17:03│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 医療 | 透析

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