医療
2023年01月02日
明けましておめでとうございます。
コロナに翻弄され続けています。。。
行動制限のない年末年始を迎え、一般市民としてはコロナ前の日常に幸せを感じますが、医療者としては不安です
重症化率は少ないですが、インフルエンザよりは手強い。圧倒的に感染力が強く、一緒に生活をしている家族や友人間では高確率で感染します。社会性の高い、子供・学生・働き盛りの世代があっという間に感染するので、職場や学校での感染を機に「家庭クラスター」を起こします。
十分な感染対策を講じてさえいれば、隣近所との付き合いが希薄となり、核家族化が進んだ今の社会形態において、日本国内での爆発的なクラスター発生による感染者増大を恐れる必要はないのでしょう。しかし、安全で質の高い医療を提供しなければならない医療現場に突発的な欠勤を生じるという事態は深刻です。
医療スタッフ自身が感染した場合、本人の症状は軽くとも自宅待機せざるを得ず、医療現場の戦力ダウンとなります。感染してしまったという罪悪感を感じながら自宅待機せざるを得ないスタッフの心情を察するとやるせ無い気持ちになります
医療のフェーズを「ゆとり」に変更し、スタッフ健康状態に配慮しつつ、コロナに負けず、今年も新たな手を打ちながら、頑張って行こうと思います
行動制限のない年末年始を迎え、一般市民としてはコロナ前の日常に幸せを感じますが、医療者としては不安です

重症化率は少ないですが、インフルエンザよりは手強い。圧倒的に感染力が強く、一緒に生活をしている家族や友人間では高確率で感染します。社会性の高い、子供・学生・働き盛りの世代があっという間に感染するので、職場や学校での感染を機に「家庭クラスター」を起こします。
十分な感染対策を講じてさえいれば、隣近所との付き合いが希薄となり、核家族化が進んだ今の社会形態において、日本国内での爆発的なクラスター発生による感染者増大を恐れる必要はないのでしょう。しかし、安全で質の高い医療を提供しなければならない医療現場に突発的な欠勤を生じるという事態は深刻です。
医療スタッフ自身が感染した場合、本人の症状は軽くとも自宅待機せざるを得ず、医療現場の戦力ダウンとなります。感染してしまったという罪悪感を感じながら自宅待機せざるを得ないスタッフの心情を察するとやるせ無い気持ちになります

医療のフェーズを「ゆとり」に変更し、スタッフ健康状態に配慮しつつ、コロナに負けず、今年も新たな手を打ちながら、頑張って行こうと思います

2021年05月31日
久しぶりの快晴ヽ(^0^)ノ
今日から高齢者ワクチン接種の2回目が始まります。
今日が1回目の医療従事者、高齢者も来院されます。
2回目の人に痛かったこと、辛かったことを教えてもらいます。
1回目の人の不安を受け止めようと思います。
透析患者さんは2日あきの月曜日となるため、体調不良の訴えもあるかもしれません。
連日の慣れないワクチン業務に疲れ果てた職員の体調不良も懸念されるところです。
今日は久しぶりの晴天、宮崎は快晴です
夏を感じさせる日差しですが、太陽の光がさんさんと降り注ぎ、緑を美しく照らしています。
見上げると真っ青な青空に吹き渡る心地よい風。
なんと素晴らしい自然に恵まれていることか。
今あるものに感謝し、自分にできることをただひたすら一生懸命やろうと思います。
今日が1回目の医療従事者、高齢者も来院されます。
2回目の人に痛かったこと、辛かったことを教えてもらいます。
1回目の人の不安を受け止めようと思います。
透析患者さんは2日あきの月曜日となるため、体調不良の訴えもあるかもしれません。
連日の慣れないワクチン業務に疲れ果てた職員の体調不良も懸念されるところです。
今日は久しぶりの晴天、宮崎は快晴です

夏を感じさせる日差しですが、太陽の光がさんさんと降り注ぎ、緑を美しく照らしています。
見上げると真っ青な青空に吹き渡る心地よい風。
なんと素晴らしい自然に恵まれていることか。
今あるものに感謝し、自分にできることをただひたすら一生懸命やろうと思います。
2021年05月26日
心の余裕を取り戻そう!
医療従事者へのワクチン接種もまだ終わらず、6月も継続することとなりました。
効率良く多くの人へ接種することを心がけてきましたが、
今更ながら....ワクチン接種というのは、一つの大きな業務です。
うてば良いというものでは、ないのです。
打ち手、という表現は嫌いです。
不安を抱えて来る人も少なくはないので、質問や悩みに答えながら、受付から問診票確認・接種・観察・事務手続き・帰宅までを完了させなければなりません。
たかがワクチン接種でも、やっぱり医療です。
初めの頃は、各医療機関から数人ずつまとめて来院・接種でしたが、ワクチン未接種者が少なくなってきたので、各医療機関からの接種者は1人ずつ、という感じです。
〇〇医院、△△クリニック、という表になっていますが、実際は1人ずつ。
病院に属してはいますが、医療専門知識の少ない医療従事者等の方が多いようです。
感覚としては、高齢者へのワクチン接種に近くなってきたと思います。
これまでより効率が悪くなると予想されます。
宮崎はほとんどの方が自家用車で移動します。
1人ずつ車で来院されるので、駐車場が混雑します。
梅雨の時期なので、雨で滑ったり濡れたり、のトラブルもありそうです。
ワクチンのキャンセルが出たので別のところで打った、
体調が悪いので今日のワクチンはキャンセルしたい、
私のワクチン接種はいつでしたっけ、
一つ一つは小さな電話なのですが、チリも積もれば...日常診療を圧迫しつつあります。
国家あげてのプロジェクトだと理解しているつもりです。
医療者としてのプロ意識、これも忘れていません。
文句を言わず、自分にできることの全てを、サボらずにやらなければなりません。
でも、私のライフワークである透析治療・腎臓外来も待ってはくれません。
油断すると患者は命の危機にさらされてしまいます。
オーバーナイト透析の夜回診を終え、翌日の日常診療とワクチン接種を終了し、労務管理を見直して一息ついた頃にナースが暗い表情で報告に来ました。
「午前到着予定のワクチンが来ません。配達は何時になるかわからないそうです。」
心が折れそうになりました。
そして、これくらいのことで心が折れそうになった自分に驚きました。
余裕がなくなっています。
余裕がなくなると、医療は優しさを失います。
そういうわけで昨日はたくさん睡眠時間を取りました。
元気を取り戻しましたので、今日はまたフルパワーで頑張ろうと思います。
医療従事者の皆さん、自分の健康管理も忘れないでくださいね
効率良く多くの人へ接種することを心がけてきましたが、
今更ながら....ワクチン接種というのは、一つの大きな業務です。
うてば良いというものでは、ないのです。
打ち手、という表現は嫌いです。
不安を抱えて来る人も少なくはないので、質問や悩みに答えながら、受付から問診票確認・接種・観察・事務手続き・帰宅までを完了させなければなりません。
たかがワクチン接種でも、やっぱり医療です。
初めの頃は、各医療機関から数人ずつまとめて来院・接種でしたが、ワクチン未接種者が少なくなってきたので、各医療機関からの接種者は1人ずつ、という感じです。
〇〇医院、△△クリニック、という表になっていますが、実際は1人ずつ。
病院に属してはいますが、医療専門知識の少ない医療従事者等の方が多いようです。
感覚としては、高齢者へのワクチン接種に近くなってきたと思います。
これまでより効率が悪くなると予想されます。
宮崎はほとんどの方が自家用車で移動します。
1人ずつ車で来院されるので、駐車場が混雑します。
梅雨の時期なので、雨で滑ったり濡れたり、のトラブルもありそうです。
ワクチンのキャンセルが出たので別のところで打った、
体調が悪いので今日のワクチンはキャンセルしたい、
私のワクチン接種はいつでしたっけ、
一つ一つは小さな電話なのですが、チリも積もれば...日常診療を圧迫しつつあります。
国家あげてのプロジェクトだと理解しているつもりです。
医療者としてのプロ意識、これも忘れていません。
文句を言わず、自分にできることの全てを、サボらずにやらなければなりません。
でも、私のライフワークである透析治療・腎臓外来も待ってはくれません。
油断すると患者は命の危機にさらされてしまいます。
オーバーナイト透析の夜回診を終え、翌日の日常診療とワクチン接種を終了し、労務管理を見直して一息ついた頃にナースが暗い表情で報告に来ました。
「午前到着予定のワクチンが来ません。配達は何時になるかわからないそうです。」
心が折れそうになりました。
そして、これくらいのことで心が折れそうになった自分に驚きました。
余裕がなくなっています。
余裕がなくなると、医療は優しさを失います。
そういうわけで昨日はたくさん睡眠時間を取りました。
元気を取り戻しましたので、今日はまたフルパワーで頑張ろうと思います。
医療従事者の皆さん、自分の健康管理も忘れないでくださいね

2020年12月12日
2020年10月25日
散歩、散歩 ♪( ´▽`)

日曜日のクリニックは、とても静かです。中心部から少し離れた高台にあるせいか、自然環境は素晴らしく、田舎育ちの私はとても癒されています。
クリニックに向かうには、適当な坂(本当は結構きつい坂)もありますので、

青空を見上げたり、踏みしめた落ち葉の音にちょっと驚いたりしながら歩きます。


10年前の開業当初は、自分の身長よりちょっと高いくらいの大きさだった駐車場のカイヅカイブキもすごく大きくなったんだなあと感慨に浸ったり、雑草を美味しそうに食べてくれていたヤギ





社会がどのように変化していくのかまったくわかりませんが、人間の営みは24時間、365日とまりません。どんな時代にあっても、医療は私たち人間に寄り添う優しいものであって欲しい。医療に携わる者として、強い精神と優しい心を持ち続けたいと気持ちを新たに楽しい散歩をした1日でした。
2020年10月09日
つなぐ、ということ
自分では比較的早期に診断をつけることができた、と思うのです。
少し腎機能が悪くなったようだと他科の先生から紹介を受けた後、
短期間で必要な検査をして、悪性の可能性が高いと思ったのです。
このまま、放置したら命に関わる。
できるだけ早く、治療ができる総合病院につなごう。
患者さん本人とご家族に説明して、紹介状を渡しました。
あれ、紹介先からの返事が遅いな〜。
そう思い、本人に電話してみたら、まだ受診していなかったの

怖くなったので行ってないって。



がーん。
電話でもう一度、早く受診するように説明したのだけれど、、、
行ってくれるかな?
情報を正確に伝えることって本当に難しいですね。
軽いタッチで話すと、重要でないと誤解され、患者さんは癌を放置してしまう。
深刻に話しすぎると、恐怖感が先行し、患者さんは現実を受け入れることができずに逃げてしまう。
コロナ対策で皆、マスクしているしね。
言葉のコミュニケーションも難しくなっています。
全ての感覚を研ぎ澄ませて、
コミュニケーションの天才にならなければ、、、
と気持ちを新たに引き締めた朝でした。
2020年10月02日
2020年09月25日
ニューノーマルで瞑想生活
コロナで生活が変わった〜という人も多いと思います。
私自身の生活も少し変わりましたが、瞑想する時間が少し増えました。
幸せってなんだろうとか、仕事とか、お金とか。
そして医療の本質について。
スパッと治る病気と、治らない病気。
命を奪う病気と、死を回避できる病気。
いろんなことを乗り越えて、透析治療を受けている患者さんにしてみれば、
透析は、自分の人生の一部であり、相棒のようなものです。
その相棒の理想像について、
医者がとやかく言い過ぎるのはよくないのかも知れません。
でも「自分の好きにしてね」というのは無責任だし。
透析と濾過の違いや、透析効率について、適正なドライ体重、合併症回避のための透析条件変更。
医療者が得意とする情報を過不足なく提供し、
患者さん自身の価値観や人生観を尊重し、
裏役としての重責を果たすためにはどうしたら良いか。
なかなか答えを見つけ出すことはできませんが、
相手をよく理解しなければ、理想の医療が提供できないことだけはわかります。
あー、コミュニケーションの達人になりたい

余談ですが、
最近、人のオーラが少し見えるようになりました。
万物から学び、永遠に変わらない価値なんてないということを理解し、
人生に寄り添うことのできる医師を目指して努力し続けたいと思います。

2020年09月19日
感慨に浸った日
オンラインで勉強する機会も増え、経歴を登録する機会がありました。
そっか、医者になってもう23年か。と、感慨に浸っております。
幸い、体調不良をきたすこともなく、休んだことは1日もありませんでした。
今のように勤務時間についてとやかく言われる時代ではなかったので、
当たり前のように、眠れない当直をこなし、翌日も通常勤務をしていました。
医師が皆、当たり前のこととして、そういう勤務をしていたのです。
当直明けに早く帰宅できるシステムなんて皆無でした。
前日の勤務からそのまま当直に入り、当直をこなした後、翌日の勤務が終わるまでエンドレス。
さらに、当直で受け入れた患者さんの状態が悪いと、当直明けの仕事が長引くことも多く、早く帰ることはできません。他に担当している入院患者さんだって待ってはくれないのです。
とにかく、当直明けの勤務では眠気との戦いでした。
あまりにも救急対応が多く、自分自身が疲弊する総合病院勤務の時代。
「一人当直は大変なので、二人当直にしよう
」という案が出された時のことを今でも覚えています。
医局員のほとんどが反対して、その案は却下されました。
理由は当直回数が2倍になるからです。
とにかく、あんな辛い当直は極力少ない方が良い、と皆が忌み嫌ったひどい当直でした。
医者なんだから当たり前でしょう、という雰囲気の中で、自分でもそれが当たり前と思い込んでいたし、人の命がかかっているんだから勤務時間なんて関係ないよね、という洗脳?を受けていたのです。
やってもやっても終わらない仕事なんて嫌気がさしそうなのですが


苦労が吹き飛ぶ瞬間が、麻薬のように私の心を捉えて離さなかったのです。
心の奥を鷲掴みにされている感覚、でしょうか。
これからも、自分自身の老化と向き合いながら末長く医療に関わり続けたいと思います。
そっか、医者になってもう23年か。と、感慨に浸っております。
幸い、体調不良をきたすこともなく、休んだことは1日もありませんでした。
今のように勤務時間についてとやかく言われる時代ではなかったので、
当たり前のように、眠れない当直をこなし、翌日も通常勤務をしていました。
医師が皆、当たり前のこととして、そういう勤務をしていたのです。
当直明けに早く帰宅できるシステムなんて皆無でした。
前日の勤務からそのまま当直に入り、当直をこなした後、翌日の勤務が終わるまでエンドレス。
さらに、当直で受け入れた患者さんの状態が悪いと、当直明けの仕事が長引くことも多く、早く帰ることはできません。他に担当している入院患者さんだって待ってはくれないのです。
とにかく、当直明けの勤務では眠気との戦いでした。
あまりにも救急対応が多く、自分自身が疲弊する総合病院勤務の時代。
「一人当直は大変なので、二人当直にしよう

医局員のほとんどが反対して、その案は却下されました。
理由は当直回数が2倍になるからです。
とにかく、あんな辛い当直は極力少ない方が良い、と皆が忌み嫌ったひどい当直でした。
医者なんだから当たり前でしょう、という雰囲気の中で、自分でもそれが当たり前と思い込んでいたし、人の命がかかっているんだから勤務時間なんて関係ないよね、という洗脳?を受けていたのです。
やってもやっても終わらない仕事なんて嫌気がさしそうなのですが



苦労が吹き飛ぶ瞬間が、麻薬のように私の心を捉えて離さなかったのです。
心の奥を鷲掴みにされている感覚、でしょうか。
これからも、自分自身の老化と向き合いながら末長く医療に関わり続けたいと思います。

2020年09月04日
遠方からの通院!(◎_◎;)
週3回の透析治療。
雨の日も風の日も、台風が来たって休むわけにはいきません。
ゴールデンウィークも年末年始も、欠かすことの出来ない治療なのです。
だからこそ、自宅や職場のすぐ近くで、通院しやすい環境を選びたいもの。。。
そんな中、遠方からいくつもの透析クリニックを通り過ぎて、
森のクリニックに通院し続けてくれる患者さんがいるのです。
「ここがいいから。」
そう言って通院してくれることに感謝です。
なんせ、1回きりの通院ではないのですから。。。
週3回、来る日も来る日も通い続けるというのは本当に大変です。
その期待に答え続ける義務があると、時々身震いしています。
安心、安全の治療を提供するだけではなく、
温故知新の精神で医療現場に爽やかな風を送り込むことが必要です。
迷った時は、自分が相手の立場だったらどうなのかを考え、
双方向のコミュニケーションをとり続けようと思います。
医療は万能ではなく、限界もありますが、
一人一人の「自分が送りたい人生」に寄り添えるよう、
力を尽くしたいと思います。
通院し続けてくれる全ての患者さんの想いに全力で応えたい。
そうやって、私なりに、礼を尽くしたいと思います。
雨の日も風の日も、台風が来たって休むわけにはいきません。
ゴールデンウィークも年末年始も、欠かすことの出来ない治療なのです。
だからこそ、自宅や職場のすぐ近くで、通院しやすい環境を選びたいもの。。。
そんな中、遠方からいくつもの透析クリニックを通り過ぎて、
森のクリニックに通院し続けてくれる患者さんがいるのです。

「ここがいいから。」
そう言って通院してくれることに感謝です。

なんせ、1回きりの通院ではないのですから。。。
週3回、来る日も来る日も通い続けるというのは本当に大変です。
その期待に答え続ける義務があると、時々身震いしています。

安心、安全の治療を提供するだけではなく、
温故知新の精神で医療現場に爽やかな風を送り込むことが必要です。
迷った時は、自分が相手の立場だったらどうなのかを考え、
双方向のコミュニケーションをとり続けようと思います。
医療は万能ではなく、限界もありますが、
一人一人の「自分が送りたい人生」に寄り添えるよう、
力を尽くしたいと思います。
通院し続けてくれる全ての患者さんの想いに全力で応えたい。
そうやって、私なりに、礼を尽くしたいと思います。