あなたを思い池に浮かぶる赤もみじ
秋色でいっぱいになる私の心
いつまで燃えるか老いた色
身も心も朱色に染まる

皺に汚れた震える手のひらで
濡れたもみじにくちびるそえた
あなたの薄いくちびるの
温度の低さと一緒なの

つよく、手に押し付けて見た
あの時そうしていたのなら
私たち、散らずに済んだのか
いつかまたあの枝先で
二人重なることが叶うならと

燃えてひらひらぬれ落葉
匂いあふれて緋に溶かす
夢か現か つるべ落としの夕暮れ
朱色に燃えて 陽も落ちる
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