~旗日には日の丸を掲げましょう
4月29日は昭和天皇のお誕生日です。
昭和天皇がご存命中、戦前は「天長節」、戦後は「天皇誕生日」でしたが、
1989年(昭和64年)1月7日に崩御(ほうぎょ)されたので、「天皇誕生日」は今上陛下のお誕生日である
12月23日に移りました。4月29日はゴールデンウィーク中の1日ということで、名称を「みどりの日」に
変えてそのまま祝日として残りました。
しかし、激動の昭和を生き抜き、大東亜戦争の終結に卓越した指導力を発揮された
昭和天皇にふさわしい名称を残そうとする国会議員によって「昭和の日」を実現する運動が
起こりました。議員立法を3度、国会に提出し、2005年の第162回国会で法案が成立に
至りました。これによって2007年から4月29日は「昭和の日」となり、「みどりの日」は
5月4日に移動しました。
世界の歴史を見ると、戦争に負けた国が王制を維持できた例はほとんどありません。
第1次世界大戦の敗戦国だったドイツ、オーストリアの君主制は滅びました。
大戦中にロシア革命が起こり、ロシアの皇帝も殺されました。
第2次世界大戦ではイタリアを初め、敗れた枢軸国側のユーゴスラビア、ハンガリー、
ルーマニア、ブルガリアの王朝がみな倒れました。
そのような世界史の流れからすると昭和天皇が自ら終戦の決断をされ、戦後も退位することもなく
歴代天皇の中でもっとも長い在位を保たれたことはまさに奇跡と言えるでしょう。
昭和天皇が終戦のさいに詠まれた和歌です。
身はいかに なるともいくさ とどめけり ただたふれゆく 民をおもひて