連日、オリンピックの熱戦が繰り広げられています。熱帯夜とオリンピックでもうヨレヨレ~~という人が多いのではないでしょうか? 競技も面白いのですが、この機会に世界の国々の国旗に注目してみるのもまた面白い楽しみ方ではないか、と思います。
普段、国旗というものをまじまじと見る機会がありませんが、世界にはもちろん国の数だけ国旗があるわけです。でも、よーく見てみると似ている国旗が多いですね。一番、多いのは三色旗。配色や順番は違っても三色に色分けされた国旗が非常に多いことが分かります。あとは十字架、オリーブの葉、星、動物など、その国のシンボルをかたどったものもたくさんあります。韓国の「太極旗」は陰陽五行説を背景に作られたものです。
新しく建国された国は国旗のデザインを選択する余地がありませんから、どうしても月並みなものになりがちです。やはり歴史の古い国はデザイン的にも優れたものが多いですよね。今年はオリンピックイヤーですから、イギリスの国旗をデザイン化したバッグなどもよく売れていたようです。
よその国の国旗をずうっと一通り見たあとで、改めて日の丸を見ると今更ながらに日の丸の美しさに驚かされます。日の丸の素晴らしいところはまずシンプルなこと。白と赤だけで、何も飾りがありません。これなら子供でもすぐ絵に書けます。二色しかないのに地味ではなく、華やかではないけど落ち着いていて余白の中に無限ともいえる多くの意味が込められています。この白をどう解釈するか、は見る人の気持ちの持ち方によって変わると思います。つまり、自分の精神が投影されるのです。これは神社のご祭神の一つが鏡であることにも通じているような気がします。
赤はもちろん昇る太陽を表現しています。でも、これも見る人の気持ちによって違うようです。この赤が「日本軍によって殺された人たちの血の色」に見えるという、特殊なイデオロギーの人たちもいるのですから。でも美しいものを美しいと感じられないっていうのは病気ですよね
雲一つない青空のもとで日の丸を見ると本当に美しいなあ、と思います。一つだけでも十分に美しいのですが、デモの時など、たくさんの日の丸が一斉に風になびくのを見ると胸が高鳴ります。こんな美しい国旗が持てるだけで幸福だって思うのですが、皆さんはどうでしょうか? 自国の国旗がもし日の丸でなかったらどうだろうか、と考えてみたことはありますか? でも未来永劫、日の丸が自国の国旗だとは限らないのです。ある日突然、別の国旗が街のあちらこちらに立つ日が来るかも知れないのです。ですからヨーロッパのように、しょっちゅう他国に侵略されて、領土を奪われたり奪い返したりした歴史を持つ国は自分の国の国旗にひときわ愛着を持ち、大事にしています。
私たちも日の丸という、素晴らしい国旗を持てる幸福をもっと大事にしたいですね。そのためにはまず祝日には玄関に日の丸を掲げましょう!