最近、さまざまな検定試験がありますね。名前を聞いただけで受けたくなるようなものもあれば、えっ、誰がそんな検定試験を受けるの?って不思議に思うものもあります。日本人は真面目で向学心が強いから、試験ていうものが基本的に好きなのかも知れませんね。ところで皆さん、「戦史検定」って知っていますか? 「戦史」=戦争の歴史です。ここでいう「戦争」とは1941年から1945年まで日本が英米を中心とした連合国と戦った、大東亜戦争のことです。
戦史検定試験は今年で3回目を迎えました。試験日は平成24年11月18日(日)、大正大学で行われます。受付は既に始まっています。ネットで申し込むこともできますし、本屋さんで扱っている所もあります。締め切りは10月31日です。↓
8月1日から神保町の有名な書店「書泉グランデ」と秋葉原の「書泉ブックタワー」に「戦史検定コーナー」が設置されました! どちらも5階です。売り場には受験に役立つ参考書も豊富にそろっていますし、受検の申し込み受付けも行っています。8月28日からは紀伊國屋書店新宿本店3階にも「戦史検定参考図書コーナー」が開設されます! 近くへ行かれた時には覗いてみてくださいね。
大東亜戦争のことを教科書では「太平洋戦争」って書いていますが、学校では「太平洋戦争」についてちゃんと教えているんでしょうか? おそらく授業時間が足りなくて先生が駆け足でぱっぱって教えたり、あるいは「日本がアジアを支配しようと思って侵略戦争を起こした」なんて教えているんじゃないでしょうか?
戦史検定試験を主催しているのは「戦史検定協会」ですが、この検定試験の目的は二つあるそうです。一つは大東亜戦争について正しい教育を受けていない若い人たちに戦史に関心を持ってもらい、真実の歴史を知るきっかけになったら、ということ。もう一つは海外にある戦死者の慰霊碑が長い歳月の間に傷んでしまっている状況を何とかしたい、ということです。
大東亜戦争では中国大陸や太平洋の島々、東南アジアなど、広大な範囲が戦場になりました。かつての戦場だったあちらこちらの国に旧日本軍の兵士を悼む慰霊碑があるわけですが、戦後、日本政府も外務省もそれらの慰霊碑を事実上、放置してきました。旧日本軍の兵士の遺骨収集すらまともにやって来なかったのが現状です。本来ならば国家の責務として当然、やるべきことを戦後67年間、やって来なかったのです。いくら敗戦国だからといって国を守るために亡くなった方々の遺骨を野ざらしにするというのは独立国としてあり得ないことです。「戦史検定協会」では受検料の一部を海外にある慰霊碑の修理・保全の費用に充てるそうです。
実は私、去年、この「戦史検定試験」を受けたのですが、恥ずかしながら不合格でした 去年の試験と今年の試験問題はもちろん、違うでしょうが去年はかなり手強い試験だったという記憶があります。合格なさった方はかなり時間をかけて勉強なさったのではないでしょうか。私は不合格でしたが、でも受検して良かったなあ、と思います。大東亜戦争は世界戦争といってもいいぐらい複雑でスケールの大きな戦いでした。交戦国はアメリカ、イギリス、オランダ、フランス、オーストラリア、中国、ソ連・・・・そう、つまりほとんど世界中を相手に日本はたった一国で戦っていたのです。では、なぜ日本は戦ったのか・・・それを今度の検定試験に向けて是非、皆さんご自身に調べていただきたいのです。
試験まであと2カ月以上あります。今年の秋は「戦史検定試験」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
戦史検定協会
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