今年もまた夏がやって来ます。高く青い空をながめて皆さんは何を考えますでしょうか? 保守活動をする前は灼熱の太陽を見てもただ単に暑いなあ~、としか感じませんでしたが、今は何か泣きたくなるような感じがします。夏は戦争を思う季節になりました。
来る8月15日に沖縄・石垣港の緑地公園内に一つの碑が建立されるそうなので、今日はそのお知らせです。碑の名前は「伊舎堂用久中佐と隊員の顕彰碑」です。伊舎堂、というのは珍しい名前ですよね。伊舎堂用久中佐は地元石垣市ご出身です。石垣、というと今、まさに尖閣諸島問題で注目されていますが、沖縄ではもっとも国防意識の強い島です。石垣市が市民の国防意識を喚起することを願って建立するそうです。
伊舎堂用久中佐は帝国陸軍第八飛行師団誠第十七飛行隊の隊長でした。昭和20年(1945年)3月26日午前4時、部下4名を率いて石垣島白保にあった基地より出撃し、慶良間列島の西方海上にいたアメリカ軍の空母群に特攻を行いました。この攻撃は特攻の先駆けであり、また大変な戦果をあげたことで(大型空母1隻、中型空母1隻、戦艦1隻撃破)全国に大々的に報じられました。伊舎堂用久中佐は心の優しい方だったそうです。地元出身ですから家族に会おうと思えば会えるのに、他府県出身者のことを思って家族に会おうとせず、ついに出撃の日も知らせなかったそうです。
敵艦に体当たりする特攻作戦は「愚かな作戦」と言われます。特攻で散華された方は「無駄死にだった」と言われます。しかし、本当にそうでしょうか? 負けたからそう言われるだけなのではないでしょうか? 初期の特攻はパイロットが優秀で命中率も高く、大いに戦果をあげることができたのです。ただ、そんな優秀なパイロットを100%死ぬ攻撃に使わなければならないのは、それだけ日本が追い詰められていたわけですが。
今、尖閣諸島を中国は虎視眈々とねらっています。もし尖閣諸島を奪われたら次は沖縄の番です。今、先人の勇敢さや崇高な精神を讃える碑を建立するのは意味のあることだと思います。寄付も受け付けているそうなので、お志のある方、よろしくお願いします!
会長 三木巌
事務局 〒907-0004 沖縄県石垣市字登野城1電話(0980)82-3151(三木)
(0980)82-4238(伊舎堂)
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ゆうちょ銀行 店名708 普通預金 0298662
口座名義 伊舎堂用久中佐と隊員の顕彰碑建立期成会 会長 三木巌
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伊舎堂用久中佐の遺詠です。
指折りつ 待ちたる機ぞ来る 千尋の海に 散るぞ楽しき