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4月29日は昭和天皇のお誕生日です。戦前は「天長節」と呼ばれていましたが、戦後は「天皇誕生日」という名称に変えられました。1989年(昭和64年)1月7日、昭和天皇が崩御され、今上陛下が即位されたので「天皇誕生日」は今上陛下のお誕生日である12月23日に移りました。4月29日はゴールデンウィーク中の1日ということで、名称を「みどりの日」に変えてそのまま祝日として残りました。しかし激動の昭和を生き抜き、大東亜戦争の終結に卓越した指導力を発揮された昭和天皇にふさわしい名称を残そうとする国会議員によって「昭和の日」を実現しようという運動が起こりました。議員立法を3度、国会に提出し、2005年の第162回国会でついに法案が成立に至りました! これによって2007(平成19年)年から4月29日は「昭和の日」となり、「みどりの日」は5月4日に移動しました。
今年8回目を迎える「昭和の日をお祝いする集い」が明治神宮会館で開かれたので行ってきました。主催は「NPO法人 昭和の日ネットワーク」(http://www.syouwanohi.com/ )です。
式典は3部構成で1部は奉祝式典でした。国家斉唱、主催者挨拶に続いて来賓として自民党、みんなの党、日本維新の会からそれぞれ挨拶の言葉がありました。歌人としても卓越していた昭和天皇の御製「広き野を ながれゆけども 最上川 うみに入るまで にごらざりけり」を厚生労働大臣政務官である高鳥修一議員が高らかに奉唱なさいました。
第2部は記念講演でした。大相撲の力士として活躍された舞の海秀平さんが「昭和天皇と大相撲」というタイトルで話されたのですが、ユーモアたっぷりの講演に場内、大爆笑でした 私は日本の相撲は江戸時代に始まったのだと何となく思い込んでいたのですが、実はもっとずっと古くから相撲は行われていたそうです。農作業の合間の娯楽であり、神に捧げる神事でもあったそうです。しかし明治に入って相撲はすたれ、何となくこのまま消えていくのではないか、という風前の灯だった時、明治天皇が天覧試合をなさったそうです。すると、それをきっかけにしてまた相撲人気が盛り上がってきました。昭和天皇も大変、相撲がお気に入りで1年に40回位、相撲をご覧になっていたそうです。つまり相撲人気は天皇によって支えられてきた面があるわけです。おそらく相撲を天皇陛下と国民が同じ場所で一緒に見ることによって場内に何ともいえない連帯感が生まれ、国全体が活気づくのだろうと思います。
第3部は記念演奏でした。拓殖大学の吹奏楽部のメンバー、約30人が「東京オリンピックマーチ」「美空ひばりメドレー」「陸軍分列行進曲」など、昭和を代表する名曲の数々を演奏してくれました。最後は全員、立ち上がって「海ゆかば」の大合唱で終わりました。
世界の歴史を見ると、戦争に負けた国が王制を維持できた例はほとんどありません。第1次世界大戦の敗戦国だったドイツ、オーストリアの君主制は滅びました。大戦中にロシア革命が起こり、ロシアの皇帝も殺されました。第2次世界大戦ではイタリアを初め、敗れた枢軸国側のユーゴスラビア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリアの王朝がみな倒れました。そのような世界史の流れからすると昭和天皇が自ら終戦の決断をされ、戦後も退位することもなく歴代天皇の中でもっとも長い在位を保たれたことはまさに奇跡と言えるでしょう。
昭和天皇が終戦のさいに詠まれた和歌です。
身はいかに なるともいくさ とどめけり ただたふれゆく 民をおもひて
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