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イギリスがEUから離脱することが決定しました。カネの切れ目が縁の切れ目、ということでしょうか。何か高邁な理想とか、目的のために共同体を人工的に作り、人が集まってきても、結局不都合なことがあれば個々の事情が優先して離婚に至るわけです。イギリスという国はまさに貿易(=自由な物の移動)、金融(=自由なお金の移動)によって繁栄を謳歌してきたわけですが、移民(=自由な人の移動)に関しては不都合なことの方が大きかったのだろうと思います。生身の人間は物やお金のように都合良くコントロールできないわけですから。
今回、イギリスがEU離脱を選択した一番、大きな理由は移民問題だと思います。EUの一員である以上、移民を拒否することはできないからです。にもかかわらず日本のマスコミは移民問題を避けて報道しているように思えます。「円高になる」「株価が下がる」「世界同時株安になる」など経済問題ばかりを報じていますが、なぜ移民問題を正面から取り上げないのでしょうか?
最近、アメリカの銃規制問題が浮上していますが、結局、これも移民社会であるアメリカの宿命なのではないでしょうか? 文化や習慣、宗教的価値観が異なるさまざまな民族が一つの共同体の中で暮らす以上、互いの信頼関係を築くのはなかなか難しいでしょう。結局、自分の身は銃によって守らなければならず、常に緊張を強いられることになります。
幸い、日本は人工的な国家ではありません。日本列島の中に古代から住んでいた人々が長い年月をかけて徐々に築いた自然発生的な国家です。日本の宗教である神道は自然崇拝、祖先崇拝の原始宗教に近いものです。だから一神教の持つ排他性もなく、宗教戦争にも縁がありません。しかし、もし日本が低賃金労働者を受け容れ、移民社会になったらどうでしょうか?
イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、アメリカなどはかつて奴隷制度がありました。人間をお金で売買していた歴史を持っている国々です。それでも大量の低賃金労働者(事実上の奴隷と同じ)の受け容れによって混乱し、社会に亀裂が入っています。それに対して日本は奴隷制のなかった国です。奴隷という存在に接した経験のない日本人が移民を受け容れたら今のEUのような混乱が、いやもっと深刻な混乱が生れることは間違いないでしょう。日本人、移民、双方にとって不幸な結末になることでしょう。
私達はイギリスのEUからの離脱と、それに続いて起こるEUの分裂を他山の石として、移民を絶対に受け容れてはいけません。
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