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衆議院議員選挙で自民党が大勝して安定的な政権運営ができるようになりました。おそらくこれで憲法改正に弾みがつくでしょうが、まだまだ心配なことがあります。憲法のどこを改正するか、についてはほとんど何も議論されていないことです。各党の意見はバラバラ、それもそのはず、今まで憲法改正について真剣に議論してきた党なんてなかったのですから。
そもそも自民党は「自主憲法制定が党是」といいながら戦後72年間、何もやってきませんでした。それどころか自民党の国会議員でありながら公然と憲法改正に反対している議員がいます。信じられないことですが。今年の5月3日「憲法記念日」に安部首相が突然、憲法改正に言及したのも、何もしない憲法審査会にカツを入れる効果を狙ったのではないか、といわれています。
安部首相のその狙いは理解できるとしても、安部首相の改憲案には私は反対です。はっきり言って呆れました。憲法9条の第1項と第2項はそのままにして(削除せず)第3項を加える?? それでは自衛隊はどういう組織として位置づけられるのでしょうか? まさかとは思いますが、災害救助隊?
憲法9条第1項「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては永久にこれを放棄する」。この文章は第一次世界大戦後の「パリ不戦条約」を元にしているらしいです。国際紛争を解決する手段としての戦争は放棄するが,自衛のための戦争は放棄しません。主権国家には自国を守る権利があるのですから当然のことです。問題は第2項なのです。
憲法9条第2項「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」。この文章は第1項と矛盾しています。「前項の目的を達するため」といいながら「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」というのは、どういう意味なのでしょうか? これでどうやって国を守るの? 第1項と第2項が明らかに矛盾しているのに、その上にまた第3項を付け加えてどうするのでしょうか?
自衛隊をどのような組織として憲法に明記するか、ということを議論し始めたら、また延々と議論がまとまらず、結局、中途半端な改正に終わってしまうのではないか、という不安があります。一番、簡単なのは憲法9条第2項を削除することです。本来、憲法改正といえば「憲法9条第2項の削除」だったはずなのに、それがいつの間にか「第3項を加える」ことになってしまっています。加えるのではなく削るだけでいい、と思います。
安部首相には焦ることなく、憲法改正の王道を歩いて欲しいです
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