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去年(2020年)、『週刊アサヒ芸能』が大スクープを飛ばしたのを御存知ですか? 残念ながら後追い報道をするメディアがほとんどないのですが、『週刊アサヒ芸能』7月30日号に『北朝鮮スパイリストに「文科省教科書調査官」の衝撃真相』という記事が載りました。その内容をおさらいしてみましょう。
「北朝鮮スパイリス」トは韓国の諜報機関「国家情報院」からアメリカの諜報機関CIAにもたらされ、CIAから日本の公安警察にもたらされました。韓国・ソウルには脱北者の「自由北韓運動連合」という団体があります。この団体は定期的に北朝鮮を批判するビラを北に向かって散布する活動をしているのですが、北寄りの文在寅政権はこの団体の活動が不都合なのか、取り締まっています。去年、この団体を「国家情報院」が強制捜査した際の押収物の中に「北朝鮮スパイリスト」がありました。敵である北朝鮮のスパイの工作活動を「自由北韓運動連合」は調査していたのです。そのリストがCIAを通じて日本の公安警察に来たという訳です。そのリストの中に、話題の人物「中前吾郎」氏がいました。しかし日本にはスパイ防止法がないので、警察は中前氏を取り調べることはおそらく出来ないでしょう。しかし、この話はここからが本番です。
『週刊アサヒ芸能』によれば中前氏は筑波大学を卒業後、韓国の霊山大学で講師をしていたそうです。この経歴もちょっと不思議です。彼は霊山大学で講師をしていた時に北朝鮮の工作員に「スカウト」されたそうですが、北の工作員はどうやって中前氏に接触できたのでしょうか? 中前氏は毛沢東を礼賛するような本を書いているそうですから、日本にいた時から北朝鮮の工作員と接触があったのではないでしょうか?
帰国後、中前氏は目白大学大学院で講師をしていたそうです。もしこれだけの事なら、中前氏の名前が雑誌に載ることはなかったでしょう。ところが仰天するような事が起こりました。令和元年度の中学の歴史教科書調査官の中に中前氏の名前があったのです。四人いる調査官の中のなぜか「主任」です。教科書検定は一応、審議会が決定するという形式は取っていますが、事実上、内容をチェックしているのは教科書調査官です。四年に一度の教科書の採択を決める上で、極めて重要な権限を持つ調査官になぜか中前氏の名前があります。去年、もっとも日本人目線で(自虐的ではない)良心的に編集されている自由社の教科書が一発不合格という不可解な制度で不合格になるという事件が起きました。どういう点が問題になったのか、「新しい歴史教科書をつくる会」が調査しましたが、検定意見はまともなものではなく、どれもこれも単に自由社の教科書をターゲットにして落とすためのこじつけとしか思えません。
文部科学省はなぜ中前氏を教科書調査官に任命したのか、という国会議員の質問にまともに答えていません。しかも文科省のホームページにあった中前氏の経歴を削除しました。明らかに確信犯です。
毛沢東を礼賛する本を書いたような人物がいつの間にか、文科省の中に入り込み、教科書検定の調査官になっている・・・アメリカなら一大ニュースになるはずです。ところが日本では、どこの新聞も取り上げず、『週刊アサヒ芸能』だけしか取り上げていません。この事が今の日本のお寒い状況をよく示しています。つまりマスメディアはどこも取り上げる勇気がなかった訳です。大手メディアがいかに腐っているか、よく分かります。
教育は国家百年の大計、と言われながら戦後日本の教育は迷走を続けています。事実を曲げて特定の国に配慮する「自虐史観」が七十年以上も経つのに一向に是正されません。教育現場に立つ教師自身が自虐史観に侵された人が少なくありません。私は、社会科は入試の科目から外すべきだと思います。入試に関係がなければ、学生は真面目に暗記したりしないからです。子供を入試という呪縛から解放するべきです。
それにしても 『週刊アサヒ芸能』はよく書いてくれました。朝日新聞が絶対に書けないことを書いてくれる 『週刊アサヒ芸能』はこれからの新しい時代のクオリティペーパーと言えるでしょう。
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