マダムの部屋

愛国女性のつどい花時計代表でもあるマダムが思った事など書いています。

2024年03月

在日米軍、司令部機能を強化へ

  

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 324日、英紙「フィナンシャル・タイムズ」は関係者の話として、日米首脳が在日米軍司令部の機能を拡充するための組織再編計画を発表する見通しだと伝えました。ロイターも25日「バイデン米大統領と岸田文雄首相は、4月に行う首脳会談で軍事協力の強化で合意する予定。在日米軍の司令部体制の大規模な変革を視野にした協議が行われる見通し」と報じました。読売新聞も25日、「在日米軍、司令部機能を強化。統合作戦司令部創設の自衛隊と連携促進」という見出しで報じました。軍事・安全保障分野での大転換になるかも知れないこのニュース、日本のメディアの扱いが小さすぎることが気になります。

現在、在日米軍の司令官は3つ星階級(中将)が最高位ですが、4つ星階級(大将)の司令官を任命することを検討する予定といわれています。「4つ星階級の司令官任命は、将来的に日米の統合司令部創設の地ならしとなる」と指摘する専門家もいます。ただ一部米当局者は、新たな司令官を置くとしても、責任範囲を合同軍事演習や訓練、自衛隊との情報共有任務にとどめたいと考えている、とも言われています。

 読売の記事の中に「陸海空自衛隊を束ねる〈統合作戦司令部〉が2024年度末に創設されるのに合わせ、日米の相互運用性を向上させる狙いがある」とさらっと書いてあるのですが、今年の末に〈統合作戦司令部〉が創設されるなんて、いつ、どこで決まったのでしょうか。

 あまり知られていませんが1960年の日米安保条約発効以来、隔週の木曜日、国会議員も知らない秘密の会議が日本と米国のごく少数の参加者によって開かれています。「国会よりも上の存在」といわれる「日米合同委員会」です。外務省と、南麻布の「ニュー山王ホテル」で交互に開かれているようです。「ようです」としか言いようがないのは、開催日と場所が公表されず、何が話し合われたかも公開されないからです。秘密のベールに包まれた、この会議で外交・安全保障に関する重大事項が決定されています。私たち国民には何も知らされないし、国会議員も知らされていないでしょう。日本は戦後78年たっても、未だに米軍の占領下にある、と言っていいでしょう。しょっちゅう政府批判をしているように見えるメディアも「日米合同委員会」の存在すら伝えません。メディアも知らないのでしょうか。

 台湾有事だけでなく、北朝鮮と韓国の間でも最近は緊張が高まっています。このタイミングで日米の軍事協力(というより米軍と自衛隊の一体化)が強化されることには警戒しなければなりません。自衛隊は独立した軍をめざして、米軍とは少しでも距離を置くように話し合っていくべきではないか、と思うのですがどうでしょうか。

 4月の訪米で岸田がバイデン大統領に何を押し付けられて来るのか、警戒を怠らずに見ていく必要があります。

 

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MLBワールドツアー開幕式にエマニュエルが出席する⁉

  

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15日、MLB開幕戦に出場する大谷翔平選手が新婚の妻をともなって韓国・仁川空港に到着したことが日本でも韓国でも大きな話題となっています。大谷選手は今や世界的に有名なトップアスリートなので、日本人をあまり好意的に扱わない韓国メディアも奥様の美しさを報じるなど、少々はしゃぎ過ぎではないか、と思うほど大きく扱っていました。しかし、この話題を報じる韓国紙『中央日報』の記事には少し違う視点が見られるので、それをここで紹介します。

 ロサンゼルス・ドジャース対サンディエゴ・パドレスのMLB開幕戦は3月2021日に韓国・ソウルで開催されます。サンディエゴ・パドレスに所属する韓国の選手もいますから、開幕戦を韓国でやることはさほど唐突な感じはないかも知れませんが、MLBが公式戦の開幕戦を韓国でやるのは初めてのことです。私もこの話を聞いた時「えっ、なんで韓国で?」と思いました。

 『中央日報』は「複数の外交筋からの情報」として「開幕式には相星孝一駐韓日本大使、ラーム・エマニュエル駐日米国大使が出席する予定だ。また韓国からも政府関係者が出席し、韓米日3カ国の結束を誇示する可能性が高い」と報じました。また「当初、エマニュエル大使が3カ国外交当局者と共に韓国で行われるMLB開幕戦に出席しようというアイデアを出した」とし「これに韓国・日本ともに前向きな反応を見せる雰囲気であり、ソウルで開催されるだけに韓国からも政府当局者が出席することを検討している」と伝えています。

 ラーム・エマニュエルの名前がここに出てくるとは思いませんでした。わざわざプロ野球の試合を見に韓国まで行くというのはエマニュエル大使はよほど野球がお好きなのか、それともよほど暇なのでしょうか。開幕戦といっても年間、何百とある試合のうちの一つに過ぎません。外交に関係ないイベントなのに、なぜ彼は駐韓大使や韓国政府要人にまで声をかけたのでしょうか。この人がからむ話というのは(偏見かも知れませんが)日本人にとって良くない話につながるイメージがあるので、ついつい神経を尖らせてしまいます。

 『中央日報』は開幕戦に韓米日の大使などが出席することが「韓米日3カ国の結束を誇示する可能性が高い」と書きました。誇示する、というのは誰に対してでしょうか? もちろん北朝鮮や中国、そしてロシアでしょう。

 北朝鮮の工作員ではないか、と思われるほど北朝鮮寄りだった文在寅前大統領とは違い、尹錫悦大統領は政権発足後、親米ぶりを隠しませんでした。これは伝統的に中国寄りの韓国大統領としては珍しいことです。昨年8月には米ワシントン郊外のバイデン大統領の別荘「キャンプデービッド」で岸田首相、バイデン、尹大統領の3カ国首脳がノータイ姿で並んで散歩する姿を演出してみせました。岸田も完全にバイデンのポチです。しかし秋の米大統領選挙でバイデンが退陣、となる可能性も大いにあります。もしトランプ政権になったら日本政府はどう対応するのでしょうか。

 韓米日3カ国の結束という発想自体が、日本の安全保障を危うくするものではないでしょうか。朝鮮半島がかなりきな臭くなっている今、日本はなるべく中立の立場を取る戦略が必要だと思います。大谷選手の今年の素晴らしい活躍を私も期待していますが、同時に彼の人気が政治的に利用されることのないように、日本人として警戒をしつつ、見ていきたいと思います。

 

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韓国の尹大統領、「3・1節」演説で「自由のための統一」を語る

  

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 191931日、日本統治下の朝鮮で「万歳騒擾」と当時、いわれたデモ行進が行われました。最初は平和的なデモでしたがやがて暴徒化し、それを鎮めようとした警官が暴徒に殺害されたりもしました。この事件を記念して韓国では毎年、31日は記念日になっています(31節)。日本の過酷な植民地支配に対抗して立ち上がった民族の抵抗運動(事実は違いますが)として「万歳騒擾」は語り継がれています。毎年、この日に大統領が演説をすることは日本でも報道されています。しかし、105周年を迎えた今年の31節の大統領の演説は例年とは違いました。

 いつもは演説で日本と韓国の関係に触れる、つまり日本に対して悪態をつくのが定番なのですが、尹錫悦大統領は「日本は今や共通の価値観をともにできるパートナーとなった」と、気持ちが悪いほど日本に気を遣っていました。しかし、尹大統領が本気で日本との関係改善を望んでいるわけではありません。先日、いわゆる「徴用工訴訟」で日本側(日立造船)に初めて実害が出ました。供託金が韓国の原告側に「賠償金」という形で渡されたのです。尹大統領は日本政府との約束をきちんと守っていません。政府は尹大統領に抗議すべきです。

 さて、尹大統領の演説の主眼は日本との関係よりも北朝鮮との関係、そして統一問題のほうに置かれていました。これは珍しいことです。その原因は北朝鮮がなんと「朝鮮半島の統一を放棄する」と宣言したからです。北朝鮮は年末の労働党全員会議と年初の最高人民会議で南北を「交戦中の敵対的な2国家関係」と宣言しました。これは驚くべきことです。北も南も、これまで(本音はともかく)統一朝鮮をめざして頑張ろう、と国民に呼びかけてきたのです。今まで政府が言ってきたことは一体、何だったのか、と北朝鮮の国民が反発をすることは十分、予想されます。

韓国は盧泰愚政権だった1989年、与野党の合意で「韓民族共同体統一案」を出しました。1994年の8月15日、当時の金泳三大統領はそれを継承して「民族共同体統一案」を打ち出し、それが韓国政府の公式的な統一案として定着していました。半面、北朝鮮は「高麗連邦制」を主張してきました。

今回、尹錫悦大統領が記念式典で「自由と豊かさを享受する統一が三一運動の完成だ」と述べたのは新しいビジョンの登場ともいえます。尹大統領は「自由」という言葉を強調し、「自由と人権という普遍的価値を拡張することが統一だ」「すべての国民が主である自由な統一韓半島(朝鮮半島)に向けて進まなければいけない」と統一に対する熱意を示しました。金正恩が韓国を「敵国」と呼び、憲法にもそう明記するように指示するという状況の中で、尹大統領の演説は何を意味するのでしょうか。

 朝鮮半島情勢は明らかに新しい段階に入ったといえます。日本政府はこの変化にどう対応するつもりなのでしょうか。

 

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