チベット人の焼身抗議が止まりません。620日もチベットのジェクンド州ザトゥというところで22歳と24歳の若者がガソリンをかぶり、自分の体に火をつけました。その様子は動画でも配信されました。二人はチベット国旗を持って炎に包まれながら「チベット独立! 法王帰還!」と叫んだそうです。これでチベット内の焼身者の数は41人、うち31人の死亡が確認されました。


 今、チベットで何が起きているのか・・・日本ではまったく報道されないチベットの実情を知りたくて
23日、小金井市民交流センターで開かれた時局講演会「アジアと世界の行方~チベット・日本、今何が起きているのか~」に行ってきました。主催は(株)日本時事評論社、講師はテレビコメンテーターとしてもおなじみのペマ・ギャルポ氏です。

 ぺマ氏は1953年にチベットで生まれました。なんと6歳でダライ・ラマ14世に従ってインドに亡命し、1965年に来日。中学生の時から日本で暮らしていらっしゃいます。今は大学教授であり、またモンゴル国大統領顧問、ブータン王国政府・首相顧問でもいらっしゃいます。

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    日本時事評論社社長            ぺマ・ギャルポ氏


 日本時事評論社社長から開会のご挨拶があり、ぺマ氏の講演が始まりました。予想通り、チベットの状況は最近、ますます緊迫しているそうです。現在、中国の正規軍
=人民解放軍は240万人と言われていますが、なんと中国政府は現在、それを上回る300万人の武装警察を投入して治安維持を図っています。チベット人はダライ・ラマ14世の写真を持っていたという理由だけで逮捕されます。トイレの中にまで監視カメラが取り付けられ、5名以上の人間が集まって話をしただけで「集会」と見なされ、連行されるそうです。そこまで締めつけてもチベット人の抗議活動は収まりません。中国のチベット統治は完全に行き詰まっています。

 チベット人にとってもっとも大切なことは信仰の自由です。しかし中国共産党は「宗教はアヘン」だと言って宗教活動を弾圧して来ました。中国は建国の翌年、1950年にチベットに進攻しましたが、それから約60年の間に約120万人のチベット人がこれといった理由もなく拷問され、無残に殺されました。チベット仏教の寺院は破壊され、貴重な仏典や宝物は焼かれて灰になりました。

 

 チベットの悲劇は日本人にとっても他人事ではありません。今年は日中国交正常化40周年ですが、おめでたいどころの話ではありません。最近、中国は「尖閣諸島は中国の核心的利益」と言いだしました。去年、中国によるわが国の領空侵犯は100回以上にのぼりました。中国大使館の1等書記官が実はスパイだった、という事件がつい最近、起こりましたがこれは氷山の一角だと思います。おそらく日本中の企業や大学、自治体などの中に中国の工作員が入りこんでいるでしょう。政治家の秘書や自衛官にまで中国人がいるという話も聞いたことがあります。日中友好の美名のもとに日本人の税金をODAで中国につぎ込み、中国を化け物のような国にしてしまった責任は政府と官僚、おもに外務省にあると思います

 

 最近、ぺマ氏は『最終目標は天皇の処刑』という本を出版なさいました。あえて衝撃的なタイトルをつけたのは、編集者の「それぐらいのショックを与えないと日本人は目覚めないから」という理由からだったそうです。中国は日中国交正常化以前から日本を「解放」する計画を立て、その計画通りに着々と工作を進めているそうです。それに対して日本人はあまりにも中国に対して警戒心がなさすぎます。最近、ようやく中国の脅威に気づき始めた人もいますが、一般的にはまだまだ無防備です。

 ぺマ氏の講演の結論としては、日本はインドと手を結ぶのが一番良いそうです。インドはもともと親日国です。最近はIT産業で潤っていますし、核武装もしています。インドと中国は国境をめぐって何度も紛争をしていますから、中国の戦略についてもインドはよく分かっています。日本とインドが手を結べば東南アジアや南アジアの国々に「嫌な中国の言うことを聞かなくてもいい」という選択肢が生まれるそうです。

 
 6歳で祖国を離れ、異国でほとんど一生を過ごすことになったぺマ氏の人生から私たちは学ばなければならないと思います。焼身抗議をしたチベット人たちの犠牲を無駄にしないためにも、私たちも頑張りましょう。中国の侵略から日本を守りましょう!