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 私が小学生の頃、学校給食にはよくクジラの竜田揚げやさらし鯨に酢味噌のかけられたものが出たものです。ところが今はほとんど出ないし、店頭に鯨が並んでいる光景も見られなくなりました。あの竜田揚げの味を時々、思い出しますがどこへ行けば食べられるのか、よく分かりません。

 日本人はクジラを貴重なタンパク源としてなんと! 縄文時代から食してきたそうです。肉を食べるだけでなく油を採り、骨やヒゲ板まですべて、余すところなく使ってきました。江戸時代に入ってすぐに和歌山、太地(たいち)で日本最初の捕鯨専業組織「クジラ組」が設立されます。安くて美味しくて栄養価の高いクジラは庶民の食べ物として急速に普及しました。また捕鯨を通じてクジラ信仰が生れ、各地にクジラの墓や慰霊碑が建てられるようになりました。日本人の食生活にクジラは欠かせなかったのです。しかし、今なぜ日本人が大切にしてきた鯨料理が「野蛮で残酷な風習」として非難されているのでしょうか?

 捕鯨問題の闇に迫ったドキュメンタリー映画「ビハインド・ザ・コーヴ(Behind  THE  COVE)」を見ました。私は恥ずかしながら「ザ・コーヴ」という映画があることを知りませんでした。「ザ・コーヴ」は和歌山、太地町でのイルカ漁を批判するドキュメンタリー映画で、2010年、アカデミー賞を受賞した作品だそうです。しかし上映当初からこの映画には疑問符がついていたそうです。「隠しカメラで撮影していて卑怯だ」「すべてが真実ではない」「ドラマ仕立てで嘘ばかり」と不評だったにもかかわらず、なぜかアカデミー賞に輝きました。「ビハインド・ザ・コーヴ」は「ザ・コーヴ」に対する反論、反証映画と言っていいでしょう。

 監督である八木景子さんはこれまで映画を撮ったことはなかったそうです。しかし捕鯨問題に関心を持ち「このままでは大好きな竜田揚げが食べられなくなる!」という危機感からカメラを手に動き出しました。スポンサーもなくカメラ技術もなく、英語もさほど得意ではなかった八木さんですが4ヶ月、太地町に滞在して町長や小学校の校長、教育長、元捕鯨師、漁業関係者などに取材をしました。水産庁の関係者や海外の学者など、さまざまな立場の人が次々と画面に登場します。彼らの本音を監督が引き出せているのが素晴らしいです

 「ザ・コーヴ」の監督であるルイ・シホヨスや反捕鯨団体「シーシェパード」のリーダーが八木さんの取材に応じているのは驚きです。彼らの表情や言葉を影像に撮れたのは、この映画の公平性を示すものでしょう。

 捕鯨問題は単にクジラの肉を食べるか食べないか、という単純な問題ではありません。私は捕鯨問題に暗いですが、見終わってこれってどこか慰安婦問題に通じるところがあるなあ、という気がしました。日本の食文化を守りたいと思っている人、クジラを食べて何が悪い! と考えている人に見てほしい映画です!


「ビハインド・ザ・コーヴ」公式サイト

http://behindthecove.com/

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