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 天皇陛下のご譲位についての報道が最近、増えていますがその報道の中に嘘が多い、と感じます。テレビや新聞はおそらく意図的に事実をゆがめて報道しているのでしょうが、こんな報道では皇室について誤解する人が増えるのではないでしょうか? そこで皇室について正しい知識を得たい人にお勧めの本があります。ジャーナリスト、水間政憲氏が編集した『ひと目でわかる「戦前の昭和天皇と皇室」の真実』(PHP1,500円)です。水間氏の「ひと目でわかる」シリーズはもうこれで10冊目ですが写真が中心なので、あっという間に読んでしまいます。今ではもう見ることのできない貴重な写真が満載です。

 昭和天皇、というと晩年のお姿しか知らなかったのですがこの本の1ページ目にいきなり大正10年(1921年)、昭和天皇が皇太子時代にヨーロッパを歴訪された際にイギリスで撮影された写真が登場します。イギリスから贈られた陸軍大将の軍服姿の凛々しさに思わずドキッ! ページをめくると即位の「御大礼」の際の正装された天皇皇后両陛下のお写真。まさにお雛様と内裏様そのものです。

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 昭和天皇は大正101125日、摂政にご就任されました。大正天皇の御病気に伴う措置でした。この本を読むと摂政という地位がどのようなものであるか、が実例として載っています。昭和天皇は摂政として「祭祀」も執り行っています。この前例に従えば、今上天皇も必ずしも譲位されなくても皇太子殿下が摂政をお勤めになれるのではないか、という気がするのですが。

 メディアの論調を聞いていると戦前の天皇は絶対的な権力を持っていたように言っていますが日本は立憲君主制で、天皇がなさることは憲法に規定されていることだけです。天皇が持っていたのは権力ではなく権威です。昭和天皇は大東亜戦争の終戦を自ら決断されましたが、それは政府が事実上、機能していない非常時(緊急時)だからであって、平時に天皇が政治に口を出すことはありません。そういう意味では戦前も天皇は国民にとって精神的な支えであり、日本文化の「象徴」だったのです。

 今上陛下は被災地訪問や戦没者の慰霊などに大変、ご熱心ですが昭和天皇も皇太子時代、摂政時代を通じて数多くの行啓をなさり、国民と触れ合っていらっしゃいます。昭和天皇には三人の弟宮(秩父宮、高松宮、三笠宮)がいらっしゃり、なかでも秩父宮殿下はスポーツがお好きで、自らさまざまなスポーツに挑戦なさっています。皇族方のご公務は戦前も活発に行われていたことが分かります。

 今上陛下は昨年夏の「お言葉」の中で、高齢化に伴って天皇としての務めが果たせなくなることに対する不安を口になさっていらっしゃいましたが、昭和天皇は病床にあっても最期まで国民のことを気にかけていらっしゃいました。それで充分、天皇としての務めは果たしていらっしゃったのではないでしょうか? 親日家で有名だったフランス大使、ポール・クローデルは次のような言葉を残しています。

天皇は日本では魂のように現存している。つねに存在し、持続するものである。それがどのようにして始まったかは誰も正確には知らないが、終わることがないであろうということは知っている。天皇が何か特別の役目を果たさなければならないと考えるのは不適切であるし、敬意を欠くことになろう」(ポール・クローデル著『朝日の中の黒い鳥』より)

 皇室は125代続いたご存在そのものが貴いのです。

 

 


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