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 夏休みにお勧めの映画をご紹介します。東京では「ポレポレ東中野」、大阪では「第七藝術劇場」、名古屋では「名古屋シネマテーク」、神奈川では「横浜シネマ・ジャック&ベティ」、京都は「京都シネマ」、兵庫の「元町映画館」で上映中の「台湾萬歳」という映画です。
 あまり知られていないようですが、台湾は他民族国家です。1894年、日清戦争に勝ってわが国は台湾を領有しましたが、その時、台湾にいたのは中国系民族(中国系といっても韓民族ではなく、南方の民族)よりも原住民(高砂族と呼ばれた人たち)のほうが多かったのです。彼らはマレー・ポリネシアン系の民族で30以上の部族があり、言語が違うのですぐ隣の部族とも意思の疎通が難しい状態でした。清は台湾の教育に投資をしなかったので、結局、原住民にとっては最初の共通語が日本語だったのです。共通の言語を得たことによって同じ国の国民という意識が生まれ、それが台湾の近代化を早めました。それだけに日本語に対する台湾人の愛着は非常に強いものです。
 1945年、わが国の敗戦後、台湾には中国国民党の軍隊が侵入しました。台湾人が日本語を話すことは禁じられ、北京語教育が一斉に始まりました。今、日本語を流暢に話せる人たち(日本語世代)は90代以上です。映画「台湾萬歳」に登場して酒井充子監督のインタビューに答えている人たちは日本語世代の孫世代に当たります。
 「台湾萬歳」は酒井監督の三部作の最終章ということで、前二作も私は拝見しました。監督の台湾に対する思いがどの映画にも詰まっていて感動的ではあるのですが、年々、日本語や日本文化を知る人が少なくなっている現状も皮肉なことに映画の画面から垣間見えてしまいます。この映画のテーマは「変わらない台湾」だということなのですが、残念ながら私には「変わる台湾」という印象のほうが強かったです。
 このドキュメンタリー映画の舞台に選ばれたのは台湾南部、台東懸成功鎮というところです。海も山もあり、自然と共存するのどかな村という感じ。昔ながらの暮らしを守る人々の表情は明るく、素朴で穏やかです。
 この映画を見れば台湾が中国の一部でないことは一目瞭然でしょう。台湾人は海洋民族であり、祖先と自然を祀るという点も日本人と似ています。台湾には仏教も道教もありますが、根本的には祖先崇拝、自然崇拝(原始信仰)が強いようです。アジアの中でもっとも日本人を理解し、日本人とウマが合うのはやはり台湾人なのです。
  映画「台湾萬歳」公式サイト
http://taiwan-banzai.com/


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