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日馬富士の暴行事件がメディアに大きく取り上げられたので、大相撲の初場所はいつもの場所よりも注目されていたはずです。しかし蓋を開けてみると、土俵の上はだんだん寂しくなっていくばかりです。横綱の白鵬は5日目で休場、負けがこんでいるけど、それでも頑張るぞ、という気概を見せていた稀勢の里も6日目で休場。日馬富士はもういないので残る横綱は鶴竜だけ、という寂しさ・・・・・。不祥事があったとしても、取り組みが充実していればファンも大相撲を見捨てないと思いますが、この低調な取り組みでは無理でしょう。

 相撲はもう「国技」と称するのを止めた方がいいでしょう。そもそも相撲が国技だというのはほとんど嘘です。相撲が始まったのは江戸時代ですが、相撲が「国技」になったのはジャーナリストの鵜飼克郎氏によれば明治時代末期だそうです。明治42年(1909年)に東京都墨田区回向院境内に「国技館」という、相撲専用の建物が作られたことがそのきっかけだったそうです。建物の名前が「国技館だった」から「相撲は国技なんだぁ~」というのはちょっと無理があると思います。しかし相撲協会は「相撲は日本の国技だ」と主張しています。

 昭和天皇は相撲がお好きだった、というのは有名な話です。1925年、まだ皇太子だった昭和天皇が東宮御所で相撲をご覧になった際、相撲協会にいくばくかの金子を下賜なさったそうです。相撲協会はそれで「天皇賜杯」を造りました。千秋楽に優勝者に手渡される、あの巨大なトロフィーがそれです。あれを見て「ああ、やっぱり相撲は国技なんだ」と思う人も多いでしょう。しかし、天皇賜杯を優勝者がいただくスポーツは何も相撲だけではありません。柔道、サッカーなどがそうですしラグビーには「秩父宮」のお名前を頂いた競技場があります。どうも相撲だけが特別扱いされているのではないか、という気がするのは私だけでしょうか? だから相撲協会の金権体質がいつまでも治らないのだと思います。

 日本相撲協会は財団法人です。平成26年(2014年)の公益法人制度改革によって日本相撲協会は財団法人から「公益財団法人」になりました。「公益財団法人」は「一般財団法人」よりも公益性を求められ、営利活動が制限されます。つまり「公益財団法人」になるよりも「一般財団法人」になった方が金儲けがしやすくなるわけですが、当時の協会幹部は「一般財団法人」になることを頑として拒否しました。日本相撲協会の約70億円ともいわれる内部留保金を「一般財団法人」になると手放さなければならなくなるからです。

 「公益財団法人」は公益、つまり日本と日本人の利益のために存在するという理由で税金面で優遇を受けているわけです。相撲協会は本来、相撲という日本の伝統にのっとった、神事でもあった競技を普及、発展させるために存在しているはずです。しかし現実はひたすらカネ、カネ、カネの世界です。監督官庁である文部科学省も監督責任を果たしていません。

 日本相撲協会を牛耳っているのは理事長と9名の理事、それに3名の外部理事です。理事会は外部の有識者によって構成される「横綱審議委員会」やら「評議員」やらによって指導されて運営されている、ということになっていますが、実態はそこに利害関係者が入り込んでいます。「横綱審議委員会」も「評議員」もいわば仲間内なのです。不祥事を防止する仕組みが正常に機能しているとはとても言えない状態です。

 日馬富士の暴行事件以来、週刊誌やスポーツ新聞はこの話題でもちきりです。「貴乃花親方が悪い」とか「白鵬が生意気」とかいう話で盛り上がっていますが、そんな表面的なことではなく、相撲協会をとりまく利権の話をしてほしいのです。それを書けない理由が何かあるのでしょうか?

 アマチュアではないのだからある程度、お金にまつわる黒い闇があるのは仕方がないでしょう。しかし、闇の部分をあまり露骨に出されるとファンは白けてしまいます。同じ八百長をやるとしても、分からないようにやるのがファンに対する礼儀というものではないでしょうか。

 とにかく大相撲はもう「国技」と称するのを止めた方がいいでしょう。


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