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日本のテレビ局は相変わらずほとんど取り上げませんが香港で起きた200万人デモが今、アジアだけでなく世界を揺るがしています。香港が中国に返還されて以来、これほど大規模なデモが起きたのは初めてのことです。表向きは「逃亡犯条例」という、一つの条例が制定されることに対する反対デモという形を取ってはいますが、香港が中国に返還されて以来、市民の中に積もり積もった不満と不安が噴出した、というのが実態ではないでしょうか。香港といえば世界の金融センターであり、自由の香り高い華やかな国際都市でした。しかし中国に返還されてからは徐々に香港の輝きが失われ、外資も逃げつつあります。今回の「逃亡犯条例」の成否如何によっては、香港は世界の金融センターとしての地位を完全に失うでしょう。

 622日、タイの首都、バンコクでASEAN(東南アジア諸国連合)会議が開幕しましたが、開幕そうそう、フィリピンが中国を批判しました。69日に南シナ海で起きたフィリピン漁船の沈没事故の際に、中国が漁船の救助活動を行わなかった、というのです。フィリピンのドゥテルテ大統領が会議でどんな発言をするか、に注目です。南シナ海は今、中国がまるで自分たちの内海であるかのように、やりたい放題をやっています。日本に石油を運ぶタンカーは南シナ海を通って来るのですから、私たちにとっても決して他人事ではありません。まあ、日本には「南シナ海は日本と関係ない」と堂々と発言する政治家が(しかも自民党に!)いるような体たらくですが。

 アメリカと中国の冷戦時代に突入しつつある今、急速に東アジアの政治を動かす主役になりつつあるのが台湾です。アメリカは台湾と国交がないにもかかわらず、台湾に事実上の大使館に当たる事務所を置きました。米海兵隊が台湾に常駐する、という噂もあります。台湾は民主的な国であり、半導体などハイレベルな技術もあります。経済的な側面だけでなく、安全保障上もアメリカにとって重要な国、そしてもちろん日本にとって「生命線」と言ってもいい大切な国です。

 その台湾を無血革命で民主化に導いた元総統、李登輝氏の人生を描いた映画が今、東京・渋谷で公開中なので早速、行ってみました。「哲人王」という映画のタイトルから李登輝氏を思い起こせる人はそう多くはないかも知れません。しかし、李登輝氏は政治家というよりは宗教家といった方が良いような方です。ご自分でも「政治家にならなければ宣教師になりたかった」とおっしゃっています。キリスト教に帰依した理由はいろいろおありだったでしょうが、人には言えないような精神的な闘いを強いられた時、いつも信仰が助けてくれたそうです。

 台湾の近代史はとても複雑です。日本が統治していた時代のことも、戦後の歴史も今の日本人はほとんど教えられていないので正確に知りません。この映画は複雑な歴史を正面から取り上げるのではなく、李登輝氏の内面の葛藤を描くことによって自然に台湾の歴史も頭にすうっと入る構成になっています。アニメを多用し、理屈っぽくならないような工夫がされています。台湾のことをあまりよく知らない人も映画に引き込まれているうちに台湾の過去、現在、今、を知ることができるでしょう。台湾が日本にとっていかに大切な国か、が理屈ではなく感じ取れます。

 映画「哲人王」は27日迄、渋谷で上映された後、大阪での上映が決まっています。必見です

 

 映画「哲人王」公式サイト ↓

https://www.tetsujino.com/

 

 

 

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