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安部首相は「日中関係は完全に正常な軌道に戻った」とおっしゃいましたが、現実を見たら一体どこが正常な軌道なのか?? 首を傾げることばかりです。1126日、伊藤忠商事の40代の男性社員に中国、広州の裁判所が「懲役3年」の実刑判決を出し、その上15万元(約230万円)を没収する、という衝撃的なニュースが入ってきました。この男性は去年2月、青島を旅行中に突然、拘束されたそうです。判決理由は「国家の安全に危害を与えた罪」だそうです。これは「スパイ罪」を意味するものと思われますが、この男性がどんなことをしたのか、は具体的に公表されていません。中国で公平・中立な裁判が行われるとはとても思えないので、多分冤罪でしょう。今、日本政府が強硬に「日本人を即刻、釈放しろ!」と中国に対して要求しない限り、これからもきっと同じようなことが起こるでしょう。

 菅官房長官は会見で「邦人保護の観点で出来る限り支援していく」と述べたそうですが、日本人が何の理由も明らかにされずに自由を奪われ、あと3年もこのままの状態だということが分かったのに、なぜこんな冷淡な態度なのでしょうか? 「スパイ罪」といえば重罪です。もしかしたら獄中で亡くなる、という事態も考えられます。ご家族の心痛はいかばかりでしょうか。

 このニュースが衝撃的なのは伊藤忠といえば早くから中国に進出し、中国に投資してきた会社だからです。元中国大使だった丹羽宇一郎氏は「日中友好」の旗振り役でしたが、彼は伊藤忠のトップでした。中国に貢献してきた企業の社員をいきなり拘束するなんて、いくら民主主義や人権の概念がない中国でも考えられない出来事です。本来、国会で野党が政府に対してこの事件で質問をして「なぜ邦人解放に政府は動かないのか!」と追及すべきところでしょう。ところが日本の国会では相も変わらず「桜を見る会」のくだらない話題ばかりですから、一体何のために野党がいるのか、ため息が出ます。

 2015年以降、中国で拘束された日本人は14人で、うち8人に実刑判決が出ています。これは先進国の中でもっとも多い人数です。釈放されたとはいえ、北大法学部教授の岩谷氏も中国で拘束されました。岩谷教授の研究テーマは日中戦争の外交問題だそうですから、中国の専門家と言えるでしょう。岩谷教授は中国政府系シンクタンクの「中国社会科学院近代史研究所」から招聘されて、つまり招かれて北京へ行ったところ拘束されたそうで、まったく訳が分かりません。

 一方、アメリカはといえば昨年、秋に続いて今年もペンス副大統領が「米中関係の将来」と題した演説を行いました。さすがペンス大統領、今年も切れ味鋭い演説でした。中国の債務の問題や中国海軍の東シナ海、南シナ海での傍若無人な振る舞い、知的財産権の侵害など、去年の演説で指摘したさまざまな問題が「まったく改善されていない」と述べました。昨年の演説も強烈でしたが、今年の演説もそれに負けず劣らず、強い口調で中国を非難しました。ペンス副大統領はまた「ウイグル問題」にも触れ「百万人以上のウイグル人が中国国内で強制収容所に入れられている」と非難しました。ペンス副大統領自身はクリスチャンですが、ウイグル人の信教の自由に対する重大な関心をはっきり示しました。

 1128日、トランプ大統領は「香港人権・民主主義法案」に署名し、同法案は成立しました。この法律は香港の高度な自治を認めた「一国二制度」を中国がきちんと順守しているかどうか毎年、アメリカが検証する、というものです。もし香港で人権侵害と認められる行為が行われた場合、その当事者に対する制裁を課すこともできるそうです。香港の民主化を求める若者たちに対する後押しになるのは間違いないでしょう。

 アメリカが着々と中国と対峙する姿勢を整えつつあるのに、日本政府は自国民を不当に拘束されても沈黙するばかりです。日本の政治家は一体、何を恐れているのでしょうか? こういう態度を取っていると日本という国の人権感覚そのものが世界から疑われることになります。

 このまま邦人が解放されないのであれば、来春に予定されている習近平の「国賓」としての訪日は断固として断るべきです。安倍首相は来月、訪中するそうですからはっきりと習近平にそのことを伝えてほしいです

 


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