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4月6日、沖縄県宮古島と伊良部島の間の海上を飛行中に消息を絶った陸上自衛隊のヘリの機体と搭乗員とみられる5名(2名が死亡とニュースでは流れました)がようやく海底から発見されました。この間、24時間体制で必死の捜索が行われました。二次災害につながらず、機体(一部かも知れませんが)が発見されて良かったです。まだ見つかっていない搭乗員の方たちが早く発見されること、を祈るばかりです。
墜落原因はまだ不明です。機内からボイスレコーダーが発見されれば手がかりが掴めるかも知れないそうです。非常事態を知らせる信号も発せられなかったようで、一瞬のうちに墜落したか、あるいは搭乗員が意識を失った可能性があります。ヘリコプターは陸上自衛隊第8師団の第8飛行隊に所属しているUH60JA多用途ヘリコプターです。第8師団というのは熊本県、宮崎県、鹿児島県の3県の防衛警備を担う師団ですが、最近は台湾有事に備え、南西諸島防衛のためにアメリカで島嶼防衛の訓練なども行っていたようです。まさに今、目前に迫った有事に備える任務を負っていたわけです。南西諸島は縦に長く、海域に960個の離島を抱えています。
機体が発見されたのは伊良部島の北の辺りだそうです。ヘリは宮古島から池間島まで沿岸部を飛行して、伊良部島の西の下地島を大きく回る予定だったそうですが、下地島まで飛ばずに墜落したようです。下地島には沖縄返還前に作られた長い滑走路があり、そこを米軍が使用したいという意向があったようです。そのために今回、坂本師団長自らが視察に出向いたのではないか、と言われています。
中国メディアはこの事故と人民解放軍は何も関係ない、という論調でこの事故を報じています。わざわざ関係ない、と強調するところが怪しいと思わないでもないのですが。
中国国防部は4月13日、5月1日から大学生を対象に人民解放軍兵士を「応募制」から「徴兵制」に変えると発表しました。これまでは原則、募集制だったそうです。大学に在学中か、卒業後1年以内の人が軍に応募すれば、優先的に採用されるようになるそうです。私が勝手に考えていることですが、これには二つの意味があるのではないでしょうか。一つはもちろん台湾有事に備えてですが、もう一つは大学を出ても就職できない若者が増えているので、不満を抑え込むためではないでしょうか。
中国経済が失速し、大学を出てもロクな仕事につけない若者がたくさんいるそうです。中国の大学は日本の「なんちゃって大学」とは違いますから、優秀なエリートといえるでしょう。そのエリートたちがまともな仕事につかなかったら、共産党政権に不満をつのらせることは間違いありません。天安門事件の再来を当局は恐れているのではないでしょうか。文化大革命の時に若者の下放というのが、そういう理由で行なわれたものでした。習近平自身、下放で農村で働かせられた世代です。今、中国は再び文化大革命に突入、かも知れませんね。
とにかく台湾海峡がきな臭くなってきたことは確かだと思います。私たちも有事があるかも知れないということを心の隅に置いておくべきでしょう。
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「岡真樹子の日本人に生まれて良かった」