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 ネットの中では大盛り上がりの木原官房副長官夫人の元夫、安田種雄さんの怪死事件。第4弾となる『週刊文春』83日号になんと実名で取調官が登場しました。警視庁捜査一課殺人一係(「サツイチ」って呼ばれているんだって)の敏腕刑事、佐藤誠さんという方です。20186月、他の捜査に関わっていた佐藤さんが急遽、招集されて木原氏の妻X子の取り調べを担当することになったそうです。この記事、読んだ人もいると思いますが堂々13ページ、これまで以上に中身の濃い、面白いものでした。新事実がたくさん出てきています。

 でも記事を読んだ人でもまだ『文春』の記事の中身を疑っている人もいるでしょう。他のメディアが一切、扱っていないのだから。どうせ文春のガセだろう、と考えてもおかしくないです。ところがところが、です。佐藤誠さんという人は実在していました。文藝春秋社の中で佐藤さんが28日に記者会見をした(!)のです。X子さんを実際に取り調べ(10回)した刑事がマイクの前に姿を現してしゃべったのです。会見場には150名を超すメディア関係者が詰めかけ、文藝春秋社は広い部屋に会見場を変更したそうです。記者会見の様子はYouTubeやニコニコ動画で見られるし、おそらくTwitterでも誰かが配信しているでしょう。

 佐藤さんの語ったことの中で、私が印象に残ったことは二つ、ありました。被害者の遺族、この場合は安田種雄さんの遺族に対する警視庁の対応に佐藤さんが憤りを感じている、ということです。犯罪捜査の場合、捜査チームの中に「遺族対応班」のようなものがあるそうです。めでたく犯人を上げることができれば良いのですがそうでない場合、捜査を終了する時には担当者が遺族に会って捜査を終える理由を説明しなければならないそうです。結構、日本の警察ってきめ細かい対応をしているんだな、と感心しました。ところが安田さんの事件の場合、20184月に再捜査を開始したのですが約半年後、突然、捜査が終了します。遺族は何の説明も受けませんでした。

 佐藤さんは10月下旬に上司からX子の事情聴取の終了を告げられたそうです。その理由が「1024日から臨時国会が開会するから」というものだったというのが驚きです。国会が開会すると木原氏が家にいないし、子供の面倒を見る人がいないのでX子は事情聴取に応じられない? そんな理由ってアリなんですか?驚くじゃないですか。まあ、任意の事情聴取っていうのは拒否できるそうですけど。しかし結局、国会が閉幕しても捜査は開始されませんでした。佐藤さんは「自然消滅」という言葉を使っていますが、捜査チームのそれまでの努力は途中で、理由なく水泡に帰したわけです。

 佐藤さんは口にしませんでしたが、この背景に木原氏が自民党の情報調査局長に就任したことがあっただろうことは間違いないでしょう。全警察に睨みをきかせることのできる地位に木原氏が就いたのが2018109日ですから。ピッタリ符合します。

 佐藤さんは現在、現役の刑事ではありません。しかし地方公務員は退職後も守秘義務があります。職務上、知ったこと、捜査の中身を雑誌に明かすことは本来、法律違反です。罰せられても仕方がありません。佐藤さんも最初は『文春』の取材に応じようとしませんでした。しかし713日、警察庁の露木康浩長官の定例記者会見での発言を聞いて、佐藤さんの怒りに火が付きました。露木長官は「適正に捜査、調査が行われた結果、証拠上、事件性が認められないと警視庁が明らかにしている」と言ったのです。これ、嘘じゃないですか。事件性があるということで再捜査が始まったんですから。再捜査が始まったから佐藤さんが呼ばれたのですから。佐藤さんはこの露木長官の言葉にブチ切れて、自分が知っていることを『文春』の記者にしゃべったという訳です。佐藤さんっていうのは優しい人なんですよね。人情があって行動に迷いがない人、という印象を受けました。

 今回の記者会見で特に新しい事実は語られませんでした。捜査が再開される予想は?という質問に佐藤さんは「おそらく無理でしょう」と答えています。今後の展開は不明です。しかし佐藤さんは遺族に対する申し訳ないという気持ち、一緒に苦労して捜査をしていた部下たちに対してご苦労さん、という気持ちで記者会見をやったのでしょう。それ以外の事は、特に考えていないと思います。

 熱血刑事って今でもまだ存在していたんですね~

 

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 「岡真樹子の日本人に生まれて良かった」

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