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 9月30日に宝塚市のマンションの敷地内に女性が倒れているのが発見されました。彼女は宝塚歌劇団の宙組団員、有愛(
ありあ)きい(芸名・25歳)さんで、自殺ではないかと現在、警察が捜査中です。1114日、彼女の死をうけて劇団側が記者会見を行ったことはメディアで報道されました。その記者会見があまりにも酷いので、これまで宝塚の異常性を知りながら報道しなかったメディアが遅ればせながら各局、一斉に報じ始めました。東京でもほぼ同時刻に遺族側の代理人弁護士が会見を行いましたが、双方の言い分が真っ向から対立したといえるほど食い違っていました。

 劇団内で上級生による下級生のいじめやパワハラが日常的にあったことは『週刊文春』がこれまで複数回、報じています。文春が裏をとらずに報道すれば名誉棄損で訴えられますから裏は取っているはずです。つまり団員から多くのリークが文春に寄せられたことが想像できますが、それを劇団側はなんと会見で完全否定しました。

 記者会見を聞いていて私が一番驚いたのはヘアアイロンの件です。今年2月、宙組上級生の天彩峰里(あまいろみねり)が有愛さんに「前髪の作り方を教えてあげる」と言ってヘアアイロンを有愛さんの額に押しあてたことが文春で報じられました。有愛さんはこの件で幹部部屋に呼ばれ、宙組組長の松風輝、宙組トップスターの芹香斗亜(せりかとあ)から「これはイジメじゃないよね。(文春の)記事は事実無根だよね」と迫られたそうです。この件を質問された井傷睦之理事・制作部長は「ヘアアイロンによる火傷はよくある」という報告書を読み上げ、「(天彩峰里による故意か過失か)どちらが事実であるかを判断するのは困難である」と述べたのです。「ヘアアイロンによる火傷はよくある」って・・・・宝塚歌劇団って暴力団なのでしょうか。

 驚く話はまだまだあるのですが、しかし個々の人間を批判してもあまり意味がありません。宝塚の暴力性や異常性は今、始まったことではなく百年を超える歴史の中で醸成されたものです。世間から遮断された閉ざされた世界の中で、その異常性は気づかれることなく維持されてきました。メディアは宝塚の掟の厳しさをむしろ美点として讃えていました。

 宝塚歌劇団は独立した組織ではなく阪急阪神ホールディングスの「エンタテイメント」部門の一つです。「都市交通」「不動産」「エンタテインメント」「情報・通信」「旅行」「国際輸送」の6つのコア事業の一つで、阪神タイガースと並ぶドル箱的存在です。しかしそのブランドイメージも今回の事件でかなり傷ついたでしょう。阪急電鉄ほどの大企業が従業員を劣悪な職場環境にこれまで放置していたことは驚きです。

 11月20日、「宝塚のドン」と呼ばれる阪急阪神ホールディングスの角和夫(すみかずお)会長が宝塚音楽学校の理事長を辞任しました。有愛さんがマンションから飛び降りた9月30日、角氏は西宮カントリークラブでゴルフをしていたそうです。有愛さんの死はすぐに伝えられましたが、役員たちはゴルフを続行し、対策を協議することもしなかったそうです。

 この事件はおそらくこれから裁判になるでしょう。角氏は最高責任者として裁判にどう向き合うのか、これから注視する必要があります。

 

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 「岡真樹子の日本人に生まれて良かった」

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