11月11日は国会で首班指名選挙が行われる日でした。ところがその朝のニュースでNHKが「速報」とわざわざ画面に出して「国民民主党の玉木代表が不倫のスキャンダル!」と報じたのには驚き、呆れました。トップニュースが「玉木代表の不倫スキャンダル」ですよ。驚きませんか? 雑誌『Smart Flash』が独占スクープとして報じたそうです。お相手がどういう人だとか、二人の馴れ初めがどうだとか、そういう話はいろいろなところで語られているのでここでは省きます。
私は不倫というのは怒る権利があるのは奥様だけだと思っています。総選挙で勝ち抜いた国民民主党の党員にも玉木代表はもちろん謝罪するべきですが、それ以外の国民には関係ない話です。国民の暮らしはそれによって良くもならないし、悪くもなりません。それよりも、なぜ首班指名選挙の日まで『Smart Flash』がこの記事を温めていて出さなかったのかという方が重要です。NHKがなぜどうでもいい下ネタをトップニュースとして扱うのか、その方がはるかに興味深いです。これが財務省のしかけたハニートラップだったのかどうかは分かりませんが、少なくとも単なる男女の偶然の出会いではないような気がします。財務省が嫌がる減税を堂々と口にする玉木代表を潰したい、と考える財務官僚が背後にいるのは間違いないでしょう。
11日の朝、国民民主党はすぐに両院議員総会を開き、そこで玉木代表は深々と頭を下げて謝罪しました。「代表を辞任するのか?」と記者に訊かれて「それは仲間に決めてもらう」と答えていました。その後の総会では辞任の話しは出なかったそうです。午後の首班指名選挙でも、国民民主党の党員は玉木代表の名前を書いたそうです。これはスピード感のある、ダメージを少なくする危機管理だったと思います。事実は事実として認めて、見苦しい言い訳をしなかったことは良かったです。一番、良かったのは相手の女性のせいにしなかったことです。こういう時は余計なことは何も言わず、さっさと記者会見を開いて謝ることです。
松本人志のように記者会見を一回もひらかず、雑誌社に対して名誉棄損で法的措置を取るなどと言い出すのが最悪です。「事実無根なので、法的措置を取りまーす」と言っておきながら、今になってそれを取り下げるという行為ほど、男を下げる行為はありません。
立憲民主党の野田代表は「消費税は下げない」という、とんでもないことを言っています。野党第一党の党首がこれでは、私たちの前に立ちはだかる増税を止めてくれる党は今のところ、国民民主党かれいわ新選組か、という状態です。自民党と公明党、立憲民主党は増税路線という点では同じ穴のムジナなのです。
自公に立憲民主党を連立させて増税をする、というのが財務省の描いているシナリオではないでしょうか。
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「岡真樹子の日本人に生まれて良かった」